かわら版『ゲストインタビュー』：水戸黄門　最終回スペシャル

《ゲストインタビュー》: 最終回には、これまでのレギュラー陣をはじめ数多くのゲストが登場。過去のエピソードや今回の役どころを伺いました。
また、12月15日（木）19:00～『スパモク!!「さようなら！水戸黄門今夜限りの永久保存版ご老公と歩んだ42年史」』や、19日（月）15:55～『水戸黄門ナビ』でもインタビューやメイキングが紹介されるので、そちらもぜひご覧ください！（※一部、放送されない地域もあります）; 初代格さんを演じた横内正さん

「僕は新劇出身の俳優で時代劇には縁がなかったから、刀の持ち方から戸惑いました。でも格さんを演じてからは時代劇俳優と思われるくらいにイメージが定着。そういう役どころなんですよね。この撮影所は時代劇のイロハを学んだ学校のような場所だし、『水戸黄門』は僕の青春。今回皆さんとまたご一緒できて、懐かしくて懐かしくて…。本当にうれしいです。初代黄門様の東野英治郎さんは、大先輩なのに若い僕らと同じ目線で接してくれた、とても後輩思いの方。その一方で、非常に負けず嫌いな面も。撮影の合間、里見さんや僕が田んぼのあぜ道をピョンと飛び越えると、負けまいと必ずマネして飛んでいましたね（笑）」

1969年の放送開始から1978年まで初代格さんを演じた横内さん。今回は六代目格さんの義理の父上という役どころでの出演です！; 二代目格さんを演じた大和田伸也さん

「僕が格さんだった頃も、東野黄門様の負けず嫌いは変わらずでした。でも、僕らのマネをして飛ぼうとするんだけど、時には失敗してしまうことも。助け起こそうとすると「触るな！大丈夫だ！」って。非常にお元気で優しい方という思い出です。僕はもともとシリアスな時代劇しかやったことがなかったから、最初は『水戸黄門』のような明るい時代劇ができるだろうかという心配もありました。でも里見さんに教えてもらったりして、自分自身、格さんを満喫させてもらいました。俳優として、こういう代表作といえるものがあるってうれしいこと。いまだに人から『印籠出して』とか『主題歌歌って』なんて言われます（笑）」

大和田さんは1978～1983年まで二代目格さんを演じました。今回は上様とご老公をつなぐ重要な幕臣の役です。; 三代目助さんを演じたあおい輝彦さん

「僕が助さんだった時の格さんは伊吹吾郎ちゃん。同じ楽屋で、僕は寒がりなのに、彼は極端な暑がりで冬でもエアコンや扇風機をつけようとするから、よく冗談で喧嘩してました。三代目の佐野浅夫黄門様の時には、老人ホームをたびたび慰問しました。寝たきりのお年寄りの前で吾郎ちゃんと印籠出しをやったところ、涙をスーッと流された思い出も。助さんを12年演じたので、共演者とかスタッフというよりも、なんだか同じ団地に住む住人のよう。ホームドラマを地で行く感じでしたね。今回、東君演じる助さんと絡む場面があります。セリフなんだけど、それは僕自身の素の気持ちとしても言わせてもらいました」

あおいさんは1988～2000年まで三代目助さんを務めました。謎の侍役のあおいさんのカッコイイ立ち回りとセリフをお楽しみに…。; 三代目格さんを演じた伊吹吾郎さん

「印籠シーンは番組のメインイベント。僕は三代目なので、初代と二代目の格さんのやり方をビデオで見て、自分は違う持ち方、出し方をしようと研究しました。印籠がグラグラしないように後側を薬指で軽く押さていたのがこだわりです。（助さんと格さんは対照的な性格だが）僕自身はといえば、ズブズブの格さんでしょうね。特にカタブツで女性に縁がないところが！『水戸黄門』は第１部から何度かゲストで出演し、37歳の時に西村晃さんが二代目黄門様になった時に僕も格さんになりました。以後54歳まで17年レギュラーを務め、まさに自分にとってのホームグラウンド。このうれしさは何物にも代えがたいですね」

伊吹さんは1983～2000年まで三代目格さんを演じ、印籠を出した数は約500回と最多。今回はご老公に窮状を訴える村の名主役です。; うっかり八兵衛役の高橋元太郎さん

「八兵衛役で31年間レギュラー出演しました。だから八兵衛は自分そのもの。今再放送で見ていても、芝居なのか素なのか自分でもよくわからない（笑）。それは、八兵衛になってすぐの頃、東野黄門様に『その人の人柄が出れば誰にも負けない役になるよ』とアドバイスされて、ふっと肩の力を抜くことができたから。西村さんは60歳で二代目黄門様になりましたが、その最初の会見で『俳優として今までは鉛筆でデッサンをしてきたけれど、黄門をやるにあたってはそこに色付けをしていく』とおっしゃっていました。そんな素敵な先輩方に恵まれ、本当に日々勉強になりました。ここの現場は、年齢は関係なしに人と人との付き合いという感じがします」

高橋さんは第２部からうっかり八兵衛役で登場し、出演回数はレギュラー最多の871回！最終回でも変わらぬ笑顔を見せてくれています。; 弥七の女房・霞のお新を演じた宮園純子さん

「京都から新幹線で東京に帰る時、私たち俳優はもちろん私服です。でも、一般のお客様が東野さんを見て、思わず最敬礼されるということがよくありました。それほどご老公が浸透していたんですね。私は中谷一郎さん演じる弥七さんの女房役でしたが、実際に中谷さんと夫婦だと思っている方もずいぶんいらしたようです。私たち俳優も、京都ではプライベートの食事はバラバラなのに、東京に戻ってしばらく撮影がないと、寂しくなって食事会を開いたり。俳優同士、長年ご一緒してきたその積み重ねで、わがままも言えたり、甘えられたり。そういう雰囲気は画面の向こうの皆様にも伝わっていたのではないかと思います」

宮園さんはレギュラー時代は忍びでしたが、今回はうっかり八兵衛と一緒に蕎麦屋を営んでいる女将さん役です。; 里見さんとは公私共に親しいみのもんたさん

「『水戸黄門』は見ていて素直に涙することができるし、ひとつの番組を老若男女がそれぞれの思いで見られる。他になかなかないドラマじゃないかな。わらじの履き方や結び方、たすきのかけ方、そういう日本の文化を伝えてきた作品でもあるから、その作品がなくなるのは残念ですね」

今年初め、第42部で町奉行役でゲスト出演されたみのさん。今回は藩の重臣役で、名前は美濃門太夫!!　撮影の合間、里見さんから刀を鞘（さや）に収める時の所作を教えてもらったり、共通の趣味であるゴルフの話をされていました。また、12月19日（月）放送の『みのもんたの朝ズバッ！』には里見さんが出演します。; 初出演にして悪役!?の神田正輝さん

「『水戸黄門』に出演するのは初めて。しかも最終回に重要な悪役ということで、大変光栄です。詳細は明かせませんが、元武士で今は猟師。鉄砲の名手という設定です。鉄砲は（現代劇で）慣れていますが、時代劇の火縄銃は７キロくらいあるんじゃないかな、本当に重いんです。テレビでたびたび見てきた番組なので、実際に目の前に里見ご老公がいらっしゃるというのがすごく不思議。おまけにかつて御一行だった方々もいらして、休憩時間など、まるでファンの感覚で見てしまいます（笑）。撮影所のスタッフの方たちもプロ中のプロで、実にテキパキと気持ちがいい。こういう雰囲気をもっと味わっていたいという感じです」

42年前の第１部には渡哲也さんがゲスト出演されましたが、最終回に同じ石原プロの神田さんが出演されるのもご縁？どんなキャラクターかはお楽しみに！

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