過去の議事録

2008年11月25日(火)開催 第66回TBSラジオ&コミュニケーションズ番組審議会より
「土曜朝イチエンタ。堀尾正明+PLUS!」

出席者(敬称略)

委員長山野 勝 
副委員長田中珍彦 
委員宮台真司 野地秩嘉 谷川真理 海東めぐみ
(萩原委員欠席)

局側出席者

余田 社長

入江 取締役

水野 番組審議会事務局長

石垣 プロデューサー

河野 経営企画室長

番組内容について

「土曜朝イチエンタ 堀尾正明+PLUS!」は、週末に、ちょっとしたプラスになる情報を提供しようという情報番組。堀尾正明さんがNHKで27年間培ってきた、愛されるキャラクターと巧みな話術を前面に出した「聞くスポーツ新聞」がコンセプト。アシスタントはシドニー五輪水泳メドレーリレーで銅メダルをとった田中雅美さん。

委員の主な発言

★ 全体的に、早朝からガヤガヤした感じがなくて、さすがそこは堀尾さんで、無理やりテンションを上げさせられるような無理な感じはなくて、それが私は心地よかったです。
★ 曲の使い方ですけれども、一曲はちゃんとかけてほしかったと思いました。
★ 電話で野村監督が出演されていましたが、この人ははっきりと喋れるじゃないですか、権威に対しても。今メディアを見ると、遠慮して喋っていたり書いていたりすることが多いから、かといって、相手をいじめみたいにするわけじゃないけれども、はっきりと物が言えるというキャラクターは物すごく重要じゃないかなと思いました。
★ 大林宣彦さんの「他人のように成功するなら、自分らしく失敗しろ」ですか、私も思わずメモをしてしまいました。ただ、若い人は「時をかける少女」などの大林作品をご存じないかもしれませんので、そういう人たちに対する橋の渡し方があると、単なる説教じいさんで終わらないのではないかと思いました。
★ 池上彰さんのところは、単に大統領選挙のノーマルな情報を展開するんじゃなくて、そもそも大統領選挙というのがアメリカにとってどういう意味があるのか。日本に大統領選挙はないですよね。そうすると、日本で大統領選挙に相当するような何か前向きな儀式があり得るだろうかみたいな話を投げかけていただくといいんじゃないかな。
★ 大宅さんは、俗に言うゴージャスな感じの人で、やっぱりインスタントラーメンの値段を知らないだろうと思うんです。大宅さんが麻生さんのことを喋るというのはブラックユーモア的で僕はとても面白かったんです。(笑)ラーメンの値段を知らない人なんて世の中に実はいっぱいいるんだろう。そういうことを取り上げて、何か鬼の首をとったみたいに、かさにかかっていくという最近のマスコミの傾向というのがある中で、「じゃ、清貧でなければ大臣をやっちゃいけないの?」という言葉、非常に共感できるコメントだったと思うんです。結果的には自分たちで選んだ人なんだから尊敬をしなさいよと、尊敬を与えて、そのかわり責任をとってもらいなさいよというくくりをされたと思うんですけれども、尊敬も責任も抽象的な言葉ではありますが、そういう整理の仕方というのは見事だったと思います。
★ 生島さんのコーナーは、前振りもなしに「実はね」というところへすっと入っていった。それが非常に心地よくて、ズンズン話の中に引きずり込まれていく。例えば、「スポーツってそんなにきれいなものじゃないですよ」というあたりをぽんと言ってくる。嫉妬もあれば競争もあるというあたりも、そうだよな、どうしてこういうことを今まであるのがわかっていながら言わないのかなと改めて思った。
★ 全般的にはよくまとまっているのですが、もうちょい度肝を抜くというか、考えもつかないようなコーナーとか登場人物みたいなもの、「え、こういうコーナーがあるの?」というようなものを是非作っていただければと思います。
★ コーナーの数を少なくして、1個のコーナーを長くしたほうがいいのかなと思いました。
★ 田中雅美さんは、オリンピックに出てその世界でやってきた人なので、スポーツ選手が来たときは、例えば「雅美カフェ」じゃないけれども、彼女が引っ張っていくみたいな、スポーツ選手からじゃないと質問できないことを、選手から聞く、そういうコーナーがあっても面白いかなと思います。

(TBSラジオ番組審議会事務局)