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あらすじ

2006年12月31日。公司(石垣佑磨)は同じピザ屋でアルバイトをしている綾香(大谷允保)に今日こそ告白しようと決めていた。ところが、ピザの配達から戻ってきた綾香は、ずっと気になっていた配達先の商社マン・健吾(青木伸輔)にメルアドを渡せた、と喜んで公司に報告する。公司が綾香に渡そうとしていた手紙の出番はなく、公司の恋ははかなく消えた…。しかし健吾が綾香のことをからかっているだけ、と知った公司は何も知らずに喜んでいる綾香がかわいそうで、健吾の振りをして綾香にメールを送る。「俺、彼女がいるから…ごめん」「でも、もうすぐ別れる…かも」そして公司は綾香宛ての手紙を居酒屋に忘れてしまう。
その頃、サキ(石田未来)と純太(中尾明慶)は東京の高級住宅街をウロウロしていた。サキは小さい頃に自分を捨てた父親を探すために、思い出のヨーヨーを握りしめて岐阜からやってきたのだ。事情を知らない純太はやっと見つけたその父親の家のベルを気軽に押そうとするが、サキは逃げ出す。そしてサキは公園に大事なヨーヨーを忘れてしまう。
同じ頃、とあるファミレスでアイドルのあおい(佐田真由美)はマネージャー(岩橋道子)に新年の仕事はテレビ番組「あの人は今」からだと言われ、怒って事務所を辞めると言い出す。1枚のCDがヒットしただけでいまや過去の人となってしまったあおいを、マネージャーは引き止めなかった。あおいは思い出のCDを眺め、実家のある広島に帰ろうと決める。同じファミレスではキャリアウーマンの英美(伊藤裕子)が、仕事に夢中になりすぎで恋人もいず、気がつけば一人で大晦日を迎える、という状況に苛立っていた。中途半端な今の自分では実家にも帰りづらい。近くで英美の会話を聞いてしまい実家が広島だと知ったあおいは、英美の車に強引に乗り込む。そしてあおいは思い出のCDをファミレスに忘れてしまう。
   大事なことを言い出せず、大事なものを見つけられず、2006年に忘れ物をしたまま、6人は2007年を迎えた…。