毎週金曜よる10時
二宮君の演技に関しては、舞台やドラマ、映画を拝見したりして、凄く達者だなっていうのは分かっていました。こういう話だからっていうのもあるのですが、シリアスなお芝居をできる役者さんだということを分かっていたので、シリアスの中にもちょっと笑える話にならないかなというのを意識して書くようにしていました。
錦戸君はバラエティとかをよく拝見しているのですが、ドラマに関しては DV の男を演じた作品を拝見しました。でも、DV をやっているシーンは見たことがないんですが表情がとてもいいなと思いました。泰輔という役柄としては、功一との対比で、社会に溶け込んでいるといる感じを意識しました。親を殺されたことに関しても、それはそれとして人に隠すつもりもないといった感じです。こういうお話というのは、決して特別な話ではなく、よくある話にしたかったんですね。ミステリーやドラマの世界の中だけの話ではなく、新聞やテレビのニュースを見ていてもこういった事件はやっぱりあるじゃないですか……。その事件の数だけ、そういう人たちがいて、自分の身近にもいるような存在したいなと思ったときに、錦戸君をそういう役割にしたかったんです。
戸田さんに関しては、詐欺のシーンで様々な役柄を演じてもらわなきゃいけないので、静奈という役に関しては劇中で地味と言われているのですが、そこはあえてそういう設定にしました。
台本の読み合わせを聞いていて、原作から僕が勝手にいじっている部分、こういう風にしたら面白いだろうなと3人に託した部分が成立していたので頼もしいなと思いました。 ( → )
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