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2025525日放送

トンガリロ国立公園 〜 マオリが守った3つの火山

放送内容

ニュージーランド北島は今も火山活動が活発に続く島。800年ほど前、この島にカヌーで渡って来たマオリの人々は、白くたなびく雲のかかる地・北島に到達した。そこは火山の島だった。長い間、噴火による脅威におそれを抱きつつ、いつしか山を聖地とし崇拝した。そこには一体どんな風景が広がっているのか?撮影隊はトンガリロに登る。それは草木も生えない溶岩の山。頂には真っ赤な火口が口を広げていた。

火山が生んだ自然美

ニュージーランド北島には火山地帯が南北に伸びている。その南端にトンガリロ国立公園は位置し、3つの火山を擁す。草木も生えない不毛な風景が続くが、山頂には真っ赤な火口やエメラルドグリーンの湖がある。1990年に自然遺産に登録された。

写真:放送内容

マオリが守る聖地

800年ほど前にニュージーランドにカヌーに乗ってやってきた先住民マオリ。彼らはトンガリロに歴代の首長を埋葬し、聖地としてきた。マオリは集落に建てたマラエという集会所、伝統の刺青、戦いと結束力を表す踊り「ハカ」など独自の文化を築いてきた。

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マオリ最大の賭け

19世紀中ごろ、イギリスの植民地になったニュージーランド。土地は次々に切り開かれ牧場となっていった。トンガリロも奪われかねない状況に、マオリの首長は立ち上がった。トンガリロを国に献上したのだ。結果、トンガリロは国立公園となり守られた。

写真:放送内容

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