過去の議事録

2003年4月28日(月)開催 第11回TBSラジオ&コミュニケーションズ番組審議会より
「宮川賢のパカパカ90分!!」4月19日(土)午後3時30分〜4時55分

出席者(敬称略)

委員長吉越浩一郎 
副委員長山野 勝 
委員ヨーコ・ゼッターランド 萩原健太 宮台真司 二宮清純 石橋エリ

局側出席者

 清水 社長

 大沢 取締役

 斎藤 編成局長

 千葉 番組審議会事務局長

 鈴木 新番組審議会事務局長

 石垣 プロデューサー

番組内容について

「宮川賢のパカパカ90分!」は週末土曜日の午後に、劇団ABCの座長・宮川賢が芝居や深夜放送でのパフォーマンスで鍛えた人間観察を武器に、普段うっかり見逃している「笑えるネタ」を徹底的に発掘。
ライブ感を出すために電話・FAX・メールを多用、九十分間、次から次ぎへと電話に登場するリスナーと宮川賢のトークが中心の番組です。

議事の概要(主な意見)

◇今回のテーマが「バカ女」という事で、正直、ムッと来ました。ムッとした気持ちを抑えて聞きましたけど、これだけのネタで、ひっきりなしにかかってくる電話に驚きました。ネタというのは、私の中に何も残っていないんですが、本当に何も考えなくて聞いてしまい、私自身は見事にこのコンセプトに引きずり込まれ、やられたと思って番組を聞かせて頂きました。

◇笑いのツボは人によって違いますよね。宮川さんが盛り上がるところで、私は全然盛り上がれないとか。宮川さんが、受けだけなんで、ネタがつまらないと聞いていてやや安定感に不安があるんですよ。宮川さんのアクティビティー、積極性がもう少し生かされるようにした方がいいと思いました。アシスタントを置くのも一案かなと思いました。

◇これまでにも時々聞いていましたけれども、毎回思っていたのは、そのネタだったらもうちょっと面白く話せるだろうという突っ込みをつい感じてしまいます。素人のネタと宮川さんのパフォーマンスにある程度寄りかかっている事は、ちょっと危うい下地の部分にできあがっているなという事も含めて、少し気になるところです。でも、基本的に、こういう番組と野球でAMが埋まれば、もうそれでいいと思いました。(笑)

◇何故聴取率がいいのかを考えた時に、一つのキーワードを出すとすれば、「バカ疲れ」ですよ。バカ疲れしているから、次は面白いものがあるんじゃないかと聞いている内に、常習性というか、どんどん浸かってしまうという不思議な引き込む魅力があると思うんです。決して何か社会を啓蒙しようとかいうものでもないでしょうから。(笑)

◇実は、以前から結構聞いています。キッチンで聞いていると、時々、子供が入って来たらボリュームを下げざるを得ないような内容が出てくる事が結構ありますね。素人の意見としては、こんな面白くない人が電話してもいいんだという事で、自分ももしかしたら電話するかも・・。そんな気持ちで聞ける安心感と、宮川さんが基本的に素人を愛していらっしゃるのが伝わってくるので、そういう意味で、皆さんの意見と違うかなというところです。

◇ラジオというのは、話す人のニュアンスとか反応を聞くと、本当なのか嘘なのかというのが、微妙なところで分かりますよね。それがラジオの持っている怖さ、ある意味では恐ろしさみたいなものでしょうね。この番組は、雑誌媒体やテレビとは違って、そういう意味では、はラジオが持っている媒体の良さをフルに活用していると思います。

◇あえて言うなら、笑いの沸点が低過ぎないかということ、3つほど面白くないネタが繋がったらどうするんだとか・・・。でも、本当に楽しめました。番組を聞きながらいろいろ書き留めたんですけど、後で読んでみて、何でこんな馬鹿馬鹿しいことを一生懸命書いているんだろうと思うような・・・。(笑)

◇TBSラジオは、割と真面目な番組が多いようですけど、こういう馬鹿馬鹿しいものは、非常に歓迎すべきだと思いますので、是非続けて欲しいですね。

(TBSラジオ番組審議会事務局)