土曜 よる11:30〜

人生最高レストラン

番宣画像

放送内容(2020年2月8日 #146)

ごちそう様 林家たい平さん

写真

ゲストは、林家たい平さん。国民的人気番組「笑点」でお馴染みの落語家が語る「人生」と「食」のおいしい話。

■お品書き

東京・市ヶ谷「『笑点』終わりの行きつけ」
麹町のスタジオで「笑点」の収録が終わった後、林家たい平さんが春風亭昇太さんと二人で立ち寄るお店がある。それが、誰もが知る立ち食い蕎麦店「富士そば」。日本国民のほとんどが“立ち食い蕎麦は短時間でお腹を満たすところ”と思っているが、当のたい平さんにとっては“長居をする場所”だという。そして、『みんなは、本当の富士そばの楽しみ方、真髄を知らない』とまで言い切る。実は「富士そば」の24時間営業は、創業者である丹道夫氏が田舎から上京したばかりの頃、帰る場所もなく、蕎麦屋でテレビをぼんやりと眺めていたところ「閉店だから出て行って」と言われて寂しい思いをした経験から、『地方出身者の集まりでもある東京は寂しい人が多い。24時間営業があれば、あの頃の自分のような寂しい思いをしなくてすむだろう』ということから始まった。そんな会長の思いを知ったたい平さんは、長居してこそ「富士そば」の楽しみが深まるという。ただ長居するのではなく、そこには美味しいつまみとお酒がある。たい平さんは昇太さんと二人で、1本170円の揚げたて「海老天」をつまみながら語り合う。

写真

そして、二人にとって外せないメニューが「コロッケそば”」。その食べ方もこだわりがある。コロッケは別に用意してもらい、まずは揚げたてを一口。その後、蕎麦の中に浸して半分とろっとした状態でまた一口。そして最後に、コロッケをドロドロになるまで溶いて味わう。こうして、昇太さんと富士そばで二人、旨くて安い極上の時間を過ごす。

写真

*店舗情報:「富士そば 市ヶ谷五番町店」東京都千代田区五番町6-6

埼玉・秩父「50年通い続ける絶品ホルモン」
たい平さんの故郷・埼玉県秩父市。ここに、たい平さんが幼い頃から50年も通うお店がある。実家からわずか30秒のところにある「髙砂ホルモン」。戦後間もない頃からホルモン店が多数でき“ホルモンの街”と呼ばれる秩父の中でも、全国から客が押し寄せる名店がここ。

写真
写真
写真

秩父のホルモンは、牛ではなく豚。三代目ご主人だけが知る秘伝の自家製タレでいただく「髙砂ホルモン」の味は、言うまでもなく絶品。たい平さんが何よりも大好きなのは、「シロ」。美味しさの秘訣は、脂の取り方、切り分ける大きさなど処理の仕方だという。それが絶妙に施され、噛めば噛むほど美味しさが何重にも味わえる極ウマの一品。

写真
写真
写真

*店舗情報:「髙砂ホルモン」 埼玉県秩父市東町30-3

東京・浅草「師匠との絆を深めた老舗の丼」(人生最悪&人生最高の一品)
たい平さんが真打に昇進したのは、2000年のこと。その披露パーティーを師匠である林家こん平さんの誕生日にやると決め、師匠が尊敬する国民的歌手・三波春夫さんを呼んで喜ばそうと思ったたい平さんは、思いをしたためた手紙を三波春夫さんに送った。すると後日、こん平師匠に呼ばれて行くと、目の前には2通の手紙が。1通は、自分が三波春夫さんに送ったはずの手紙。そして、もう1通は三波春夫さんが師匠に宛てた手紙だった。こん平師匠宛の手紙にはこう書いてあったという。『たい平さんの気持ちはよくわかりました。ただ、芸能界には芸能界のしきたりがあって、物事を頼む際には順番を踏まないといけない。そこは、わきまえないといけない。ただ、たい平さんの気持ちをこん平師匠にはよくわかって欲しいから、その手紙を同封します』と。そして、こん平師匠は『こんなことを教えてくれる人はいない。三波先生のところに二人で謝りに行こう』と言い、一緒に謝罪に行ってくれたという。その帰り、申し訳なさでいっぱいだったたい平さんは『ご馳走させてください』と、本来は弟子が師匠に言うことのない言葉を発する。すると、こん平師匠は『ご馳走になろう!おいしくて高いもの』と答えてくれたという。その時に二人で食べたのが、師匠の大好きな浅草の「大黒家天麩羅」の「天丼」だった。

写真
写真

えび2本に、かき揚げ1枚入り。ごま油の香ばしい「天丼」を前に、たい平さんは『本当にすみませんでした』と何度も謝ったという。しかし、そんな弟子を前にこん平師匠は『よし、もういい。これからは美味しく食べよう!』と一言。その後は、『おいしいね!おいしいね!』と食べたという。そんな師匠の愛情に触れ、申し訳なさと嬉しさで、こん平さんは天丼が涙で見えなかったという。師匠の絆がより深まった一品であった。

*店舗情報:「大黒家 天麩羅 別館」東京都台東区浅草1-31-9

ページトップへ