最新議事録

2018年1月22日(月)開催 第158回 TBSラジオ番組審議会より
「TBSラジオ・RKB毎日放送共同 ドキュメンタリー企画 SCRATCH 線を引く人達」 2017年 12月29日(金)(21時−22時) 放送分について

出席者(敬称略)

委員長大石 裕 
副委員長伊藤 英敏 
委員横山 真司 ペリー荻野 水科 孝之 増田 弥生

局側出席者

 入江 社長

 碧海取締役番組審議会事務局長

 古川取締役編成局長

 三条制作部長

 鳥山プロデューサー

審議対象番組

2017年12月29日(金)放送(21時−22時)、「TBSラジオ・RKB毎日放送共同ドキュメンタリー企画 SCRATCH 線を引く人達」
相模原障害者施設殺傷事件を背景に、現代社会にくすぶる障害者やマイノリティへの厳しい視線を浮き彫りにするドキュメンタリー番組。

委員の主な発言

◇ 何となく全体が少し散漫になったなという印象があった。やはり、(RKB記者)神戸さんと容疑者との対話が強烈な話なので、それが核になって全体を仕切る感じのほうがよかったのでは。タイトルは「線を引く人達」になっているが、「線を引く人」もしくは「線を引いた人」というほうがはっきりわかったぞという気がした。

◇ 私も障害者とすごく深くかかわっている立場なので、「当事者とは誰か」というのは常に言われる。障害がある人本人が当事者で、親も当事者なのかというのは微妙な問題。神戸記者の感情を出すのはいいと思うが、だとしたら、もっと淡々と事実を客観的に伝えていくナレーションなり何かがあった方が番組としては伝わるし、神戸さんの感情もより際立ったのではないか。

◇ ドキュメンタリーというものは、ラジオで定まった枠でやって頂くことはいいのではないか。radikoとかラジオクラウドといったものもあり、オンタイムで聞けなくても、興味を持って聞いてみたいと思う人もたくさん出てくると思うので、今の時代に合った番組ということも言えるのではないか。

◇ テレビだったら決してできなかったであろう淡々とした7分間という時間の(記者と容疑者の)やりとり、あるいはテレビだったら多分顔を出してくれなかったであろう人たちの声とか、そこら辺を拾えたのはラジオならではだったのかなと思った。

◇ 今までの(審議対象番組の)中で一番心が動いた放送ではないかと思う。ただ、構成というか、作り方というか、もうちょっとフラットに聞きたいかなという部分があった。ご自身も障害を持つ子どもの父である神戸さんが作るので、どうしても感情が入ってしまうせいもあると思うが、ちょっと演出過多かなと思う部分が幾つかあった。

◇ このトライアルは非常に貴重だと思うし、この手で大事なのは継続性。年末の1回ではなくて、大きな意味でのスクラッチがいろいろな面で社会を分断しているという話と関連させたいならば、大きな物語というか、大きな価値観、主張を継続するようなドキュメンタリーの制作が、月1回でも2カ月に1回でも続けて問いかけていく。そういう形が必要だろうなと思う。

以上

(TBSラジオ番組審議会事務局)