ファイナリストSPインタビュー・トム・ブラウン
エントリーNo. 1731
トム・ブラウン
・結成 | :2009年1月 |
・所属 | :ケイダッシュステージ |
・決勝進出歴 | :初 |
トム・ブラウンが悲願の『KOC』初決勝!理想は「記憶に残らないけど一番面白い」コント
2025年10月11日(土)よる6時30分から、コント日本一を決める『キングオブコント2025』決勝戦がTBS系列で生放送される。今年は史上最多となる3449組がエントリー。その熾烈な予選を勝ち抜き、18代目キングの称号と優勝賞金1000万円をかけて激突するのは、トム・ブラウン、ベルナルド、元祖いちごちゃん、レインボー、青色1号、しずる、ファイヤーサンダー、ロングコートダディ、うるとらブギーズ、や団(エントリー順)の精鋭10組だ。今回は、M-1グランプリのファイナリストとしても知られるトム・ブラウンにインタビュー。「漫才師」のイメージが強いトム・ブラウンは、事務所の後輩でKOCファイナリスト経験のあるクロコップから「コントの魂」を学ぶなど、一年間かけて真摯にコントと向き合ってきたという。「キングオブコントは家で見る大会かも」と諦めかけていたという彼らに、悲願の決勝の場に臨む気持ちを聞いた。
「ダメだと思って餃子食べた」諦めムードからのサプライズ
――初の決勝進出、おめでとうございます。決まった時のお気持ちは?布川ひろき | 正直、準決勝2本目の手応えがそこまで良くなくて、他の組みんなウケてるのもあって「ダメかも」と思って、ニンニクたっぷりの餃子を食べてしまったんです。そしたら通っていたので、この後の取材が気になってしまいました(笑)。 |
みちお | 僕も不安でソワソワして、とりあえず中華料理屋に行ったり、一人でサウナに行ったりしていましたね。どこかで「キングオブコントは家で見る大会かも」って諦めている自分もいたので、呼ばれた時は思いが叶って「完璧じゃん!」とシンプルに嬉しかったです。 |
布川 | 決勝が決まってからTBSに来るまで、お互い一言もしゃべってなかったですけどね。M-1の時もそうでしたけど、嬉しい時はそんなもんです。 |
――この1年間、どのようにコントと向き合ってきましたか?
みちお | M-1が終わってすぐに「キングオブコントに出る」と決めて、10か所19公演単独ライブやって。漫才と同じくらいコントをやって、どこでも同じくらいウケるようにしようって思って臨んでました。 |
布川 | 特に、事務所の後輩でKOCファイナリストの経験があるクロコップやハウンドチョーカーに協力してもらいましたね。僕たちのツアーでコントをやってもらって、コントの勉強をさせてもらっていました。基本は漫才なので、「魂」の部分というか、コント師としてのあり方をクロコップから学びました。「この道具は遠くからどう見える?」とか「音を出すタイミングは?」とか、これまで僕らが「面白ければ大丈夫でしょ」で済ませていた部分を、細かく教えてもらいました。 あと、ラバーガールの飛永(翼)さんにも相談に乗ってもらいましたね。新幹線で3時間とか、準決勝が決まってからファミレスでお話させていただいて。ただそのネタはコンプラNGが出てしまったのでできませんでした。 |
準備は大変、でも楽しい「一年目みたいな新鮮な気持ち」
――改めてコントをやってみて、いかがでしたか?みちお | もともとコントばかりやっていたので楽しいんですが、漫才と違って身一つではいけないので、道具の準備とか、きっかけの多さとか、改めて大変さが分かりました。 |
布川 | 本当に「一年目みたいな新鮮な気持ち」です。漫才なら出番の10分前に着けばいいですけど、コントはそうもいかない。みんなこんなに大変な準備をしてたんだなって。 |
――今年のファイナリストの顔ぶれはいかがですか?
みちお | いや、もう楽しいですね。地下格闘技でもやるのかってくらい男臭いですけど(笑)。 |
布川 | 賞レースって知らない人もいて話しかけづらい雰囲気があるんですけど、今回は全員知ってる人。しかも地下ライブ時代から知ってる人も多くて。普通に楽しいですね。 |
――決勝への意気込みをお願いします。
みちお | 「一番面白かったね」って言われたいですね。でも、内容は記憶に残らないのが理想です。それが僕らにも合っている気がします。 |
布川 | ロッチさんの試着室のネタみたいに、内容は覚えてないけど「なんかめちゃくちゃ面白かった」っていう。毎回新鮮に楽しめる感じがいいですね。テレビだと漫才のイメージが強いと思うので、この大会をきっかけに「トム・ブラウンはコントもやるんだ」と思ってもらえて、コントの仕事も増えたら最高ですね。 |