SP

ファイナリストSPインタビュー・元祖いちごちゃん

エントリーNo. 3311
元祖いちごちゃん

・結成:2014年10月
・所属:浅井企画
・決勝進出歴:初
植村侑史・ハイパーペロちゃん

元祖いちごちゃん「KOC」初の決勝進出!知名度ゼロのダークホース「衝撃を与えたい」

コント日本一を決める『キングオブコント2025』決勝戦が、2025年10月11日(土)よる6時30分にTBS系列で生放送される。今年は史上最多となる3449組がエントリー。その熾烈な予選を勝ち抜き、18代目キングの称号と優勝賞金1000万円をかけ、トム・ブラウン、ベルナルド、元祖いちごちゃん、レインボー、青色1号、しずる、ファイヤーサンダー、ロングコートダディ、うるとらブギーズ、や団(エントリー順)が激突する。

今年のファイナリストの中で、まさに「本当のダークホース」として注目されるのが、初の決勝進出を果たした元祖いちごちゃんだ。M-1で一回戦落ちした際には本気で芸人を辞めようと考えたこともあったという彼ら。しかし今年は、武器である「間」の使い方やダークな世界観をさらに突き詰めることで、5年ぶりの準決勝進出から一気にファイナリストの座を掴んだ元祖いちごちゃんに、意気込みなどを聞いた。

頭は真っ白、襲い来る吐き気「前代未聞になるところだった」

――初の決勝進出、おめでとうございます。決まった瞬間の心境はいかがでしたか?
 
植村侑史僕はもう頭が真っ白でした。勢いで立っちゃったけど、何も覚えてなくて。発表で名前を呼ばれたら自分も泣くんじゃないかと思ってたんですけど、先にレインボーが泣いてるのを見たら、すっと涙が引いちゃったんですよね(笑)。
ハイパーペロちゃん僕も「泣いちゃうかも」なんて言ってたんですけど、いざ呼ばれたら、驚きと緊張と色々な感情がこみ上げてきて、ゲロが来ちゃって……。
植村本当に吐くんじゃないかと思って、「おい、耐えろよ!」って耳打ちしてました。山里(亮太)さんの前で吐いたら前代未聞ですからね。
ペロちゃん本当に頭真っ白になっちゃいました。まだ実感はなくて、たぶん家に帰ってからじわじわ来るんだと思います。


――この1年間で、特に意識したことはありますか?
 
植村これまで、自分たちのスタイルを変えなきゃいけないのかなってずっと迷ってたんです。でも今年は逆に、僕らの武器である「間」の使い方とか、ちょっとダークなセリフとか、そういう部分をさらに伸ばしてやろうと決めました。それが良かったんだと思います。
ペロちゃん周りの芸人さんにアドバイスをもらいながら、一つひとつのネタに丁寧に向き合えた1年だったかもしれません。5年ぶりの準決勝進出だったので、リベンジしたいという思いも強かったですね。

モチベーションは「店で飲みたい」地下の盟友との日々

――支えになった芸人仲間はいますか?
 
植村モダンタイムスさんと虹の黄昏さんの存在は大きいですね。僕らいまだにライブが終わったら外で飲むんですよ。モダンタイムスさんがライブ後に「飲みに行くぞ」って駅の地下のくぼみに連れて行かれて、「ここならトイレも近いからほぼ店だ!」とか言われながら飲んで(笑)。寒い日も暑い日も外なので、早く売れて、みんなと店で飲みたいっていうのが一番のモチベーションです。
ペロちゃん僕はバイト先に芸人が多くて。ウルトラスーパーコバタナックスの田中(祐司)くんと4000年に一度咲く金指さんとかいて、休憩中もお笑いの話をして、お笑い漬けの毎日でした。この1年は本当に濃かったです。
植村M-1で一回戦落ちした時は、本気で芸人を辞めようかと思いました。どうすれば人気が出るのか分からず、もがいていた時期もあったので、こうやって決勝に来られて、審査員の方々にネタを評価してもらえるのが、とにかく嬉しいです。


――もし優勝したら、賞金は何に使いますか?
 
ペロちゃん今住んでいる家に、服に黄金虫がついてたり、お風呂にハサミムシが出たり、とにかく虫がすごいんです。だから、お金が手に入ったらまず引っ越したいです。
植村僕はこれまで芸人をやってきて、失ってきたものの方が圧倒的に多いので。お金を稼いで、友達付き合いとか、色々なものを取り返したいです。子どもも2人いるので、かっこいいお父さんの姿を見せて、新しい芸人人生をスタートさせたいですね。


――では、決勝への意気込みをお願いします。
 
植村注目度も知名度もない…僕らのことを多分誰も知らないと思うので、本当のダークホースとして、新しいものを届けられたらなと。僕らの「唯一無二の世界観」を見せつけたいです。そして優勝したいですね、ここまで来たら。
ペロちゃん見てる人に楽しんでいただいて、何かしらの衝撃を与えられたら嬉しいです。