10年前、イラク戦争の取材で日本の新聞社のカメラマンが不注意から人を死なせてしまう事件を起こし、大きなニュースになった。戦争取材の証として持ち帰った金属片が実は不発のクラスター爆弾で、ヨルダンの空港のセキュリティチェック中に爆発したのだ。逮捕、実刑判決そして国王による特赦。カメラマンはその後、人目を避けてひっそりと暮らしてきた。許されない罪を背負ったカメラマンを支えたのは夫に代わって働く良き理解者の妻と3人の子どもたちの存在だった。
カメラマンの10年を追った。