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2025817日放送

カルタゴの考古遺跡/エル・ジェム円形闘技場 〜 アフリカ 古代ローマの巨大建築

放送内容

北アフリカのチュニジアは、意外にも古代ローマ遺跡の宝庫だ。今回はその中でも異彩を放つ2つの世界遺産を巡る。1つは、地中海を臨む都市遺跡カルタゴ。ローマ帝国の栄華を今に伝える住居跡や、巨大な浴場跡がある。もう1つは、エル・ジェムという小さな町にそびえる円形闘技場。ローマ帝国が巨大な建築を築いた理由は、この一帯が「ローマの穀倉地帯」だったからだ。

アフリカ最大の古代ローマ都市

ローマ帝国時代、この一帯は「アフリカ」と呼ばれ統治されていた。カルタゴは地中海交易の要衝として帝国内で3番目の規模を誇る都市だった。ローマ市民が移り住み、人口は何十万人にも及んでいたと考えられる。

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ローマ式巨大浴場

大都市カルタゴは、都ローマと同等の高度な文化を持っていた。その象徴が、1日に数千人が入ることができたという大浴場。真水は、彼方の水源から全長132kmの水道橋によって送っていた。

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巨大な円形闘技場

エル・ジェムの円形闘技場は、古代ローマのものとしては3番目の大きさを誇る。外周は400mを超え、収容人数は約3万5000人。巨大な闘技場が築かれたのは、この地がオリーブなどの食糧を都ローマに供給する拠点だったためだ。

写真:放送内容

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