シングルスはアグニエシュカ・ラドワンスカ(POL)、
ダブルスはリーゼル・フーバー(USA)/リサ・レイモンド(USA)組の優勝で大会は、終了しました!
皆さん、今年のパンパシいかがだったでしょうか?
私個人的には、決勝戦、素晴らしい対戦カードだったと思います。
超技巧派のアグニエシュカ・ラドワンスカと、安定しているベテランのベラ・ズボナレワの対戦。
ベースラインでの打ち合い、駆け引き、非常に見応えのあるものでした。それにしてもラドワンスカの調子が、良かったですね。頭脳戦でゲームを制しました。ラドワンスカ選手、おめでとうございます!
パンパシ期間中は、本当に沢山の方々にお世話になりました。
皆様、有難うございました。
ツイッターをフォローしてくださっている方も有難うございました。
今回、私はリポーターとして中継に臨みました。
テニスの面白さ、トップ選手の凄さをどのように伝えればいいのか・・・。
いろいろと考えてきました。
その中で、コーチ達への取材を多く持ちました。
普段どういうアドバイスを選手にしているのだろう?
今の選手の課題は、何なのだろう?
試合中は、どういう気持ちで観ているのだろう?
自分がテニスをやっていた時を考えてみると・・・
私はラッキーな事に16歳から、ボブ・ブレットさんという世界的名コーチ(松岡修造さん、ボリス・ベッカー、ゴーラン・イワニセビッチらのコーチ)に指導を受けていました。彼からは、テニスはもちろん、私生活、生き方まで多くを学びました。辛い時も嬉しい時も一緒にいて、たまには喧嘩になることもありました。長い遠征生活の中で、友情、信頼関係が生まれ、その中でもしっかりとした師弟関係も出来てきます。
師弟関係、信頼関係が持てていたので、どんなに厳しい練習でもがんばれたと思います。これは、非常に大切なことでした。
6年前までイタリア(サンレモ)でトレーニングをしていた時の実際にやっていた「厳しい練習」の2つをご紹介します。
・ 早朝の山ランニング。
毎朝6時半の山ランニング。北イタリアの山をダッシュで上って、ダッシュで下山。標高は、1200m。チームメイト4人で競争。決められたコースを進んでいきます。しかし、山頂付近は、濃霧や降雪のため、全く道がわからなくなることも。
毎日、壮絶なサバイバル戦でした。チームメイトのカザフスタンの選手は、視界が悪い中、負けたくない一心で走り回り、迷子に。夜中まで走り続け、隣町で深夜0時に発見されるということもありました。
この練習でメンタルが強くなりました。
(決してマネをしないでください・・・)
・ 真冬の寒中水泳。
真冬のオフシーズンのトレーニング。強く雨が降り、コートで練習が出来ない日は、「遠泳トレーニング」。
水泳は、体力作りにはかかせません。
といっても、室内プールなど気の利いたものはありませんから、向かうのは、海。
豪雨の中、真冬の海へ飛び込みます。
とにかく寒くて、寒くて。究極のトレーニングです。
この練習で体力がつくよりも、メンタルが強くなったということは、言うまでもありません。
(決してマネをしないでください・・・)
この様なトーニングでも、コーチは、考えや意図を持っています。
多分私は、メンタルが弱かったからこういう練習ばかり、コーチは考えていたのかもしれません・・・
今回優勝した、ラドワンスカ選手は、テニスを始めたときから、お父さんがコーチとして育ててきました。
その期間は17年間。
しかし、今回のアジアツアーに帯同しているのは、お父さんではなく、ウィキトロフスキーコーチ(スイスフェドカップのコーチ)でした。
「日本に来る前までは、お父さんと練習していたし、ポーランドに帰れば、またお父さんと練習する。たまには、気分を変えてみたかった。」
とラドワンスカ自身も話すように、ちょっと雰囲気を変えると良い結果が出るときもあります。
今回聞いた、世界のトップ選手のコーチ達のアドバイスや、分析力は、とても勉強になりました。
これからも、選手達は、コーチ共に試合と試合の間に壮絶な練習を積んでいきます!
そして、来年のパンパシに帰ってくることでしょう!
新しい選手が出てくるのか!
それとも、現在のトップ選手達がさらにパワーアップして戻ってくるのか!
来年のパンパシがもう待ちきれません!
皆様、大会期間中、ご愛読ありがとうございました。
これからもパンパシをどうぞよろしくお願いいたします。
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PPOtennis_staff
TBSアナウンサー 石井大裕