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過去の放送内容トップ > バックナンバー一覧 > #19 新潟県岩船郡粟島浦村

#19 新潟県岩船郡粟島浦村2008年11月9日放送

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新潟・岩船港から、フェリーで90分。粟島(新潟県岩船郡粟島浦村)は佐渡島の北に浮かぶ、周囲23km、人口366人の小さな島です。戦後は900人を数えた人口も、過疎化や少子高齢化により、今では半分以下になってしまいました。しかも粟島には中学校までしかなく、高校生になると島を離れてしまうため、若い人をあまり見かけません。

しかし夏休みともなれば、島は若者で溢れます。豊かな自然の中、フィッシング、キャンプ、海水浴など、様々なアクティビティが楽しめるとあって、近年、観光は漁業と並ぶ島の基幹産業となりました。2008年10月現在、全136世帯中44軒、何と3分の1ものお宅で民宿を営んでいます。下水道は100%の普及率、電気や水道、ごみ処理施設など基盤整備も整い、住民が暮らしやすいだけでなく、観光客の受け入れ態勢もばっちりなのですが、実はこの島には電器店がありませんでした。

普段、粟島の人たちは電器製品を、漁協で申し込んで買っています。漁協が代理店になり、カタログ販売を行なっているのです。しかし、漁協では修理が出来ません。「本土に修理を依頼しても、莫大な修理費がかかる。新しいのを買うのと変わらない」−粟島では、電器製品は壊れたら、買い換えるしかないのが実情です。

そこで4人の若者が粟島へ向かいました。足利工業大学電気電子工学科の生徒たちです。実習で学んだ技術をここで活かしてみたいということで、アドバイザーの教授とともに、粟島の電器製品修理をかって出てくれたのです。