土曜 よる11:30〜

人生最高レストラン

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放送内容(2020年9月26日 #178)

ごちそう様 前田裕二さん

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ゲストは、SHOWROOM株式会社代表取締役社長の前田裕二さん。 運営する配信アプリSHOWROOMは、約550万ダウンロード(2020年月時点)!コロナ禍でも、会社は最高収益を更新!そして、著書「メモの魔力」はベストセラー!今や、メディアにも引っ張りだこで大注目のカリスマIT社長は、実は壮絶な少年時代を体験していた。ドン底を味わった極貧少年が電話1本で10億の仕事を動かすエリートへ…そして“時代の寵児”と呼ばれるまでになった波瀾万丈の人生と食の物語。

■お品書き

東京・葛飾区小菅「極貧サバイバル生活を救ってくれた!まかない」
何も知らない人には順風満帆の人生と思える前田さんだが、実は今からは全く想像のつかない壮絶な少年時代を体験していた。母子家庭で育った前田さんは、小学2年生8歳の時に母と死別。10歳年上の兄と2人だけで生きていかなければならない現実に直面する。住むところを失い、幼なじみや友人の家を転々とする生活がしばらく続き、小学校も満足に通ってなかったという。もちろん、食事もまともにできない日々が続き、友人の家でもらった梅干しと醤油だけで1週間をしのいだこともあったそう。そんな過酷な状況の中、子どもながらに生きる術を模索した前田さんは、小学5年生から駅前でギター1本持って歌う弾き語りをしたことも。どうしたら人が立ち止まってお金を払ってもらえるか考えに考え、大人狙いで村下孝蔵さんの「初恋」や「踊り子」を歌ったり、自らオリジナル曲を作ったり、工夫をした結果、多い時は1ヵ月で総額10万をもらったこともあったという。そして高校生になった時、働いて食事もさせてもらえるバイトを初めて経験する。それが、地元のファミリーレストラン「ジョナサン」小菅店だった。

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豊富なメニューの中で、前田さんにとって忘れられない思い出の一品が「カレー南蛮うどん膳」(※2019年3月販で販売終了)。食べるのもままならない少年時代を過ごしてきた前田さんだけに、『うどんとご飯を一緒に食べるなんて、こんな贅沢が世界にあっていいのか』と思うほどのとても幸せなメニューだったという。バイトとはいえ社会の中で“働くこと”を経験し、そして給料をもらえて、賄いとして食べさせてもらった「カレーうどん」は、どんなに“時代の寵児”ともてはやされている今となっても、絶対に忘れることのない、一番のごちそうであった。

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*店舗情報:「ジョナサン 小菅店」東京都葛飾区堀切7丁目1-2

東京・五反田「小泉進次郎も唸らせた!ギャップの味」
生まれも育ちも下町ということもあり、SHOWROOMを立ち上げる際、鶯谷にビルを建てようとしたほど、下町を愛してやまない前田さん。さらに、スナックも大好きでディープな世界が大好きだという。そんな前田さんの行きつけの1つが、ディープな街として知られる五反田、駅近くの飲食ビル「Nico Nico TOWN」にある「美亭(よしてい)」。場所や佇まいから、『料理が出てくるまで、ここ大丈夫なの?』という怪しい雰囲気が漂っているが、実は料理が絶品だという。それもそのはず、以前赤坂にあった伝説の名料亭「口悦」で働いていた凄腕料理人が営んでいるから。実際、この怪しさを味わってもらいドキドキさせたくて、作詞家・音楽プロデューサーの秋元康さんや代議士の小泉進次郎さんを連れて行ったこともあるそう。

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前田さんの大好きな料理が、ピーマンとチーズの肉巻き「ピーチー」。ポイントは、絶対にいい塩を使わないこと。いい塩だから美味しくなるのではなく、塩の役割は塩化ナトリウムだけなので、本当にいい素材を正しく調理すれば、普通の安い塩でもおいしくなるという店主のこだわり、匠の技を堪能できる一品。

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*店舗情報:「美亭」東京都品川区西五反田1-9-3 リバーライトビル 1F

東京・代々木「仕事との新たな向き合い方を教わった!しゃぶしゃぶ」(人生最高の一品)
前田裕二さんの“人生最高の一品”は、「代々木今半」の「和牛タンしゃぶ」。代々木で36年続く名店で、“「タンしゃぶ」発祥の店”として知られている。前田さんがこの店の料理を“人生最高の一品”に選んだ理由は、店主をはじめスタッフ全員が創業当時から続くこだわりをいつも持っているから。例えば、牛や豚が何のエサを食べて育ったかなど、まるで今週お店がオープンしたかのようなテンションで説明してくれるという。『自分は会社を設立してまだ7年。もちろんテンションを高く保ち仕事に取り組んでいるが、40年後も50年後も現在と同じ熱量でやれているのか…「代々木今半」と同じように』。創業当時から変わらない食のこだわり、それを持ち続け、料理のおいしさをお客様に伝え続ける…前田さんは食にこだわり抜くお店の姿勢から刺激を受け、多くを学んだのだった。

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「タンしゃぶ」を食べる時、熱湯につけるのはたった約4秒。さっと湯通ししたタンに豆苗を巻いていただく。店主曰く、『世間一般の「しゃぶしゃぶ」のポン酢は酸味が強く、ゴマだれも胡麻が甘いのが多い。その理由は、「しゃぶしゃぶ」を鍋にしてしまっているからだ。そもそも、「しゃぶしゃぶ」はお湯に一瞬つけるだけでいい料理で、素材そのものに水分が入るものではない。だから、ポン酢も薄まっていかないし、酸味がきついポン酢である必要がない』。ポン酢ひとつをここまで熱く語る店主と接し、前田さんは感動したという。

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ここでは、ポン酢やゴマだれの他、塩でいただくのがオススメ。「ニンニク」、「バジル」、「メキシカンチリ」、「ブラックペッパー」など8種類と、時期によって用意される「季節の塩」を用意。お客様が振りやすいようにお店でさらに細かく砕いてブレンドしたオリジナルの塩で、「タンしゃぶ」をより美味しく楽しめる。

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「代々木今半」をはじめ、今回紹介したお店はすべて、前田さんは兄を連れて行って一緒に食べたという。自分が味わった美味しさを兄と一緒に味わいたい―誰かと一緒に食べると最初に感動した時と同じように喜べるから。幼い頃に社会の荒波に放り出され、お金が欲しくて必死に努力して生き抜き、成功を掴んできた前田さんは今、“楽しさ”を求めるようになったという。“努力”だけでなく、そこに“楽しさ”が掛け合わさることで、“夢中”になっているというのだ。お金は、その結果の単なるその対価でしかない、と。この考え方は、「代々木今半」も同じだという。おいしさへのこだわりを努力と思わず、ただおいしい料理をお客様に食べてもらいたい―と夢中になっているだけ。それが、今の時代に求められているのかもしれない。

*店舗情報:「しゃぶしゃぶ亭 代々木今半」東京都渋谷区代々木1-45-4 代々木山陽ビル B1F

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