土曜 よる11:30〜

人生最高レストラン

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放送内容(2020年1月25日 #144)

ごちそう様 村上虹郎さん

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ゲストは、村上虹郎さん。父は、日本映画界に欠かせない名バイプレイヤー村上淳さん。母は、数々の名曲を生み出した歌手UAさん。まさに最強DNAを持つ芸能一家のサラブレッドで、17歳のデビュー以来、数々の映画賞を受賞するなど、今もっとも注目される若手俳優の一人。そんな村上さんが先輩俳優との交友関係の中で出会った“おいしいもの”を紹介。

■お品書き

東京・渋谷区神泉「人生のターニングポイントで出会った“鰻”」
2014年、17歳の時に河瀨直美監督の映画「2つ目の窓」でいきなり主演デビューを果たした村上虹郎さん。その撮影が終わり、俳優をやっていくか迷っていた頃、お兄ちゃん的存在でいろいろ相談にのってもらっていたのが、先輩俳優の高良健吾さん。そして、“俳優の道でやっていく”と自分で決め、高良さんに報告した時に連れて行ってもらったお店がある。それが、渋谷区神泉町にある老舗の鰻専門店「いちのや」。村上さんは、その名店の味にビックリしたという。初めて食べた「肝焼き」は、代々受け継がれている秘伝のタレがしっかり染みた一品。以来、村上さんの好物になったとか。

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注文を受けてから、その日仕入れた鰻を捌き、出来上がりまで約50分。新鮮さにこだわり抜いた「うな重」は、まさに“THE名店の味”。しかも、高良さんは育ち盛りの村上さんに鰻が二段になった「上うな重」をご馳走してくれたという。俳優人生のスタートを祝ってくれた先輩の粋な計らいに、あらためてカッコよさを感じた料理であった。

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*店舗情報:「いちのや」東京都渋谷区神泉町20-22

東京・代々木上原「味がしなかった…ベトナム料理」
俳優・柳楽優弥さんと兄弟役で共演した映画「ディストラクション・ベイビーズ」。その撮影中、親しくなりたい村上さんの気持ちとは裏腹に、柳楽さんはあまり口をきいてくれなかったそう。そんな中、撮影オフ日にキャスト何名かで飲む機会があった。しかし、その時も柳楽さんは村上さんに一切目もくれなかったという。その後、いつしか二人きりに。微妙な空気の中、柳楽さんから出てきた言葉は『お前のことは気にかけている』『でも、生意気だ』。そして、説教が始まったという。さらに、『お前、ある現場で脇役やりたいって言っただろ』『主役をやらせてもらっている人間が、そんな腑抜けたこと言ってんじゃねぇ』とヒートアップ。それに対し、村上さんは『主役は、キャスト、スタッフなど全員が出来上がった土台に上げてくれ、周りが主役にかかってきてくれる。それを受けていくのが主役だけど、自発的なものが意外と少ない。だからこそ、逆に自発的に絡んでいく脇役をやってみたい』という気持ちを話した。すると、柳楽さんは『俺もお前の気持ちが分かる。でも、だからといって、そういうことを言うな』と諭したという。今思えば、その時の言葉は柳楽さんの優しさで、本当に感謝しているという。そんなガチ説教を受けた村上さんは後日、柳楽さんと二人きりのランチへ。代々木上原にある「ファイヤーキングカフェ」で食べたのは、ベトナム料理「フォー」だった。しかし、その時も緊張していた村上さんは、「フォー」の味を何も覚えてなかったそう。でも別の日に食べたら、こんなに美味しかったんだと感動すら覚えたという。鶏ガラ、セロリ、長ネギ、生姜、にんにくなどを煮込んだスープに、特注の麺を使った「青野菜と牛肉のフォー」。苦い思い出と共に先輩の愛情のある優しさに触れた一杯であった。

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*店舗情報:「ファイヤーキングカフェ」東京都渋谷区上原1丁目30ー8

東京・渋谷「役者人生を支えてくれる裏メニュー」
村上虹郎さんの“人生最高レストラン”は、渋谷のBunkamura近くにある「イザカヤトリビーMark.2」。このお店は、俳優仲間と集まったり、一人でも行くこともあるお気に入り。料理は何を食べても美味しく、全てがオススメだという。

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そして、ここでいただく村上さんの“人生最高の一品”は、「“メニューにない”うどん」。それは、体調のよくなかった虹郎さんが、そのことを店員さんに伝えると『うどん食べる?』と作ってもらったのがキッカケ。以来、その日、その時の調子に合わせた具材と味付けで「“メニューにない”うどん」を作ってもらうようになったという。17歳でデビューして5年…演じることが何なのか模索しながら、正面からぶつかってきた村上さんが、仕事を忘れ、一息つく、人生最高の一品。

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*店舗情報:「イザカヤトリビーMark.2」東京都渋谷区松濤1丁目28-7シャトレー松濤B1F

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