TBS 日曜劇場「JIN -仁-」｜現場レポート

現場レポート

VOL.08 第１話、放送終了しました！！

初回2時間スペシャルがついに放送されました！
みなさん、いかがだったでしょうか？ご感想や出演者＆スタッフへの応援メッセージは、当サイトのファンメッセージまでぜひお寄せいただけたらと思います。どのシーンにもキャスト＆スタッフの魂が込められていて、どこを切りとってお話したらよいのか悩んでしまうのですが･･･、今回はいくつか印象的だったシーンの撮影秘話を綴っていきます。

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「･･･黒船はもう来ました？」など、数々の迷言（？）を残した仁

『手術シーン』
大沢さんのインタビューの中でもご紹介した通り、このドラマの手術シーンは代役を立てることなく、すべて大沢たかおさんご本人がこなしていらっしゃいます。この『南方仁』という脳外科医を演じるにあたり大沢さんは、病院を訪問して実際の手術を見学するなどして、熱心に役作りに取り組んでこられました。
そんな大沢さんの演技について、「手術シーンは、普段我々がやっているのとほとんど変わらないほど、とてもリアルに仕上がっていると思います。仁を演じていらっしゃる大沢さんからは“医者の風格”が感じられますし、特に手つきや目線の置き場所が自然で素晴らしい。病院に来て縫合（傷口を縫い合わせること）の練習などをしていただきましたが、とにかく吸収が早い方で、手首の使い方や針をまわすところなど、非常に器用にこなされるので驚きました」とは、医療指導についていらっしゃる先生の談。
実際に、撮影現場で大沢さんが先生方と交わす会話を聞いていても「【大沢】：ここは何針ぐらいで縫うのが普通ですか？」「【先生】：あんまりあわててやる必要はないです。早ければいいというものでもないので、5針ぐらいでしょうか」、「【大沢】：神経をつかまえた後の動きはこれでよいのですか？」「【先生】：そうです、いい感じ。僕らも手術の際はそうやっています」など、基本的な動きは完璧にマスターした上で、さらにリアリティを追及して工夫されていらっしゃることがよくわかります。

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あの手つきは練習の賜物！白衣もよく似合う大沢さん

第1話の最大の見せ場となった「タエの手術シーン」でも、その場で沸き起こる疑問のひとつひとつを解消しながら、頭をクリアにした状態で次のステップへと進んでゆく大沢さん。
馬に頭を蹴られて番所に運ばれたタエが意識を取り戻すという場面では、「【大沢】：なぜタエさんは意識を取り戻したんですか？」「【先生】：意識が戻ったということは、呼吸が戻っている状態だと思います。ある程度、止血の効果があったんじゃないでしょうか。仁先生は、手術道具が届くまで止血をして時間を稼がなければいけないわけなので、ガーゼを使って止血をした方がよいですね」などという会話が。
このシーンをやっとの思いで撮り終えたときには、相当長い間神経を集中し続けたせいか、本物の病人を全力で治療し終えた脳外科医のようにぐったりとされていた大沢さん。カットの声がかかり、その完璧なお芝居に周りから拍手が沸き起こっても、しばらくは膝を立てたまま壁に寄りかかって脱力している姿が印象的でした。
連ドラ8年ぶりの出演となる大沢さんが、全身全霊で演じていらっしゃるキャラクター・南方仁。彼の今後の動向から、ますます目が離せませんよ！

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こんな雨ふらしの中を、何度も全力で走り抜けていた綾瀬さん

『原作ファンもビックリ！？の実写』
あるロケ日のこと。スケジュールを見ると、エキストラの欄に”馬”と書いてあったので、「まさか」と思いつつも現場に急行すると･･･そこにはまぁ、なんとも綺麗な毛並みのお馬さんが2頭。時代考証の山田先生によると、江戸時代にはすでにこのような西洋馬（サラブレッドやアラブ馬）が輸入され、町中をぽっくりぽっくりと歩いていたそうです（当時の武士たちにとって馬を所有しているということは、蔵を所有しているのと同じように、一種のステータスだったのですね）。
『JIN－仁－』の撮影スタッフたちは、原作ファンでも「さすがに実写は無理だろう」と諦めてしまうようなシーンでさえも、実写化してしまうんです（笑）！こちらも前もって原作にも台本に目を通してはいましたが･･･まさか、タエが町中で馬に頭を蹴られるシーンまでも、実写化してしまうとは思いもよりませんでした。

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お馬さんに顔を近づけられ、その臭いにこんな顔を（笑）！

この日、身体を張ったお芝居を見せてくれたのは、子役の伊澤柾樹くん。
「動物が大好き」という彼は、お馬さんたちに会えるとワクワクしながら現場にやってきたそうですが、この日の撮影はそんなに甘いものではありませんでした。だって、彼の目線から見たら“怪物”のように大きな馬が、何度も自分を目がけて（2メートルぐらいの高さから）前足を振り下ろしてくるのですから！！！いくら相手は言葉の通じぬ馬とはいえど、妥協を知らぬここのスタッフたち。「もっと高く足が上がりませんか？」「上がったとき、もうちょっと前足が開くといいですね」と要求は高く、何度も何度も撮り直しが続けられます。そのたびに、馬から数メートルのところへスタンバイする伊澤くん･･･。男の子とはいえど、やっぱりガマンできなかったのでしょう。撮影が終わるとブワーっと涙があふれ、横で見守っていたお母さんの胸に勢いよく飛び込んでいました。

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共演の桐谷さんも、「喜市はほんとに根性がある」と感嘆

撮影の合間には、桐谷さんをはじめとするたくさんのお兄ちゃんやお姉ちゃんたちと「チャンバラごっこ」や「あっちむいてホイ」をして陽気に遊んでいるのですが･･･いざ撮影となると、キリッとした表情に切り替わる伊澤くん。いくら小さくても、いっぱしの俳優さんなんです。特に、“おっかさんの手術シーン”の前後数日は、極度の緊張とプレッシャーからくる腹痛（？）に苦しんだようでしたが、「きつい」「つらい」のひと言も発せず、お芝居に没頭。実に200回以上も「ちちんぷいぷい（御世のおん宝）」と叫び続け、スタッフたちの涙を誘っていました。2・3話では、そんな彼の演じる喜市にさらなる試練が･･･！？
ちなみに、子供が大好きな大沢さん。「子供のいる現場は明るくていいなぁ」と、伊澤くん（喜市）の姿を見つけては、微笑んでいらっしゃるんですよ。

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大沢さんの膝の上で、楽しそうな伊澤くん

『人間の血管って･･･』
これまた、タエさんの手術シーンでのお話。
･･･ふと気付いたら、仁先生の手術を受けているはずのタエさん（戸田菜穂さん）が、ニコニコとしながらモニターを眺めていました！え、どうなってるの！？
もちろん、戸田さんの額にも“特殊メイク”が施してあるのですが･･･あのアップで写った傷口は、ご本人のお顔を型取って作ったシリコン製の模型だったのです。これが超リアル！な出来栄えで、傷口につながる管の先からは、ポンプで血糊を送り込める仕組みにもなっているんですよ。これには目の肥えた石丸さんも、モニターを眺めながら「本当によく出来てる！人間の血管って、実際あんな感じなんだろうなぁ。特殊造形の世界も、日々技術が進歩しているんだなぁ･･･」と、ただただ感嘆。傷口を見つめすぎたのか、「自分が手術を受けているみたいで顔が痛いよ」とも言っていました（笑）。
特殊造形も、セットも、かつらも、衣装も･･･。スタッフが心をこめて、とにかくこだわって手掛けていますので、こういったひとつひとつにもぜひ、ご注目ください！

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痛さに泣き叫ぶ、戸田さんの演技もまたリアルでした

そして、この公式サイトでは、新たなコーナーもスタートしています！こちらも毎週更新していきますので、ドラマと併せて楽しんでいただけると幸いです！！では！

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TBS 日曜劇場「JIN -仁-」

2009年10月11日スタート 日曜よる9時

現場レポート

VOL.08 第１話、放送終了しました！！

2009年10月11日スタート日曜よる9時