TBS 日曜劇場「JIN -仁-」｜インタビュー

インタビュー（スタッフ）

VOL.3 平川雄一朗監督

このドラマの演出をご担当されるにあたり、常に心がけていらっしゃることなどを教えてください。

いつも演出する上で大事にしているのは、登場人物の気持ちをどれだけ見ている人に伝えられるのかということです。その為には自分がどうするべきか･･･ロケ場所、役者さんの立ち位置、カメラワークなど、“伝える為のベスト”を探すように心がけています。
時代劇は自分にとって初めてですが、この物語に出てくる人達を愛してもらえたら、毎週日曜に会いたくなってもらえたらと思って演出しているつもりです。

特に苦労していらっしゃる点などがあれば、教えていただけますでしょうか？

タイムスリップというファンタジーと、時代劇をつなぐという作業でしょうか？
南方仁という人を通じて、江戸に生きる人達や江戸の街に、あたかも見ている人が疑似体験のようにストーリーに入り込んでもらいたいと、スタッフ・キャストが必死に取り組んだものを作品として完成させるのは、苦労せずにできる作業ではないですね。

このドラマの主人公のように、もし江戸時代へタイムスリップしてしまったらやってみたいこと、会ってみたい人物などを教えてください。

ドラマを作っているだけに、実際の江戸の街や人を見てみたい気はしますが、自分は仁先生みたいに強く江戸で生きていくことは不可能だろうなと思います。このドラマに出てくる人達がいたら、会ってみたいです。

演出をご担当された回の撮影中に起きた、想定外の嬉しい出来事やハプニング等があれば教えてください。

想定外の連続というか、ロケが中心だといろんな事に左右されます。天候だったり、時間だったり…そんな中で一番嬉しいと思うのは、いいドラマにしようと頑張ってくれるスタッフ・キャストの姿を見ることです。膨大なカット数でハードなスケジュールにも文句ひとつ言わず、前向きに取り組む技術スタッフ、たくさんのエキストラを朝早くからせっせと作ってくれる衣装さん、メイクさん、小道具さん、細やかな医療道具やセットを仕込んでくれる美術さん、真剣に芝居に集中するキャストのみなさん・・・そんなたくさんの人達が化学反応を起こして、ひとつの作品になる。毎回、感動です。

大沢たかおさんの印象や、一緒にお仕事をされてみての感想を教えてください。

気持ちがいい人です。とても自分に厳しく、芝居に嘘がない。コレラにかかったときも、飲まず食わずで体重を落としてくるし、手術シーンも実際に自分で縫合するし、誠実で真剣な姿勢がこのドラマの主役としてスタッフ・キャストを引っ張ってくれ、とても頼れる役者さんです。僕は比較的テイクを重ねるのですが、嫌な顔ひとつせず（？）たまに恐いと思うときはありますが･･･いいドラマを作ろうと周囲にも気を配り、本当に素敵な方だなと思うし、作り手としては感謝してます。
他のキャストの方もひとりひとりが個性的で、ドラマを作っていて楽しいです。

「神は乗り越えられる試練しか与えない」というセリフも登場しますが、逆境に立たされたときご自身に言い聞かせている言葉などがあれば、教えてください。

同じような意味なのですが、『風と共に去りぬ（１９３９年）』の中で、「重荷というのはそれを背負える力のある肩にかかる」という言葉があり、それをよく自分に言い聞かせています。

視聴者のみなさんへメッセージをお願いします。

皆様のおかげで、第５話にて視聴率２０．３％となりました。本当にありがとうございます。
最終回までさらに皆さんに楽しんでもらえるドラマをつくろうと、スタッフ・キャストとも連日一生懸命頑張っていますので、これからも応援よろしくお願いします。

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TBS 日曜劇場「JIN -仁-」

2009年10月11日スタート 日曜よる9時

インタビュー（スタッフ）

VOL.3 平川雄一朗 監督

2009年10月11日スタート日曜よる9時

VOL.3 平川雄一朗監督