土曜 よる11:30〜

人生最高レストラン

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放送内容(2020年8月8日 #171)

ごちそう様 中川家さん

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ゲストは、中川家の二人、剛さんと礼二さん。「M1グランプリ」初代チャンピオンをはじめ、お笑い界の賞レースを総なめにしてきた“最 強の兄弟漫才コンビ”が、鉄板芸“大阪のおっさん&おばちゃんネタ”を大放出しながら語った、“笑いの才能”を育んだ「大阪のおいしいお話」。

■お品書き

大阪・難波「漫才のネタになるアレ」
中川家の鉄板芸“大阪のおっさん&おばちゃん”のネタ元の一つが、大阪・難波にある「インデアンカレー」南店。NGK(なんばグランド花月)の近くにあり、出番の合間に行って昼食をよく食べるこの店で、カレーライスを食べながら人間観察をするのが二人のルーティーン。遭遇する面白いおっさんたちを見かけると即採用してNGKで披露。ここから、数々の爆笑ネタが生まれたという。

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もちろん「カレーライス」の味は絶品。1947年創業当時から変わらぬ秘伝のルーは、とろみのある辛口で、その絶妙なバランスが癖になる美味しさ。これまで当番組にゲスト出演したテニスプレーヤー伊達公子さんや歌舞伎俳優・片岡愛之助さんも紹介した、関西の人々に愛され続けている一品。

*店舗情報:「インデアンカレー 南店」大阪府大阪市中央区難波 1-5-20

さらに、ネタ元をもう1軒。「インデアンカレー」でカレーライスを食べた後に立ち寄る「アラビヤコーヒー」。「インデアンカレー」の斜め向かいにある雰囲気抜群の喫茶店。ここのカウンターに座って「ブレンドコーヒー」を飲みながら、テーブル席にいるおっさんやおばちゃんの会話に耳を傾けるそう。喫茶店は、まさにネタの宝庫で、この店からも数々の爆笑ネタが生まれたという。

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*店舗情報:「アラビヤコーヒー」大阪府大阪市中央区難波 1-6-7

大阪・実家「泣きながら食べた絶品鍋」
二人が子どもだった頃、決して裕福な家庭ではなかったという中川家。でも、強烈なキャラクターの父、そして愉快な近所のおっさんたちがいて、楽しい少年時代だった。そんな生活の中で、もらってきた軍鶏を飼っていたという。幼鳥から育て、散歩に連れて行ったりして可愛がっていた二人だったが、その軍鶏を父が地域で開かれていた闘鶏(鶏をたたかわせて勝負を競うこと)に出場させていた。そしてある日、負けてしまった軍鶏に向かって父がポツリと一言『もうあかんなぁ…』。その日の夜の晩ご飯は、「軍鶏鍋」だった。

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可愛がっていただけに辛かったし、最初は食べる気になれなかったというが、『うまいから』と父に勧められ食べてみると、めちゃくちゃ美味しくて一緒に散歩した風景とか一気に忘れ去ってしまったとか。二人が幼心に“命をいただく”ことを知った食体験だった。

大阪・難波「引退を引き止めてくれた…恩人との思い出の味」(人生最高の一品)
中川家の二人の“人生最高の一品”は、大阪・難波の「炭焼 すみれ」の「京揚げ」。NGK(なんばグランド花月)の楽屋口を出てすぐのところにあるここは、若手時代に先輩芸人の今行くよ・くるよさんによく連れて行ってもらった思い出のお店だった。コンビを組んで4年目、MBS(毎日放送)の番組「GO!GO!ハッスル家族ショー」で、桂三枝(当時)さん、西川きよしさんというベテラン二人と共演することになった中川家の二人。しかし、大先輩たちとの共演で緊張していた二人は、いつも恐縮してスタジオの隅っこで大人しくしていたという。毎週のスタジオ収録では、演出家に理不尽なことで怒られる辛い日々…ついに、芸人を辞めようと思い詰めるまでに。そんな二人を見た今いくよ・くるよさんが、よく食事に誘ってくれたそう。そしてある日、二人が『もう芸人を辞めようかと思てます』と打ち明けると、今いくよ・くるよさんは決して怒ることはなく、やり続けたらこんな良い事があるよと、いつもポジティブな話ばかりをしてくれたという。そんな中で一番よく言われたのが、『(漫才は)うまいけど、おもろないな』という言葉だった。
以来、それまで綿密に台本を作っていたのを一切やめ、ステージ上で自由に作り上げていくスタイルになった中川家。今や鉄板芸となった大阪のおっさんネタもやるようになり、次第に中川家の客席は笑いの渦になっていった。中川家が変わるキカッケを作ってくれた恩人・今いくよ・くるよさん、この二人がいて、最強の兄弟漫才コンビは誕生したのだった。

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そんな中川家の恩人、今いくよ・くるよさんとの思い出の味が、「炭焼すみれ」の「京揚げ」。油揚げより少し厚みのある関西風油揚げを焼いて、ネギと鰹節を振って生姜醤油で食べるシンプルな料理で、京都出身の今いくよ・くるよさんが『これ美味しいよ』と、いつも最初に注文していたそう。芸人を辞めようとしていた二人を救ってくれ、漫才師として変わるキカッケを作ってくれた先輩との思い出の味は、中川家の二人にとって、忘れられない一品となった。

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*店舗情報:「炭焼 すみれ」大阪府大阪市中央区難波千日前 11-4

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