インタビュー

Q. このドラマの企画を聞いた時の感想を教えてください

唐沢「まず原作を読んで、とても面白い内容だと思いました。がんが消滅するのか? ということ、そしてがんが消滅する理由がまたすごくて。でもこの“消滅”はまんざら嘘ではなくて、近い将来、本当に実現する可能性がある話だとも聞いたので、本当にそうなればうれしいなと思いました」

渡部「唐沢さんもおっしゃるとおり、がんが消えるなんてすごいことですし興味深いと思いました。あとは、唐沢さんや及川さんと一緒にお芝居が出来るという期待感もすごくありましたね」

及川「医療ドラマでありながら、刑事ドラマのような謎解きのスリルが楽しいと感じました。そして唐沢さんと渡部さんが共演するドラマに、自分も参加できるということがうれしかったです」

Q. それぞれ演じられる役とどう向き合ってらっしゃいますか?

唐沢「僕が演じる夏目は、正義感が強くて患者のことを第一に考えている医師。わかりやすいキャラクターなので、それほど難しく考えずに向き合っている感じです。医師役は久しぶりですが、いつものように現場で相手のリアクションを感じながら夏目という役を作っていっています。ただ、医療用語のセリフには気を付けています。本当の医師は、医療用語を日常的に使っているので自然に出てくるじゃないですか。でも僕らはそれを台詞として覚えるので、それが不自然な会話に聞こえないようにしっかりと身体に入れて演じるようにしています」

渡部「僕が演じる羽島は、夏目と森川と高校時代からの友人で研究医。実直な夏目とは対照的で風変りな天才肌というキャラクターです。若い頃に医師役をやった時はそれなりにやれた気になっていたところもありましたが、今は医師の知り合いも出来たりして、いろいろと話を聞いてみると演じるのはやっぱり難しいなと思います。実際の医者とは違うのは当たり前ですが、演じる際にはわかりやすくデフォルメしなければならない部分もありますし。でもうそくさいことはしたくないので、そのバランスを気を付けながら演じるようにしています」

及川「僕が演じるのは、2人の友人で生命保険会社の調査部で働く森川。僕もキャラクターを決め込むような作業はせずに、まずは唐沢さんと渡部さんの芝居を見てバランスを取ろうと思いました。後出しじゃんけんみたいな(笑)。その中でも、保険会社の調査部として友人の夏目を疑わなければならない森川の複雑な心境は、丁寧に演じていきたいと思っています」

Q. 皆さん同級生という設定ですが演じてみていかがですか?

及川「この3人で同級生役を演じると聞いた時は、えー!? って思いましたよね?(笑)」

唐沢「オレがいちばんそう思っているよ!(笑)。今年で55歳ですからね」

渡部「ミッチーっていくつだっけ?」

及川「今48歳です」

渡部「すると僕と一つ違いか…」

及川「僕はこの作品で先輩二人をお前呼ばわりできるのがちょっと嬉しいです(笑)。そして、このメンバーでしか生まれない“気”というものが自然に発生すると思うので、それを推進力にできればといいなと」

唐沢「それぞれがしっかりと台詞を身体に入れて芝居をやり合っているから化学変化のようなものが出てくるし、それが面白いよね」

渡部「そうですね。最初イメージしていることから多少変わっても、そこでどう付いていくかを考えるから、その都度楽しんでやれている気がします」

Q. 最後にこのドラマの見どころをお願いします!

及川「ミステリーでもありながらヒューマンドラマでもあり、よくばりな作品です。二転三転していくスリリングな展開をお楽しみください」

渡部「医療の分野だけでなく推理する面白さなど、とてもエンタテインメントな作品だと思います。そのほか、出演されている人たちもとても魅力的な方ばかりなので、そこも楽しんでいただけると思います」

唐沢「ストーリーの面白さは、本当に間違いないと思います。あとは、がんという病気が跡形もなく消える日がくるだろうな…と考えながら観ていただけると、より興味を持って楽しんでいただけると思います。作品的にも、今に時代に合っていると思いますし、遊びやゆるさがないというか、しっかりとしたドラマだと感じています」

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