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#25 島根県大田市2008年12月21日放送
(写真) (写真)島根県大田市には、成長が早く、どんどん増える竹に困っている人々がたくさんいます。過疎化と高齢化が進み、竹を切る若者が少ないからです。
そこで4人の若者たちが、竹林被害が特にひどい所で伐採作業をすることとなりました。山間の冠集落(大田市仁摩町)では、山頂にそびえる「冠岩」に年1〜2回登り、安全と健康を祈願するのが、習わしとなっていましたが、登山道の入り口が竹に塞がれてしまい、登れなくなってしまったのです。
かつては地元の方々で何とか手入れしていましたが、ここも過疎化と高齢化で、伐採を諦めてしまっていました。縦横無尽にはびこる大量の竹に、4人は挑みます。
ノコギリを引く腕がパンパンになってしまった頃、地元のおじいさん、おばあさんたちが、伐採のお礼にと、お弁当を持って訪ねて来てくれました。彼らは伐採した竹を使い、お箸や皿を作って行きます。元々竹の多かったこの地域には、切った竹を有効利用する昔ながらの生活の知恵がたくさんありました。
こうして作業をしながら、はびこる竹が、かつてはただの厄介者でなかったことに、4人の若者達は気付き、現状で可能な自然との共生とはいかなるものか、彼らは考え始めます。