赤かぶ検事奮戦記7

2017年11月13日

みどころ

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3億円が当選した宝くじを巡る殺人事件
京都の山奥でホステスが殺された
そのホステスが当選くじの持ち主?…謎が謎を呼ぶ
金の亡者の欲望渦巻く京都…赤かぶ検事の推理とは?

中村梅雀が人情に厚い京都の検事を演じる人気シリーズ第7弾。中村演じる柊茂は検察事務官を長年務めて検事に昇進した苦労人。赤かぶの漬物が大好物でそれが通り名にもなっている。京都地方検察庁に勤めているが、名古屋出身で名古屋弁を話しながら事件の真相を追う姿が見どころのひとつだ。
2016年11月28日放送の第6弾からレギュラー出演者の顔ぶれが替わり、柊家、京都地検の雰囲気も一新した。法廷では、柊の娘で敏腕弁護士の葉子(武田梨奈)と事件の真相をめぐり緊迫感のある攻防が展開される。家庭では柊と同じく名古屋弁を話す妻・春子(宮崎美子)との会話がほっこりと心地よい。家族の絆が柊の原動力である。また、柊を支える京都府警の行天燎子(高橋かおり)、白井健一(河相我聞)、事務官の桜田梅子(久保田磨希)との連携も抜群だ。
宝くじの一等当選券を拾ったと、タクシー運転手の田代好和(梶原善)が京都の交番に届け出た。交番からの連絡を受けた白井は田代が宝くじを盗んだのではないかと疑い追求すると自供した。その後、柊が取り調べるが曖昧な供述が多く、在宅起訴とすることに。田代の弁護士は葉子が務めることになった。しかしその1カ月後に行われた公判の冒頭で田代は先の自供を翻す。
当たりくじの本当の持ち主は誰か?なぜ田代の手に渡ったのか?次々と疑問が浮かぶ中、くじの持ち主と目される女性が死体となって発見され、女の意外な身元が明らかに。柊の推理が冴える。
宝くじの一等当選金は3億円。前後賞も合わせると5億円だ。人生を狂わせかねない大金を巡り、謎が謎を呼ぶ人間模様を柊が紐解いてゆく…。
梶原善、森永悠希、中島ひろ子、渋谷天外ほかがゲスト出演する。

コメント

中村梅雀さん

前作第6弾からレギュラー出演者が入れ替わり、新たな雰囲気の中で撮影が進んでいます。
武田梨奈さんは空手を習っていただけあって、きりっとした佇まいです。ご本人もすっきりした性格で品があり、正義感の強い葉子にぴったりです。
宮崎美子さん演じる春子は、今回は若者を投げ飛ばすシーンがあります。普段はおしとやかなのにこんなにパワフルだったとは。娘、妻とも女性が力強い柊家を和気藹々と演じています。
河相我聞さん演じる白井警部補が捜査できびきびと動いてくれて、柊は少し引いて事件を眺めることができるようになりました。それにつれて名古屋弁のセリフもおだやかでマイルドになり、言い慣れてきた感じがします。赤かぶ検事の飄々とした雰囲気が出ているかと。もともとの原作のイメージにある柊を演じることができているのではと思っています。
石原興監督が京都の風景を魅力的に撮影しています。普段見慣れている神社仏閣や街角を新鮮な映像で切り取っていますので、ドラマと共に舞台となる古都の風情にもぜひご注目ください。