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ハンチョウ 神南署安積班

パナソニックドラマシアター 毎週月曜

神南署取調室〜インタビュー〜

原作者 今野敏先生

Q.蔵之介さん演じる安積剛志は、今野先生が思い描いてきた安積像と同じですか?

いや、必ずしも一致はしていません。
安積を作ったのは、僕がまだ30代前半だった頃。当時の僕から見たら45歳という、かなり年上の渋いおじさんをイメージしていたんです。
だから原作の安積は、はっきり言って“おじさん”。
若々しくて颯爽としているドラマの安積とは違いますね。

Q.中年刑事・安積剛志という男を生み出すきっかけは?

僕はもともと海外の刑事小説が大好きで、なかでもコリン・ウイルコックス氏の『ヘイスティング警部シリーズ』には夢中になりました。
ヘイスティングはアル中で、それがきっかけで離婚。失意から一時はどん底の生活にまで落ちてしまいますが、一念発起して警察官になり、仲間とともに難事件の捜査にあたっていくんです。
この小説の魅力は、警察官といえどもサラリーマンと変わりない、組織に生きる者の悲哀を背負っているんだということをリアルに描き出したところ。
上司と部下の板ばさみになって悩み、理不尽な目にあい、巨大組織の歯車として擦り減っていくのを自覚しながらも、また明日も刑事として働く……そんなタイプの小説が当時の日本には無かったんです。
それでぜひ書いてみたいと。
エリートでも無敵でもなく、人間的な弱さもありながら懸命に刑事として生きるくたびれた中年男の魅力を描こうと思いました。
蔵之介さんの安積は正反対のタイプですが、見ていて気持ちがいいですね。どんな苦境でも飄々と余裕があって、強いのに優しくてと、かっこいいですよ。
もちろん同じような気質を原作の安積も持っているので、そこは似ているかなと思います。

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