人生最高レストラン

放送内容（2020年1月18日 #143）

ごちそう様 劇団ひとりさん

ゲストは、劇団ひとりさん。お笑いだけに止まらず、小説家、映画監督など多岐に活躍する彼の芸人人生は、実は順風満帆ではなかった。コンビ解散後のピン芸人としての苦悩、そしてブレイクのキッカケとなった“泣き芸”が誕生した加藤浩次MC番組など振り返りながら、芸人人生で出会った三品を紹介。実は、数多くの共演がありながら、意外にも番組で深い話をするのは初めてという二人が面白ガチトークを展開した。

■お品書き

「最近激ハマりのハニートースト」
劇団ひとりさんが最近ハマっている食べ物が、「ハニートースト」。1枚焼き用トースターで焼いた食パンに、たっぷりのバター、ハチミツ、そしてホイップクリームをのせた極上の一品。奥さんの大沢あかねさんに作ってもらうわけではなく、毎朝自分で作って食べているらしい。

「カレー専門店を超える！カツカレー」
2000年にお笑いコンビ「スーパープレックス」を解散し、ピン芸人となった劇団ひとりさん。ピン芸人となって最初に付けた芸名は、ナント「カツカレー」。その理由は、ただ「カツカレー」が大好きだから。1カ月ほど「カツカレー」で活動したものの、所属事務所から「カツカレーだと、お前の未来が見えない」と言われ、芸名を変更。最終的に、“劇団ひとり”となった。そんな大好物「カツカレー」で一番のお気に入りは、実家近くにあった蕎麦屋さん。しかし、その店は閉店してしまった。その後、お気に入りが見つからず、数年後ようやく見つけたのが、赤坂の雀荘「麻雀 ラーク」だった。

その雀荘は、「カツカレー」をはじめ料理は全てが絶品。「カツカレー」は、料理人がもともと揚げ物店を営んでいたこともあり、トンカツは美味しく、カレーもカレーパンのように濃厚で堪らない美味しさだという。しかし実は、ここも昨年に閉店。現在まだ、代わりのお気に入り「カツカレー」が見つからず、探し中だという。

「“EXILEのグルメ番長”NAOTOおすすめ！カツカレー」
そんな劇団ひとりさんに“EXILEのグルメ番長”EXILE NAOTOさんがオススメするのが、新宿三丁目にあるカレー専門店「モンスナック」。サクサクのトンカツとシャバシャバのカレーの相性が抜群の一品。

＊店舗情報：「モンスナック」東京都新宿区新宿3-17-7 紀伊国屋ビルB1F

“人生最悪の一品”「食べられなかった…屈辱のお弁当」
2000年、お笑いコンビを解散。当時、ピン芸人となったばかりの劇団ひとりさんは若手芸人のネタ見せ番組「赤坂お笑いd・o・j・o」（TBSラジオ1998～2000年放送）に出演する。それまではコンビで“1本ネタ・コーナー”に出ていたものの、ピン芸人となって出られるのは新人扱いの“登竜門コーナー”。当然、楽屋は別々。アマチュアの中にキャリア8年の自分がいる違和感。話し相手もいなかった。そこで1本ネタ・コーナーの楽屋へ。馴染みの芸人たちの中で、楽屋のお弁当を食べようとしたところ、「新人コーナーの人は、お弁当ありません」とスタッフから注意を受ける。割り切っていたものの、いざそんな扱いを受けると、悔しくて仕方がなかったという。芸人人生で最大の屈辱であった。ちなみに、そのお弁当は、ハンバーグだったような気がするが…覚ていない。。

“人生最高の一品”東京・浅草「憧れのたけしさんが奢ってくれた！浅草名物」
ビートたけしさんに憧れていた劇団ひとりさん。たけしさんの番組「天才・たけしの元気が出るテレビ！！」のコーナー企画“お笑い甲子園”に出演したのがキカッケで、お笑いの世界へ入った。そんな劇団ひとりさんにとって、憧れの店であり、“聖地”と言ってもいいのが、浅草にある居酒屋「捕鯨舩」。たけしさん作詞・作曲の歌「浅草キッド」の中にも出てくる。

劇団ひとりさんが芸人仲間と初めて「捕鯨舩」に行った時、タイミング悪く準備中だった「捕鯨舩」。しかし、シャッターが半開きだったので頼み込んだところ、女将さんが快く中に入れてくれたという。憧れの店で「たけしさんはどこに座っていたんですか」などと大興奮しながら味わったのが、名物の「牛にこみ」。大将が、毎日9kgも作る「牛にこみ」は、脂身（白い部分）の多い小腸を厳選して使用。大量に出てくるアクを辛抱強くきれいに取るのがコツだという。

そしてお会計の時、「お代はもう、たけちゃんにもらっているから」と、女将さんが一言。実はそれは、たけしさんが来店した際に「若い芸人たちが来た時、これで飲ませてあげて」とお金を多めに置いてくれているからだった。まさに、憧れのたけしさんに奢ってもらった「牛にこみ」。これこそ、劇団ひとりさんの芸人人生で“最高の一品”となった。

＊店舗情報：「捕鯨舩」東京都台東区浅草2-4-3