放送内容
江戸時代(17~19世紀半ば)に鉱山開発が本格化し、金鉱山の島として広く知られた佐渡。世界の他の地域において、採鉱などの機械化が進んだ時代に、高度な手工業による採掘と製錬技術を継続したアジアにおける他に類を見ない事例と評価され、2024年に世界文化遺産に登録された。いざ日本で一番新しい世界遺産へ。
道遊の割戸
金を求め人の手で山を割ってしまった、佐渡島の金山のシンボル。この巨大な金鉱脈の発見が日本のゴールドラッシュに繋がり、江戸幕府の財政を支えるきっかけとなった。
南沢疏水道
金山から出る大量の湧水を排水するために、地下に堀った疏水道(そすいどう)。6か所から掘り進め、ほとんど誤差なく繋げた。当時の技術力の高さがうかがえる。
芸能文化 能
江戸の頃に流行し、今でも30を超える能舞台が現存する佐渡。夏の夜を彩る御前踊りなど、島で独自に根付いた芸能文化を楽しみに行くのも一興。