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インタビュー(スタッフ)

VOL.5 永田周太郎(美術デザイン)


このドラマのセットを手掛けるにあたり、特に心がけたことを教えてください。

視聴者の方に、江戸時代の華やかさあるいは生き生きした感じが伝わるように心がけました。

「時代劇のセット」を用意するのと「現代劇のセット」を用意するのでは、どんなところが違って、どちらのほうがより大変な作業なのでしょうか?

現代の建物とは違って、一定の様式が存在する分、時代劇のセットはある程度の考証が必要となります。それにはかなりの労力が割かれました。長屋のセット、番所のセット、武家屋敷のセット、吉原のセットなど、その建物の典型的な形態を踏襲しつつ、当時の生活が視聴者の方に伝わるようにセットを作りこみました。現代劇もデザインの幅が広くやりがいはありますが、時代劇のように当時の暮らしぶりを想像しながら(写真などがない時代ですから)デザインするのも、大変ではありましたが同じように面白い作業でした。

プロデューサーや監督からは、どんな注文がありましたか?

やはり、スケール感の話はよくされました。ドラマ全体のスケールに直結しますから、美術側としても最大限努力しました。7話、9話の火事シーンはドラマ終盤での大規模なイベントでしたが、なんとかスケール感を保てたとおもっています。

お気に入りのセットについてお聞かせ下さい。

華やかな鈴屋のセットは気に入っています。セット全体が回廊の形式になっていて、たくさんの花魁が一度に歩けるようにしました。最終的には竜宮城のようになればと思って作りました(竜宮城を見たことはありませんが)。ふすま絵などは、このドラマのためにしつらえた一点もので、少々現代的にも見えますが、むしろ江戸の都会的な雰囲気を優先させて思いっきり派手に作り上げました。

これまで大沢たかおさんに対してお持ちだった印象を教えてください。

映画『世界の中心で愛をさけぶ』の大沢さんの印象が強いです。あの作品を見て、大泣きしたものですから。で、このドラマでも一視聴者として大泣きさせてもらいました。

「神は乗り越えられる試練しか与えない」というセリフも登場しますが、永田さんが逆境に立たされたとき、ご自身に言い聞かせている言葉などがあれば教えてください。

このセリフ、スタッフみんながいつも念じているんじゃないかなぁと思っていました。「こんなこと本当に出来るの!」と思うような撮影状況は多々ありますから。
私自身では、ちょっと意味が違ってくるかもしれませんが、「弱気は最大の敵」という言葉が励みになっています。炎のストッパー・津田恒美(つだつねみ)さん(※山口県出身の元プロ野球選手)がボールに書いていた言葉ですが、おかげで常に攻めの気持ちで番組に取り組めます。

このドラマの主人公のように、もし江戸時代へタイムスリップしてしまったらやってみたいこと、会ってみたい人物などを教えてください。

徳川家康に会って、一緒に江戸の町を作りたいです。家康とは誕生日が同じなので、馬が合うと思うのですが。

視聴者のみなさんへメッセージをお願いします。

最終回まで絶対見てください!

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