タイトル通り、春に新生活をスタートさせる、全ての人にエールを送るのがコンセプト。
進学・転職・転勤・・・そんな節目を迎えた人達の、新天地での活躍を後押しできるよう「衣・食・住」にまつわる“お得情報”を紹介するのが狙いです。
キャンペーンの目玉は、約10年ぶりとなる自動車のプレゼント!
“リスナーを本気で応援”の考えから、トヨタ「ラクティス」を1台用意しました。
応援大使には杉村太蔵さんを起用。「大学中退、転職、選挙当選、落選、タレント転身」と様々な経験を持った杉村さんならば、楽しく、前向きに新生活を応援出来ると判断しました。
キャンペーンでは、各人気番組へ協力を依頼。3月10日(月)から1週間のキャンペーン期間中、
「生島ヒロシのおはよう一直線」 | “消費税増税!経済環境の変化をどう乗り切るか?”経済学者が解説。 |
「赤江珠緒・小林悠たまむすび」 | テーマは「上京物語」。パーソナリティーが東京に出てきた時の逸話を披露 |
「荒川強啓デイ・キャッチ!」 | おすすめ家電を、専門誌の編集長が解説。 |
「林みなほ プレシャスサンデー」 | プロのスタイリストから学ぶ“職場で好印象の身だしなみ” |
プロデュースのきっかけは、年々減少している放送収入を増やしたいと思ったから。番組やキャンペーンは、編成部や制作担当が企画立案するのが一般的です。しかしながら、近年はラジオを取り巻く経営環境の変化に伴い、営業発の企画も少なくありません。
2013年9月には「ヘルスケアキャンペーン」を立ち上げ、健康志向の企業を中心に多くのスポンサーから協賛を得ることが出来た結果、役員賞を頂いたという事例もあります。
今回の企画立案にあたっては、2013年10月、2つの経済情勢に目をつけました。
1つは、消費増税。実施決定を受けて、3月に駆け込み需要が発生し、顧客獲得を狙った企業の積極的な広告出稿があると予想しました。
もう1つは、円安株高。企業の好決算の可能性が高まり、3月に期余り予算での広告出稿が数多くあると判断。キャンペーン企画のセールスにビジネスチャンスを見出しました。
営業関係の部署が、企画を立案する場合、単に「面白い」、「斬新」、「画期的」といった切り口だけでは実施に至りません。民間放送である以上、「売上げ」「利益」といったビジネスとして成立するか否かが焦点となります。よって、新生活応援キャンペーンの実施にあたっても、様々な部署の了承を得る必要がありました。
はじめに営業推進部内では、キャンペーンの企画概要をプレゼンテーションする一方、車の購入費用を含めた収支予想を試算して説明し、了承を得ました。
続いて実際にセールスにあたる営業部に対しては、2つの経済情勢を背景に想定される協賛スポンサーなどを並べて「必ず売り上げ増につながる」と説得。
また、キャンペーン実施の可否について、最終ジャッジする編成部に対しては、各番組で取り上げる想定テーマを、「マネーと新生活」「マナーと新生活」「家電と新生活」など数パターンを提案し、各人気番組で取材し、キャンペーンを盛り上げて欲しいと打診しました。
結果、編成部にも快諾を得ることが出来、正式に実施についてGOサインが出ました。
引越しの「日本通運」、家電の「ハイアールジャパンセールス」など合計13社の協賛が決定。2013年度の増収に大きく貢献しました。