過去の議事録

2005年1月24日(月)開催 第28回TBSラジオ&コミュニケーションズ番組審議会より
「竹中直人ハードボイルドソーセージ」1月13日(木)録音放送番組

出席者(敬称略)

委員長吉越浩一郎 
副委員長山野 勝 
委員宮台真司 萩原健太 田中里沙 中村克代

局側出席者

 清水 社長

 大沢 取締役

 入江 編成局長

 水口 担当部長

 千葉 番組審議会事務局長

 鈴木 プロデューサー

番組内容について

四〇代の男性にぜひラジオを聞いてもらいたいというコンセプトでやっています。竹中さんはことしで49歳ですが、このラジオは竹中さんの人間として、そしてシャイな四〇代男性として、そういう側面、素顔が出てくることを主眼に演出しています。相当シャイな方で何か役にならないと自分は表現できないということを豪語しています。ですから何もそういう皮をかぶらないで素のものが出せたらなということで設定をつくっています。この番組では究極の部分としてゲストを通して竹中さんの本性が明らかになるということを目指しています。

議事の概要(主な意見)

◇竹中さんということで、どんなお話をなさるのかなと聞きました。最初に電話の留守電から始まって、何が始まるのかななんて思い、だんだん聞いていくうちに、ストーリーみたいな感じになっていたということに気がついたんです。こういう構成ってなかなかなくて面白いなと感じました。

◇竹中さんはふざけるときはふざけますけれども、最初に低音の声で落ちついた感じがして、大人の男の方がおふろに入ってゆっくり聞くという番組のコンセプトにぴったり当てはまる方だなと思いました。

◇仕事をしながら聞いたのですが、竹中さんは本当に引き出しをたくさん持っていらっしゃるし、その内容についてはとても面白かったです。

◇僕はこの設定みたいなのがあるのが、物すごくうざったかったんです。まどろっこしいというか。その世界に入り込めちゃえばいいんでしょうけど、何となく普通のAMの番組のつくりみたいな、日常生活でそのままふっと喋り出していますというような感じをあえて外していることから、逆にそこに入れなかった場合に、最後まで設定の部分が出てくるたびに突っかかるというか、ちょっとそういう感触を感じました。

◇FM的なつくりだなという印象を受けました。例えば日常の延長線上というよりも、非日常的であるし、一般向けというよりもう少しターゲットが絞られている感じがしました。特定の脱力系にシンパサイズできる層に焦点を絞っている感じでした。

◇ラジオドラマって昔いいものが結構あって、この番組を聞いたときに、ラジオドラマかという感じで懐かしいなというのと、新しいなという感じはしました。このコンセプトどおり、現実と虚構が行ったり来たりというところがそのまま番組の形になっているので、これはほかにない新しいやり方だなと思いました。

◇虚構から現実に戻ったときに、リスナーはちょっと戻りかけているんですけれども、竹中さんの方が戻っていない感じとか、何か少しまだお話が聞きづらいなと思う点なんかもあったりしました。

◇ゲストの方が何となくこれまでも竹中ワールドに合うような人が選出されていらしている感じがするので、時には素のトークがもっと盛り上がるような感じで、竹中ワールドに乱入してくるような若い女性ならちょっと新しくて面白いのではないかなという印象を受けました。

◇竹中さんは監督に力を入れてから余り多くを語らなくなっているイメージもあるのですが、できればもう少し語っていただく方が、一般の生活者としては面白いかなという面もありました。スキーの話とか、女優さんが脱ぐ脱がないの話も、割とちょっと言ってすぐ終わっちゃう感じがあるので、お話がもう少し進んでもいいのかなという思いました。

◇毎回そうかわかりませんけれども、今回だけで言うと、導入部が非常によかったなと。つまり、何が始まるんだろう、そういうある種ミステリアスというか、そんな雰囲気が醸し出されていて、それで途中からゲストはこの人という、その導入部がなかなかしゃれているというか、今までのラジオ番組の中では余りないのかなと私は思いました。

◇堀井アナウンサーの控え目な質問の仕方などが非常に好感が持て、なかなか感じがいいなと思いました。

(TBSラジオ番組審議会事務局)