ランナウェイ〜STORY完全版

第7話

Scene66 / 10

無事に東京へたどり着いたアタルとサクラ。千春にお金を届けたらサクラのパパを一緒に見つけるから。と約束するが、由紀は完全にマークされているため、直接渡すことは不可能。そこで、バイク便で金を届けるという発想を思いつき、バイク便のスタッフに金を託した。そのとき、PANDAからサクラの父親の居場所がわかったと連絡が入り、サクラはそっと胸のコンパスを握り締めるのだった。
PANDAが調べた住所の近くまで来たアタルとサクラだが、サクラは直前になり怖気づいて立ち止まってしまう。アタルは優しく「いいからついて来い。」と促し、一軒のクリーニング屋さんの前に着くと、ガラス越しに作業をしている男性が。その男性のそばには妊婦さんがいた。さらに5歳くらいの女の子が、男性に「パパ」と呼びかけていた。
サクラの父親にはすでに別の家庭が出来ていたのだ。その仲睦まじい様子にいてもたってもいられなくなったサクラはその場から逃げ出してしまう。