過去の議事録

2004年5月24日(月)開催 第22回TBSラジオ&コミュニケーションズ番組審議会より
「荒川強啓デイ・キャッチ」5月13日(木)15時30分〜17時50分生放送

出席者(敬称略)

委員長吉越浩一郎 
副委員長山野 勝 
委員宮台真司 萩原健太 二宮清純 田中里沙 中村克代

局側出席者

 清水 社長

 大沢 取締役

 斎藤 編成局長

 鈴木 番組審議会事務局長

 村沢 プロデューサー

番組内容について

社会事件・政治経済から芸能・スポーツ・生活情報まで、今日一日の出来事を、どこよりも早く、どこよりも分かりやすくキャッチする夕方のニュース番組の決定版「聴くスポーツ新聞夕刊版」です。リスナー・コメンテーター・街の声、時にはコメントも絡めながら、ニュースを分かりやすく伝えます。平成七年四月に始まった「デイ・キャッチ」は、放送2000回を超える長寿番組です。

議事の概要(主な意見)

◇全般の感想としては、すごくいい番組だなという感じで、楽しく聞きました。ヘッドニュースは、デイ・キャッチならではの視点がランキングで入っていますので、今日はこの三つを覚えておけば何となくトレンドはOKかなみたいな感じで出されているところがすごくいいと思いました。また、他で選ばれないようなニュースも入っているので、オリジナリティーが出ていいかなと思いました。細かいですが、アシスタントの女性がちょっと咳き込んだ時に、荒川さんがちょっと厳しいこ事を言ったんですが、何かなされた方が女性には好感度がよりアップするかなと思いました。

◇この番組の安心感とか安らぎのポイントは、荒川強啓さんの力だと思います。例えば、ニュースを読む時、自分を主張しないような喋りが非常に落ち着いているので、すごく安心して聞けるんです。それにゲストを生かすのがすごく上手だと思います。自分のキャラクターを余り前面に出さないで、どちらかというと掛け合いに徹するといったようなスタンスがこの番組の成功のポイントでないかと思います。

◇他の委員の方々とほとんど同意ですが、ちょっと意見の違う部分を言わせて頂くと、私は、夕刊紙的な感じで接しているところが多いんですが、強くなくてもいいんですが、自分の立場はこうなんだという主張がもう少しあってもいいかなというのは常々感じたりすることです。全体的に、バランスのとれたコメンテーター的な感じが出てしまうのでは。

◇荒川さんは、生粋のおやじなんですよ。このおやじ性は何かという事を考えた時に、荒川さんの強さは安心感と庶民性なんですよ。目線の低さが一番の持ち味でしょう。それと、だだっ子的な要素がありますね。だだっ子のおやじみたいな。女性をもうちょっとという話も出ましたが、この際、無視してやってもらいたいなというところが私の意見です。

◇2時間余りの中に、とても盛り沢山のものが詰まっている番組だなと感じました。毎日、日替わりのコメンテーターの方によってもラジオの色が変わると思うんです。まさに、コメンテーターの方達は、「デイ・キャッチ」のスパイス的な要素だと思います。

◇その日のニュースのキャッチをまず言って、ランキングに入って、それから解説も入って、支局長からの電話の報告があって、つまりニュースという素材をあらゆる視点からまとめてきている。そういう意味では非常にパーフェクトな感じがします。まさに、「聴く夕刊」というコンセプトに合っているという意味で、この部分については何の改善の余地はなし。ゲストコーナーは、ゲストにインタビューするなら、もうちょっと切り込んだ話があっても良かったなと思いました。

◇「聴く夕刊」という言葉はなるほどなという感じですね。堀井さんのコーナー、何を言っているのか分かりませんでした。堀井さんて、何か面白さを持っている人だし、やりとりも面白いし、ただ彼が喋ると分からないという感じで、それはそれでいいのかも知れない。分からない方がいけないかも知れませんが、TDLの点数の取り方では、追いかけるのに苦労しました。本番のおじさんでございますので。先程、荒川さんが、女性に対して云々という事がありましたが、何かフォローがあったら、女性としては良かったんじゃないかと思います。全体は非常に楽しく聞かせて頂きました。

(TBSラジオ番組審議会事務局)