『ハンチョウ』の原作である『神南署安積班』(ハルキ文庫)の安積班シリーズは、1988年より書き続けられ、累計100万部を超える販売数を誇る人気警察小説。 強行犯係の班長・安積剛志警部補と彼の部下たちが、様々な都市型犯罪を追う物語である。 正義感が強く、部下からの信頼厚い安積が牽引する強行犯係は、時に本庁と対立しながらも、抜群のチームワークを発揮し、事件を解決していく。 人間としての刑事、一人ひとりのドラマをリアルに描き出したストーリは、読者から高い支持を得ている。
連続ドラマというのは、単発ものと違って、次第にキャラクターが育っていくという魅力があると思います。実験的なこともできるでしょう。そういう意味でたいへんうれしく思い、期待をしています。活字メディアと映像の面白さというのは、まったく別物だと思っています。原作に縛られずに、新たなテレビ版の安積シリーズとして育ってくれることを希望します。
1955年北海道生まれ。
上智大学在学中の78年に『怪物が街にやってくる』で問題小説新人賞を受賞しデビュー。06年『隠蔽捜査』で吉川英治文学新人賞を、08年『果断 隠蔽捜査2』で山本周五郎賞、日本推理作家協会賞を受賞。