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ファイナリストSPインタビュー・ベルナルド

エントリーNo. 2418
ベルナルド

・結成:2025年1月
・所属:マセキ芸能社
・決勝進出歴:初
ハギノリザードマン・大将

ベルナルドが結成1年目の快挙!?“脱・新聞紙”の小道具革命で掴んだ「KOC」初の決勝

今年もコント日本一を決める『キングオブコント2025』の決勝戦が2025年10月11日(土)よる6時30分からTBS系列で生放送され、史上最多3449組の頂点が決まる。今回、ひときわ異彩を放つのが、結成わずか1年目で決勝進出を果たしたベルナルドだ。

今年のファイナリストは、トム・ブラウン、ベルナルド、元祖いちごちゃん、レインボー、青色1号、しずる、ファイヤーサンダー、ロングコートダディ、うるとらブギーズ、や団(※エントリー順)の面々。実に半数の5組が初の決勝進出。さらに、2組が決勝の舞台へ返り咲き、昨年のファイナリスト3組がリベンジを誓うという、新旧の強豪が入り乱れる注目の顔ぶれとなった。

ベルナルドは、芸歴18年目の大将と20年超のハギノリザードマンという百戦錬磨のコンビ。新聞紙での小道具作りを封印し、師匠ハリウッドザコシショウから受け継いだ「馬鹿さ」と「小道具」を武器に、お笑い界に衝撃を与える準備は万端だ。結成わずか1年目にして初の決勝進出を果たしたベルナルドに意気込みなどを聞いた。

「呼ばれた瞬間、死んだ親父が見えた」18年間の走馬灯

――初の決勝進出、おめでとうございます。決まった瞬間の心境は?
 
大将僕は芸歴18年目になるんですが、「ベルナルド!」って呼ばれた瞬間、上京してから今までの、泥水をすすってきた18年間の全てが走馬灯のように見えました。ようやく地上に出られたなという思いがあります。走馬灯が見えすぎて、司会の山里(亮太)さんの後ろに死んだ親父が見えました。
ハギノリザードマンうちの親父もいた気がします(笑)。僕は芸歴20年超で、一度はピンでやっていこうと思っていたんですが、芸風の合う大将が誘ってくれて。ユニットでもいいのかなと思ってたんですけど…おじさんですけど、もう一回コンビで青春したい、賞レースの決勝に行きたいという夢があったので、本当に嬉しかったですね。8〜9割はいけたかなという手ごたえがあったんですけど、終盤に呼ばれたので本当に心臓に悪くて。
大将全然呼ばれない…Xでの反応は何だったんだ?と思うくらいでしたね(笑)。
ハギノようやく呼ばれて、一気に光が当たった感じでしたね。


――結成1年目での快挙ですが、キングオブコントに向けて特にこだわったことはありますか?
 
大将僕らは小道具をめちゃくちゃ使うんですが、去年ユニットとして準々決勝に出た時、周りを見渡したら新聞紙やガムテープで小道具を作ってるのが僕らだけだったんです。準決勝決まってからはそれを封印して作っていこうと決めました。
ハギノおかげで小道具作りのスキルが3段階くらいアップしましたね。美術さんに頼まなくてもいけるぞっていうくらい。「これじゃダメだ」と気づいて、準決勝までの2週間はライブをほぼ全部キャンセルして、ひたすら小道具作りに専念しました。
大将その2週間くらいが一番しんどかったですね。
ハギノ初めて使うボンドやポリウレタンみたいな素材と格闘してました。
大将本当にギリギリ前日まで作ってました。
ハギノ自分たちで作った小道具を持っていく時の足取りが、去年とは全然違いました。前は正直ちょっと恥ずかしかったんで(笑)。

師匠ザコシショウの言葉を胸に「馬鹿さと小道具を受け継いだ」

――お二人はハリウッド軍団に所属されていますが、師匠のハリウッドザコシショウさんから何か言葉はありましたか?
 
ハギノザコシショウさんからは、ずっと「お前ら、決勝行くだろ」って言われていたんです。それに応えられてよかったです。


――ザコシショウさんから受け継いでいるものは?
 
ハギノやっぱり「馬鹿さ」と「小道具」ですね。
大将僕らは、ギャグ漫画を読んでいるような、何も考えずに見られるコントを目指しているので。
ハギノ小道具が多くて、外国人の人が見ても分かりやすい作りになってると思います。


――ファイナリストの顔ぶれはいかがですか?
 
ハギノもう、知ってる人ばかりでマジで安心しました(笑)。いつもの地下ライブのメンバーというか。
大将「この後、打ち上げあるでしょ?」っていうくらいの感じで、決勝というより、もう一個ライブが増えたくらいの感覚です。リラックスして戦えるのが楽しみですね。

「マセキに初の優勝を」知った顔ぶれの決勝へ

――では、決勝への意気込みをお願いします。
 
大将ここまで来たら、もうマジで優勝しか考えてないです。来年、再来年、いけるかも全然わからないですけど、この勢いのまま。一番波には乗ってると思うので。
ハギノ僕は今年のR-1グランプリで決勝の手前で負けてしまったので、その雪辱も果たしたい。
大将僕らの所属するマセキ芸能社はまだ賞レースの優勝がないので、初の優勝を持ち帰りたいですね。