放送内容
ヴィエリチカとボフニャの岩塩坑は、1978年に世界遺産として最初に登録された場所の一つ。これらは13世紀に創業した地下に広がる岩塩の採掘場だ。そこはただのトンネルではない。広がるのは荘厳な「礼拝堂」。実は岩塩を掘った穴で作られている。そして、岩塩でできた彫刻も。かつてここで働いていた名もなき鉱夫たちが祈りの場として作り上げたのだ。
地下212メートル!岩塩の礼拝堂
最盛期には500人以上が働いていたボフニャ岩塩坑。その地下212メートルにあるのが巨大な礼拝堂。シャンデリアの装飾もすべて岩塩で作られている。過酷な現場で働いていた鉱夫たちの祈りの場、そして誇りの結晶だ。
自然が生んだ芸術作品
ヴィエリチカ岩塩坑に一般の人が立ち入ることのできないエリアがある。そこに広がるのは美しい塩のクリスタル。純度が高いため透き通っている。長い年月をかけこのような姿となった。
ポーランドを支えた“白い黄金”
塩はポーランド経済を支える重要な交易品の1つだった。世界遺産「クラクフ歴史地区」にはその繁栄を象徴する場所がある。そこは「黄金の礼拝堂」。まさに、塩が金に変わったのだ。