ランナウェイ～STORY完全版

第1話

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九州と別れを告げたところで、リュウはサクラに帰るように告げる。子供と一緒に逃げるのは足手まといになるというのだ。今まで気丈に振舞ってきたサクラだったが、「東京の本当のパパに会うために東京に行きたい。一人だと警察に見つかって連行されちゃうんだ！家に帰ると何度もぶたれて、朝までベランダに立たされて…もうあんな家に帰りたくない！」と目に涙をためるサクラ。その悲痛な思いを感じ、アタルは微笑む。「サクラも一緒だ。もう一度生きなおすチャンスを。」とサクラの手を引く。こうしてそれぞれの目的を成し遂げるため、北九州から1,000キロも離れた東京を目指すアタルたちの旅がはじまったのだ。