佐々木譲サスペンス『制服捜査3』

2016年8月22日

みどころ

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内藤剛志主演でお送りする『制服捜査』の第3弾は、青森県八戸市を舞台に、人事異動のために敏腕刑事から駐在所勤務になった制服警察官が、その地の人々に寄り添いながら事件解決を目指す。

元敏腕刑事で現在は駐在所に勤務する警察官・川久保篤を内藤剛志が演じるシリーズの第3弾。

かつて川久保は青森県警の刑事で、25年間、一貫して捜査畑に身を置き、経験や実績もあったが、県警本部の方針により駐在所へ異動。制服を着て担当地域をパトロール、住民に寄り添い、人々の安全を守り、悩み事や騒動の解決に当たっている。

川久保が勤務する普段はのどかで平和な町で連続放火事件が起こる。川久保たちが火災現場で撮影した写真が決め手となって容疑者が判明するが、その男も5件目に発生した火災現場で焼死体となって発見される。
捜査を担当する刑事は、それまでの放火を悔いた自殺だと判断するが、川久保は現場の状況に疑問を呈する。だが、制服警官の川久保の指摘は刑事には疎ましく聞こえるのだった。地域の人々に寄り添う警察官でありたいと考える川久保は信念を貫き、密かに捜査を進める…。

これまで単身赴任だった川久保だが、今回は妻の紀子(手塚理美)が駐在所に同居し夫を支える。一方、娘の美奈子(山本ひかる)が一人暮らし することに。
お互いを気遣いつつ新しい生活を始める家族の心情が描かれる。

コメント

<内藤剛志さん>

初めて川久保役を演じた時から、制服警察官は住民に寄り添い、一番近くで暮らしを守る安心の象徴のような存在だと感じていました。第三作まで演じて、その思いはさらに深くなりました。
刑事でない立場ながら、川久保が事件の捜査をするのは、住民の困難を放ってはおけないという責任感の表れだと思います。この土地で何年も暮らして、それほど人々との絆が深くなっているのだと感じました。
また、佐藤蛾次郎さんと尾藤イサオさんというベテランの俳優さんと共演できることは、自分にとってこの作品ならではの貴重な経験です。今回は柴俊夫さんとも共演できて、先輩たちの一言のセリフで現場の空気を作ってしまう演技は、とても刺激になりました。
今回は初めて八戸市の種差海岸とのその近辺だけで撮影をしました。現地で演じるからこその説得力のあるドラマになったと思います。
台本は悲しく切ない話という印象でした。親が子を思い、子が親を思う心情がよく描かれていると感じました。ドラマをご覧になって、日々辛いことがあっても、生きていればきっといいことがあるという、希望を感じていただけると嬉しいです。