きっかけは、弁護士モノをやりたいなというところですね。
１話の「カフェで充電したら訴えられた」のような、身近なトラブルを取り上げた本を読んで、小さい事件から物語が大きく動いていく展開が面白いなと思ったのがきっかけです。そこにコミカルなキャラクターが登場し躍動する弁護士モノをやりたいなと思いました。

私は弁護士モノはこれまでも結構やっていたんですけど、法廷セリフが難しいんですよね。伝えるのが難しい。どうしても弁護士のセリフは難しい言葉になっちゃうので。
法廷モノをやるなら、弁護士の言葉に対して逃げずにやらないとダメだなと、覚悟を持ってやらないといけないと思いましたね。

役者さんのいいところを引き出すことです。
得意なものだったり、面白い部分を素直に取り入れています。

たとえば『Nのために』とかは「間」に意味があり、いわゆる小説の行間に勝負がかかっていたような作品なんですけど、対して『石子と羽男』では、だーっと喋ってる間に事が動いていくのを楽しむという演出をしています。

今回、西田さん(脚本)には、二人のやりとりを長く書いてほしいとオーダーしてます。それがページ数との戦いなんですよね。笑

西田さん（脚本）って、コミカルな会話劇、いわゆる「コント」と呼ばれるような種類のものがさらっと書ける人ですよね。そこが面白い。