インタビュー

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永峰有役 要潤さん

──今回演じられる永峰有とはどんな人物でしょうか?

今までもいろいろと刑事役をやらせていただきましたが、今回の永峰という刑事は、仕事はできる男だと思いますが、一言で言うとちょっと荒削りな部分があると思います。あまり自己主張をするようなシーンはないのですが、第5話は永峰の人となりが見えるお話になっているので、楽しみにしていただければと思います。
谷原さん演じる杉山さんとの関係でいうと、上司としても信頼していて、ある種の憧れというか目標としている人物だと思います。それと、キャラクター設定では結婚願望がないとありますが、杉山家に対しては自分の拠り所を見つけたという気持ちを持っているのかもしれませんね。そこには、自分が結婚をして幸せな家庭を築けないかもしれない…というコンプレックスがあるのかもしれません。

──そんな永峰という人物を演じる上で気をつけている点というと?

刑事ドラマにおいて、二人一組で行動するのはよくある描かれ方ですが、その場合、ベテランと新米というようにデコボココンビのような組み合わせが多い中、今回の杉山と永峰に関してはそうではないんです。永峰も一人の刑事として自立しているので、それぞれ付かず離れずという感じだと思うんです。もちろん、しっかり協力して捜査を進めていますが、おんぶに抱っこということではなく、ときには杉山さんを突き放すようなことも言いますし(笑)。そんなことを踏まえて、一人の刑事としてキチンと仕事をしているよう、そんな佇まいは意識しています。
それと、杉山家へお邪魔しているときも、子供たちには好かれているという設定ですが、変にくだけることはなく、刑事部屋シーンでの表情と変えるようなことはしていません。杉山家には好意を持っているのだけど、あえて距離を取っているというか、なにかの異物のように溶け込まない方が永峰らしいと考えています。

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──撮影現場の雰囲気はいかがですか?

とても良いです。撮影にちょっと空き時間があっても控室に帰ることもなく、他愛もない話でよく盛り上がっています。谷原さんはもちろん、撮影現場にいらっしゃれば佐野さんを中心に集まることが多いですね。

──仕事と家庭と両立するために悪戦苦闘している杉山に対してどう思われますか?

刑事という職業と俳優という職業って、プライベートな部分が削られてしまうところなど、割と似ているところがあると思うんです。男性の場合は特に、どんな仕事でも、どこかでプライベートを犠牲にしなければいけない部分はありますよね。例えば、子供が初めて歩いたとき、その場にいられないとか授業参観に行けないとか。子供の成長の節目節目に立ち会えないことは多いと思うので、 寂しい気持ちもあると思いますが、そこはいろいろ折り合いを付けて納得するしかないのかもしれませんね。でも、そんなお父さんの気持ちや想いは、その背中を見ている家族には、きっと伝わると思っています。
できるだけ家族と一緒に過ごせるのが良いとは思うのですけど、四六時中家にいるのも「お父さん大丈夫?」って言われそうですしね(笑)、もう少し一緒にいてほしいなって、そう家族が思ってくれるくらいの方がいいのかも。

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──今後の展開やこのドラマの見どころというと?

僕が演じる永峰に関しては、特に大きな展開とかはないと思うのですが、敏腕刑事でもあり良きお父さんでもある杉山さんに感化されて、もしかすると結婚するという展開もあるのかな?
ドラマ全体に関しては、毎回起こる事件のトリックや謎解きはもちろんですが、そこに登場する人々が抱えるそれぞれの想いが丁寧に描かれているドラマなので、やはりそこは見どころだと思います。ガンアクションや派手な仕掛けはありませんが、観ていただいた方に感情移入していただきやすいと思いますので、ぜひ毎週お楽しみください。

 

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