過去の議事録

2003年11月17日(月)開催 第16回TBSラジオ&コミュニケーションズ番組審議会より
「X-Radio(バツラジ)」11月11日(月)24時00分〜25時00分生放送

出席者(敬称略)

委員長吉越浩一郎 
副委員長山野 勝 
委員ヨーコ・ゼッターランド 萩原健太 宮台真司 二宮清純 石橋エリ

局側出席者

 清水 社長

 大沢 取締役

 斎藤 編成局長

 鈴木 番組審議会事務局長

 石垣 プロデューサー

番組内容について

新聞・雑誌を読まない世代をメインターゲットに送る新聞。朝が朝刊、夕方が夕刊なら、さしずめ、この番組は夜刊(ヨルカン)です。疲れたサラリーマンのために、その日起きた出来事の中で、サイテー限度知っておかなければならない事柄を、パーソナリティの宮川賢が最大級なバカバカしさで伝えていく60分のニュースエンタテインメント番組です。

議事の概要(主な意見)

◇この時間帯で宮川さんの良さが十分発揮されている事を非常に感じました。テーマについても、掘り下げ加減もとてもいい感じで、内容が結構いやらしい話でも、宮川さんが喋るとなぜか余りいやらしくなくて、全然嫌じゃなかったというのが不思議なものだなと思いました。

◇深夜のニュースという一つの提案の仕方、深夜には深夜のニュースがあるんだなと発見したんですよ。全体的には、バカっぽいようで、非常に良く出来ているなと。ただ一点気になったのが、企業名の連呼だったんですよ。これは、スポンサー広告番組だと錯覚しちゃったんですよ。実際は、タイアップじゃないわけですから、逆に損じゃないかなという気がちらっとしたんです。

◇宮川さんという方がそこにいて、何が来ても面白がってやるぞという態勢で構えているという感じは、とても面白いなと思ったんですけど、この日に関しては、宮川さん、スタッフとも全く体験していなくて、メーカーの方が話す事をそのまま聞いていたと思うんです。番組のコンセプトとして、フリーペーパー的という事ですが、メーカーからの情報がたくさん載っているのと、同じようで、批評的な視線がなくなってくる食い足りなさを若干感じました。

◇全体としては、非常に面白かったです。その理由として、一つは、業界の方が真面目な話をしながら、宮川さんが下ネタ方向に振ると、ちょっとエッチな側面が出てくるというのが、すごく淫猥で、いい感じがしました。(笑)これは、今まで審議した番組でなかったなという気がしますね。もう一つ、リスナーが絡まないことの良さは、プロがいじると面白いんだと思うんです。ネタの配列から、つかみからオチまで非常に計算されているという感じがして、非常に満足感が高かったです。

◇一般的にタブーとされて、余り口に出して喋ってはいけないような事について、敢えて触れる。触れ方もそれぞれあって、こういうパーソナリティーの方の独特なテクニックとかもあって、それによって非常に面白くなる。いろんな真面目な話題もあるし、下ネタの話題もあるんだけれども、リラックスして聞けるというのでしょうか。聞き流してもいいのかなと思いつつ、メモをずっととってしまったといところがありましたので(笑)、もっと長くてもいいかなと思ったんですけれども・・・。

◇この番組をメモをとりながら聞いている時、大学生の息子が2階から下りて来て一緒に聞いたので、ちょっとバツが悪かったです。丁度、オカモトのゴムの話だったので(笑)本当に深夜放送らしいテーマの選択ができていた事が一つと、宮川さんのベテランの喋りですよね。電話のインタビューの話術、話芸というのでしょうか、聞きたいところは聞いているし、感心しました。エッチな話を嫌らしくないように、だけど、情報はきちんと伝えている。その辺が流石だなというふうに思いました。

◇非常に楽しかったです。特に楽しかったのが二つ。「襲名」、襲われる、10才の娘との話。お腹を抱えて笑いました。もう一つ、オカモト話で、「ポコチン」を略して「PC部品」。これもお腹を抱えて笑ってしまいました。楽しい番組をありがとうございました。

(TBSラジオ番組審議会事務局)