土曜 よる11:30〜

人生最高レストラン

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放送内容(2020年7月4日 #166)

ごちそう様 高橋英樹さん

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ゲストは、高橋英樹さん。芸能生活59年…「桃太郎侍」「三匹が斬る!」など数多くの時代劇で主役を張り、現在はバラエティ番組でも活躍。日本中の美味しいものを食べ尽くしてきた時代劇スターが豪快な人生と共に、味に惚れ込み何十年も通い続ける“行きつけの味”を紹介。

■お品書き

京都・祇園「48年通う!肉割烹」
高橋英樹さんが48年通い続ける肉料理のお店がある。それが、京都・祇園の肉割烹「安参」。時代劇の撮影で京都暮らしをしていた時に知り、当時は週4回も通っていた大のお気に入り。撮影が終わると、「安参」へ直行して、美味しい肉料理を食べた後にサウナで汗を流し、そして夜の街へ…。夜が明けるまで豪遊して、そのまま撮影所へ…。そんな生活を毎日のように続けていたというから、昭和の映画スターの豪快さは、驚くばかり。中でも、先輩の石原裕次郎さん、勝新太郎さんの遊び方はすごかったとか。

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今でも、「安参」に行くためだけに京都へ行くという高橋さん。ただ、常連であろうと、芸能人であろうと予約はできないため、行く度に並ばないといけない。高橋さんが行列に並んでまで惚れ込んだ肉料理のメニューはちょっと独特で、「ツンゲ」「ヘルツ」「マーゲン」など…聞き慣れない言葉がずらり。実はこれ、ドイツ語。というのも、開店当初から京都大学医学部の関係者の行きつけだったことから、医学用語でメニューを表現するようになったそう。

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『お肉は全て美味しい。東京でこれだけの肉料理を出す店はない』とまで言い切る高橋さんが特にオススメしたい料理がある。一品目は「マーゲン(ミノ)」。1948年の創業以来、継ぎ足しのタレで味付け、噛み切れるか噛み切れないかという絶妙な歯ごたえが堪らないという。

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2品目は「ミスジ」。こちらも秘伝のタレで味つけした絶品お肉。

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そして、シメに食べる「盛り合わせ(にこみ&おでん)」。創業以来継ぎ足しの赤と白の合わせ味噌ベース味で、おでんネタと煮込みの盛り合わせ。お客の誰もが必ず注文するという、長年愛され続ける一品。

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さらに、こだわりのある常連客が注文するのが「テールのにこみ」。トロトロに煮込まれたお肉が堪らない一品。

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*店舗情報:「安参(やっさん)」京都京都府京都市東山区祇園町北側347

東京・成城「57年通う!老舗とんかつ屋」
1961年、17歳で日活所属の俳優としてデビューした高橋さん。新人の頃に出会って以来57年、愛してやまないお店が、世田谷区成城にある1963年創業の「とんかつ椿」。初代店主は、新東宝のカメラマンだった方で、東宝や新東宝の撮影所が近くにあったため、当時は俳優やスタッフなど関係者がよく通っていたという。

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高橋さんが57年間愛してやまないとんかつが「あけび(ヒレかつ)」。気温に合わせ数日間寝かせて水分を蒸発させた食パンで作る生パン粉を使用し、オランダ産最高級ラードで揚げたとんかつは、時々他店のとんかつに浮気する高橋さんが『やっぱり、ここのとんかつが一番』と戻ってくる絶品の味。

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※ご飯、赤だしなめこは別注文 写真

*店舗情報:「とんかつ椿」東京都世田谷区成城5-15-3

東京・調布「石原裕次郎さんにごちそうになった食堂のカツカレー」(人生最高の一品)
高橋英樹さんの“人生最高の一品”は、「日活調布撮影所の食堂」の「カツカレー」。オーディションで約3万人の中から選ばれ、日活のニューフェイス俳優として17歳でデビューした高橋さん。しかし、厳格な父は芸能界入りを大反対し、高橋さんを勘当。親という後ろ盾を失い、お金がなかった新人時代によく食べていたのが「日活調布撮影所」の「カツカレー」だった。ニューフェイス契約の新人時代は、月給7千円、映画1本の出演で5千円。当時、サラリーマンの初任給が2〜3万円の時代にあって、毎日の食事に苦労する貧乏生活だったという。ちなみに、当時既に大スターだった石原裕次郎さんは、主演で映画1本1千万円だったとか。そんな新人時代、いつもお腹を空かせていた高橋さんは、食事時になると撮影所にある食堂の前に立っていたという。そうすると、やってきた石原裕次郎さんや小林旭さん、宍戸錠さんなど先輩俳優が『おう、英樹!メシ食ったか?まだなら、一緒に食おう』と声をかけてくれ、いつもごちそうしてくれたという。そんな時、高橋さんがいつも食べていたのが「カツカレー」だった。

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当時、他の映画会社と比べ、若い俳優が集まっていた日活。石原裕次郎さんや小林旭さんら先輩俳優は、撮影の合間によく食堂に集まっていたという。そこで、先輩たちと一緒にご飯を食べ、かけがえのない時間を過ごした高橋さん。そんな青春時代を過ごした高橋さんの思い出の食堂は、2013年に改装され、現在その壁には、日活の黄金時代を彩ったスターたちの手形が飾られている。『今まで食べた中で、一番おいしかった』『今の自分があるのは、日活のおかげ』。日活調布撮影所の「カツカレー」は、高橋さんの“俳優としての原点の味”である。

*店舗情報:「日活調布撮影所 食堂」東京都東京都調布市染地2-8-12

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