土曜 よる11:30〜

人生最高レストラン

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放送内容(2020年9月12日 #176)

ごちそう様 高橋克実さん

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ゲストは、高橋克実さん。「女子が好きなワイドショー司会者ランキング」(めるもby GMO 2019年調べ)第1位に輝いたように、俳優だけでなく、情報番組やバラエティのMCとしても活躍。幅広い世代に支持されている高橋さんが“食”を通して、40年の“役者人生”を振り返った。

■お品書き

東京・高田馬場「下積み時代に夢を語り合ったラーメン」
高校卒業後、上京して予備校に通い2年間浪人生活を送った高橋さん。その後、幼い頃からテレビっ子で憧れていた役者の道を志す。しかし、オーディションを受け続けるも、落選の日々。そんな中、顔見知りとなった者たちで集まり演劇を始めたのが、高橋さんの役者人生のスタートだった。当時、よく集まっていたのが高田馬場にあった友人のアパート。夢を語り合い、お腹を空かしては食べに行ったのが、「えぞ菊」。昭和43年創業、東京における札幌味噌ラーメンの老舗である。

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高橋さんがよく食べていたのは、味噌3種類にスパイス30種類を合わせ、2カ月熟成させた秘伝の特製味噌を使った一番人気の「味噌ラーメン」。豚骨や鶏ガラなどを煮込んだスープで炒めた具材(ひき肉、もやしなど)、スープとよく絡む中太ちぢれ麺が特製味噌と抜群の相性の一杯。

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*店舗情報:「えぞ菊 戸塚店」東京都新宿区西早稲田3-21-18

大阪・梅田「役者人生最大の失敗の“忘れられない味”」(人生最悪の一品)
高橋さんの役者人生には、忘れられない最大の失敗があるという。2012年に上演した劇団☆新感線の舞台「シレンとラギ」の公演初日、大阪の梅田芸術劇場でのこと。高橋さん演じる独裁者ゴダイが笑いながら振り向き、演説をぶちかまして降りてくる見せ場のシーンで…いざ振り返ったその時、高橋さんは会場のあまりの大きさに『デカッ!ここ!』と思って、セリフがすべて飛んでしまったという。忘れもしないその瞬間は、体中がゾクゾクゾクとなったが、仕方ないと開き直ってキメ顔のまま『ハーッハッハッハ』としばらく笑って誤魔化したという。それでも、セリフを思い出せなかった高橋さんはさらに開き直り、古田新太さん演じるキョウゴクに『キョウゴク!どうするよ!?』とアドリブで助けを求めた。すると、古田新太さんはじめ共演者たちは困りながらも対応して、何とかしのいだという。閉幕後、相当落ち込んでいた高橋さんはどう謝ろうかと思っていたところ、共演者は誰一人として怒らず、『ありがとうございます』となぜか優しい言葉をかけるばかり。実は、「本番でNGを出したら罰ゲーム」という劇団☆新感線のルールがあり、真っ先に高橋さんがやらかしたことで他のメンバーは気楽になっていたのだった。そんな共演者の温かさに、高橋さんは楽屋に戻って一人で泣いて感謝したという。さらに後日、凹んでいた高橋さんを励まそうとみんなが連れて行ってくれたのが、ビアガーデン。

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大阪・梅田のビル群が一望できる屋上ビアガーデンでビールを飲みながら食べた「枝豆」は、役者人生最大の失敗と共演者の優しさから、高橋さんにとって“忘れられない味”となった。

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*店舗情報:「阪急トップビアガーデン」大阪府大阪市北区芝田1-1-4 阪急ターミナルビル屋上
※2020年度の営業は終了

「母の手作り“味噌おにぎり”」(人生最高の一品)
高橋克実さんの“人生最高の一品”は、母の「味噌おにぎり」。米どころ新潟出身の高橋さんは、幼い頃から「おやつ」代わりに「おにぎり」をよく食べていた。そして、大人になってからも帰郷し、また東京へと戻る際には、母が必ず「おにぎり」を持たせてくれたという。それも、大きなサイズを8個も。当時は、そのありがたみを実感することもなかった高橋さんだったが、51歳にして我が子が誕生して親となって初めて、母の愛情を理解することができたという。

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母が作ってくれた「おにぎり」は、新潟のおいしいお米を俵型に握った上に、自家製味噌を塗っただけのシンプルなもの。今も、ちょっとお腹が空いた時には、この「味噌おにぎり」を作るという高橋さん。そして、それを我が子に食べさせるという。「味噌おにぎり」は、親から子へ、そして子から孫へ、と受け継がれる愛情のこもった高橋家の味であった。

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