過去の議事録

2007年2月26日(月)開催 第49回TBSラジオ&コミュニケーションズ番組審議会より
「Life」

出席者(敬称略)

委員長吉越浩一郎 
副委員長山野 勝 
委員野地秩嘉 多田羅万由美
(宮台委員、萩原委員、田中委員欠席)

局側出席者

清水 社長

余田 編成制作局長

入江 番組審議会事務局長

河野 経営企画室長

長谷川 プロデューサー

番組内容について

「Life」は、若い人たちの感覚・切り口に特化したオピニオン番組です。放送は土曜日の夜8時から9時までの一時間。昨年10月にスタートしました。パーソナリティの鈴木謙介さんは、ネット文化や若者の内面について社会学的な立場から積極的に発言し、注目を集める若手研究者です。様々な社会時評や、ある種のサブカルチャー的なものに対して、多くの若者たちが、ブログなどを通じて論じ合っているという社会現象があります。それを、さらにライブで、リアルタイムでトークセッションしていく「文化系トークラジオ」です。
放送内容はもちろん、番組内で論じ切れない内容についても「外伝」としてポッドキャストで配信しています。

委員の主な発言

★ 鈴木謙介さんという方は全然知らない方でしたが、声を聞いた感じではすごい聞きやすい、優しい感じでした。番組の冒頭からいきなり「今日はこういうテーマです」とパッと入っていったというのがすごく時間に無駄がなくて、反対に若い人は、ごちゃごちゃごあいさつしているのよりも入っていきやすいのかなと思いました。
★ TBSって永六輔さんとか大沢悠里さんとか、そういう番組ばかりだと思っていたけど、こういうのがあるんだなと。実は内容については全部聞き終わるまでよくわからなかったんです。よくわからないけど、その気配とか雰囲気とか空気は伝わってきてそれを面白いと感じる人がきっと聞くんだろうなと思いました。
★ メールを書いた人の文章が物すごくしっかりしているなと思いました。ブログの内容の紹介があることが、この番組の重要なポイントだと思います。
★ 本の情報については、メモをとって、これ買おうかなとか思うぐらい、あるテーマに絞った種類の本が紹介されることはすごくありがたいことだと思いました。
★ 出演者の皆さんの声が似ていて、どの人がどれを喋っているのか、途中からわからなくなってきました。
★ 今回の番組の内容は、いわゆる都市論ですよね。東京論というところのテーマが出されている。「まちづくりをするプロがいないんだ」という指摘がありましたけれども、私もそのとおりだと思います。「路地が町になっていかなければいけない」なんていう指摘もあったことは、これも私は本当に大賛成です。
★ 東京論というのはテーマがすごく広くて、1時間の番組の中では到底語り切れないところがあるんですね。そういう意味では、番組を聞いただけで言うと、ちょっと消化不良。
★ ラジオで完結するんじゃなくて、ラジオ、プラス、ブログであるとかインターネットであるとか、そういう他メディアとの連携の中で話をしていくという視点は大変新しいと思う。この対象というのはもっと若い人だと思いますけれども、我々の年齢から聞いても大変面白かったので、ぜひこれは続けていってほしいなと思いました。
★ 都市というのは歴史の連続の中であるわけですね。当然、東京というのは江戸の町があって、その町が明治に大変革を遂げて、それからずっと今日まで来ているわけですから、歴史の連続性というところの視点が少し足りなかったと思いました。
★ 内容はともかく、とにかくどこの会社でも、あるいは業界でも、変化への対応というのが必要だと思うんです。私は小売りに非常に密接なメーカーにいましたけれども、そうしますと、売っていく場所というのが、年代で変わっていくんですね。前のところにしがみついていたメーカーは、いつの日か落ちこぼれていくんです。私がいる数十年間の間でも落ちこぼれているところが非常に多かったですし、急に伸びてくるところもありますし、それはやっぱり変化への対応ができているということなんですね。そういう意味で頑張ってほしい番組ですね。

(TBSラジオ番組審議会事務局)