放送内容
スペイン南西部の古都メリダは、2000年ほど前の古代ローマ遺跡が数多く残る。毎年のように発見が相次いでいる遺跡の宝庫だ。メリダはローマ帝国の属州ルシタニアの都として栄え、円形闘技場や劇場、巨大な水道橋が建設された。帝都ローマと、同じように高度なインフラ設備が整えられていたのだ。メリダは、ローマ帝国の輝きを今も宿す、タイムカプセルのような街だ。
ローマ遺跡の宝庫
メリダは、22の遺跡が世界遺産に登録されている。旧市街は1周5kmほどの広さだが、少し歩くだけで神殿など古代ローマの遺跡に出会うことができる。現代の街と古代の街が共存しているのだ。
奇跡の水道橋
メリダのシンボルは、高さ25mの水道橋。2000年もの間、立ち続け、「奇跡の水道橋」と呼ばれている。さらには、街の地下にローマ時代の水道が流れ、今も水を供給しているのだから驚きだ。
美しいモザイク
メリダは、古代ローマ時代のモザイクも豊富だ。地面を掘ると、鮮やかなモザイクを床にあしらった邸宅の遺跡が見つかることもある。当時人気を誇った戦車競走を描いた、巨大なモザイクは圧巻だ。