警視庁機動捜査隊216Ⅶ 悪意の果て

2017年6月5日

解説放送あり

みどころ

イメージ

酔っ払いの暴漢騒ぎに始まり、殺人事件、傷害事件の逃亡犯の追跡と
24時間勤務の中で目まぐるしく事件に遭遇する機捜・沢村班!
多くの事件と人々とのめぐり合いの中から見える真実とは!

連続ドラマ『科捜研の女』(EX)などで人気の女優・沢口靖子が主演を務める好評シリーズ『警視庁機動捜査隊216』の最新作第7弾。
この作品の大きな柱は、覆面パトカーで受け持ち地区を密行パトロールし、傷害、強盗、殺人事件など様々な事件が発生した場合、直ちに事件現場に急行して初動捜査を専門に行う機動捜査隊の警察官たち。彼らの任務は三交代制で当番の日は午前9時から翌朝の9時までの24時間勤務な上、事件現場にいち早く駆けつけるため、犯人との遭遇率も高く、常に危険と緊張を強いられる過酷なものだ。
そんな任務を冷静に淡々とこなすクールな主人公・沢村舞子(沢口靖子)と、赤井英和、松尾諭、斉藤祥太、池内万作、モト冬樹らが演じる機動捜査隊の仲間たちが、今回も24時間の密行パトロール勤務の中で遭遇する様々な事件と人間模様を描き出していく。
数ある刑事ドラマに登場する捜査一課の刑事と違い、初動捜査を専門に従事し、本格的な捜査権限は担当部署の刑事に委ねなければならない機動捜査員たち。現行犯逮捕以外は自分たちの手で犯人を捜し出す機会を与えられていない彼らが、初動捜査で係わった事件とその後どのように係わり、解決に導いていくのかというプロセスがこのシリーズの見どころのひとつである。
今作では沢口と初共演となる矢田亜希子がゲスト出演するほか、沢口演じる舞子が捜査一課を去るきっかけとなった事件が起こった当時、舞子の上司だった坂出(榎木孝明)が今回の殺人事件を担当する警視庁の管理官として登場。
また、今回は舞子たちが属する所轄内で起こった事件だけでなく、他県で起こった傷害事件で逃亡した犯人を追って舞子たちの前に姿を現す一匹狼の県警刑事・加納(中本賢)との係わりも盛り込まれている。
第5弾では松尾諭演じる富田が、前回の第6弾では赤井英和演じる金子が負傷し任務から離脱していたが、今回は久々に沢村班4人がそろい任務にあたる。今回、舞子、金子、富田、佐藤(斉藤祥太)が24時間の密行任務の中で遭遇する事件とは…!?

コメント

沢口靖子さんコメント

シリーズ1作目を撮影する前まで「機捜」という職種は知らなかったのですが、企画書を見て、捜査一課の刑事のように花形でないところが面白いなと思いました。事件の本格的な捜査を行う捜査一課の刑事のような派手さはありませんが、機動捜査隊の大きな特徴は凶器を持っている犯人がまだ潜んでいるかもしれない現場に真っ先に駆けつけて初動捜査を行う為、常に拳銃を携帯していなければならず、常に命の危険にさらされ、緊張を強いられている重要な任務だということです。舞子は男社会である警察で生きる女性というイメージもあって、シリーズ開始当初から黒いジャケット、黒いパンツ、シャツは白と、モノトーンを基調にした服装にまとめ、シャープでクールな感じを作っています。また舞子は過去の事件で犯人に対し発砲を躊躇した判断ミスによって、犯人に巻き込まれた赤子連れの母親の命を奪われ、赤子に母親を失わせてしまった十字架を背負っているという意識が今の舞子のキャラクターを作っていると思うので、その意識を大事にしています。私はそういうトラウマを持っているところが彼女の魅力だと思っているんです。捜査一課時代に起こったその事件のせいで周囲から非難を浴び、窮地に立たされたと思うのですが、仕事から逃げ出さず、職場は異動したものの再び警察の職務に戻るという“いばらの道”を選んだ舞子の強さ。元来はそんなに強い人ではなかったと思うのですが、事件をきっかけに強くなっている人です。そんな舞子だから自分の弱さに逃げて犯罪に走った人にはすごく怒って叱ったりする。でもその一方で彼女だから出てくる言葉、優しい言葉もある。言葉数は決して多くはないけれど、人の痛みをよく分かるそんなところが舞子の好きなところです。
今回は「悪意の果て」という副題が付いているのですが、誰もが多かれ少なかれ持っている悪意の気持ちが抑えきれなかった時に人が起こす行動が非常に恐ろしかったり、愚かだなということが描かれていて、興味深く台本を読みました。
ゲストの矢田亜希子さんとは今回が初共演で、お会いする前はなんとなく近寄りがたい方なのかなぁと思っていたのですが、すごくざっくばらんな感じで素敵な方でした。
あまり言うとネタバレになってしまうのですが、ゲストの中本賢さんが茨城県警の刑事役で単身、茨城から東京に傷害事件の犯人を追ってきたという設定なのですが、追いかけてきた犯人に声をかけるシーンがジーンと沁みるものがあるので、放送を楽しみにして欲しいです。