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「がっちりマンデー!!」毎週日曜あさ7時30分から

がっちりマンデー!!

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2019年2月24日放送

特集

視察が殺到するスゴい会社!
宮城県のイチゴ農園にUSAからの視察が!?

ゲスト

森永卓郎さん、眞鍋かをりさん

番組内容

今回のテーマは「視察が殺到する会社!」
「視察」…それは、会社の人が、うまくいってる他の会社を訪ねて、儲かりアイデアを見たり聞いたりすること!

そんな「視察」が殺到している会社なら、当然、スゴい技術があったり
画期的なビジネスモデルがあったり…とにかく相当、儲かってるはず!
ということで今回は、視察が年間100社以上やって来るすごい会社に潜入!
儲かりの秘密をたっぷり視察できちゃう30分です!

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年間700社以上が視察!あんを包む機械でシェアナンバー!

最初にやってきたのは、栃木県宇都宮市にある…

「レオン自動機株式会社」
視察が殺到してるとのことですが、どのくらい来ているのでしょうか?
技術サービス部の本間さんに話を伺いしました。

本間さん:ほぼ毎日、数社いらっしゃってます。

なんと、視察が毎日!
これは相当儲かってそう…。

レオン自動機株式会社は、食品を作る機械のメーカーらしいのですが、早速、その視察現場に案内してもらうと…

本間さん:今日は42社ほどいらっしゃってます。

この日だけで42社も視察に来ていました。
一体、どちらの業界の方か訪ねてみると…

視察の方:和菓子です。
視察の方:洋菓子です。

ずらりと視察にお越しのみなさんは、お菓子業界をはじめ、食品メーカー関係の方々。
その数、年間なんと700社以上!

視察の方:スゴいと思いますね、職人さんができない作業がこの機械ならできる。
視察の方:お菓子の業界がレオンさんによって変わったと言っても過言ではないと思います。

みなさんが真剣に見ている、食品業界を変えたという機械がこちら…

なにやらお饅頭のようなものがどんどん、出てきてますが…
どういった機械なのか技術サービス部の半田さんに伺いしました。

半田さん:こちらは生地であんこを包む「包あん」をする機械になります。

生地とあんこをそれぞれ投入口に入れると…

自動であんこを包み、お饅頭や大福ができる!

「包あん機」という機械、その名も「火星人」!

スタッフ:なんで火星人なんですか?
半田さん:目、真ん中の部分が鼻、口に見えることから、弊社の創業者林虎彦が名付けました。

レオン自動機の、包あん機の国内シェアは、なんと90%!
世界124の国と地域に輸出もしているんです!

視察のみなさんに、この火星人を買うおつもりで来たのか聞くと…

視察の方:レオンさんの機械、自分の会社でも使用してるんですけど…。
スタッフ:火星人をお持ちなんですか?
視察の方:持ってます。

意外にも、視察に来ているのは、包あん機「火星人」をすでに買っている人たちばかり。
実は、みなさんのお目当ては、火星人そのものではなく、作っているお菓子のほう!

視察の方:ウチらの頭だと作らないようなものを作るんですよ。これ餅でやったら面白いかなとか。

視察の方:自社で新商品を出すとなると時間もかかるんですけど、レオンさんに頼めばこういうレシピでこの機械設定でっていうのを教えてくれますんで。

そう、レオン自動機は、ただ機械を作るだけじゃなく、この機械を使えば、こんなお菓子も作れますよ、という、デモンストレーションを月イチペースでやっているんです。

ここに来れば、新しいレシピまで考えられるってことで、新商品を作ろうという食品業界の方の視察が殺到してるんです!

でも、生地であんこを包む包あん機だと、新しく作れるものって、そんなにないと思うのですが…

半田さん:饅頭や大福以外にも色んなものを包むことができるんです。例えば、カレーパン

パン生地にカレーの具材を包めば、カレーパン、ひき肉に卵を包めば、スコッチエッグができるんです。
さらに!

半田さん:例えばハンバーグですとか。
スタッフ:ハンバーグ包んでないじゃないですか。
半田さん:今はジューシー感をより出すために、中にちょっと脂身の多い肉を。逆に、外は硬めの生地で包あんして割った時に肉汁がジュワーと溢れ出るような。

実は、お餅の中にアイスを包んだ、あのアイスも火星人で作ったもの!確かに、アイディア次第で、色んなものが作れるんです!
さらにさらに!

半田さん:弊社の火星人にはオプションを取り付けることで、さらに幅の広い成形が可能になります。

オプションパーツを取り付けると…

白いまんまるいお饅頭に…

ヒダをつけることができるんです!

スタッフ:肉まんですね?
半田さん:スーパーやコンビニに並んでいるお菓子やパン、それからコロッケ等の惣菜商品は、ほとんどが弊社の包あん機で生産されているのが実情です。

さらにさらに、こちらのオプション、「三重包あん装置ポンプフィーダー」を取りつければ…

人の手では不可能な、液体だって包めちゃう!

火星人に取り付けられる、オプションは、300種類以上!
その全ての組み合わせ方を熟知しているメーカーだからこそ、まったく新しい商品まで発案できるというわけなんです!

今回、視察の方に提案しているのは…

固形物包あん装置を取り付けて作る、新商品。
ホワイトチョコとクランベリーを押し込むことで…

チョコ風味のおまんじゅうが、3層構造に!

新メニューのアイディアを教えてくれるレオン自動機はユーザーから大好評!
売り上げも年々増加し、2017年度は、279億円!スゴイ!

レオン自動機は、包あん機でがっちり!


▼スタジオでお話を伺いました。
加藤さん:自分のところでこんなのできますよ!って、提案するのがすごいってことですよね。
森永さん:技術の流れがお客さんを向いているんですよ。しかもオプションをみせると持ってる人でもオプションが欲しくなっちゃんですよ。そこでも儲かるんです。

世界中から視察が殺到!1粒1,000円のイチゴを作れる秘密とは?

続いて、やってきたのは宮城県山元町にある…

「GRA」という会社。中に入ってみると…

どうやらイチゴを栽培する、イチゴ農園のようです。

ここに年間、どのくらい視察が来るのでしょうか?
研究部門の勝部さんに話を伺いました。

勝部さん:2,000人前後といったところですね。

なんと!仙台から車で45分かかるこの場所に、年間2,000人もの視察が!
しかもこの日、視察に来ていたのは…

視察の方:ユナイテッドステイツ。

わざわざアメリカから!
会社名は言えないのですが、アメリカの一流企業からやってきたとのこと!

スタッフ:海外の方も結構、くるんですか?
勝部さん:アメリカだけじゃ無くアフリカ、ヨーロッパ、中国、台湾、香港などの東南アジアの国も。

日本中、世界中から視察が殺到する理由。
それは、ここGRAの農園が、とんでもなくいいイチゴを作っているから!
それが…

品質にこだわった、「ミガキイチゴ」というブランドで最高ランクのものは、1粒なんと1,000円!

そのお味は…
視察の方:GOOD!

GRAのイチゴは大人気で、今や1年の出荷量は実に126トン!
視察の方:今日ここに来た理由は、イチゴ生産の最新技術を視察したかったからです。

そう、世界中の人が見に来ている理由は、世界最先端の栽培技術。とにかくあらゆる作業が、「自動」で「細かく決まってる」!

例えば…
視察の方:CO2はどうしているの?
勝部さん:CO2ジェネレーター。
視察の方:1日中つけているんですか?
視察の方:今は窓が開いてます。自動的にCO2供給量が下がります。

ハウス内で、光合成に必要な二酸化炭素が足りなくなれば…
自動で放出!

湿度が下がれば…自動でミストを散布。
温度、湿度、日射量、二酸化炭素濃度など、イチゴが最も居心地の良い環境をデータで管理し、コンピューターが自動で調節してくれるんです!
そして、もう1つ、視察の方が興味津々だったのが…

視察の方:養液はどうしてますか?
勝部さん:養液はチューブから。

実はイチゴ栽培で使っているのは、栄養分のある「土」ではなく、栄養ゼロの「ヤシ殻」。

勝部さん:土だと、土の中に肥料成分があるので、それのコントロールが非常に難しいんですね

土にはいろいろな栄養分が含まれていて、しかも土ごとに一定じゃない。それだとデータ管理の邪魔になってしまうんだとか。

だからあえて「ヤシ殻」を使い、栄養分はすべてチューブで送っているんです。

勝部さん:ゼロの状態から、どれだけあげたか、どれだけ出てきたかという2点を測る事で、どれだけご飯を食べているかいうのがわかるということになってます。

与える栄養分と、その排液を調べることで、イチゴがどの程度の栄養分をとったかが、把握できるんだとか。

でも、イチゴに最適な温度とか、二酸化炭素濃度とか、その数値は、どうやって決めているのでしょうか?

勝部さん:ベテラン農家の橋元という人が、顧問でおりまして、彼の肌感を記録化して暑い寒いというコメントを出してくれるので、それに対してちょっとずつ変えていってます。

データ作りの元となっているのが、ベテラン農家橋元さんの経験と勘。

「昼間の温度はもっと下げろ」とか「乾燥しすぎだ」とか、橋元さんのアドバイスを1つ1つ聞いて、データ化していったんです。

そして、数値化できないところは、農家さんにカメラをつけて、お手本の動画を作ったんです。

さらに、GRAがすごいのが…

視察の方:どうしてこんなにも情報をシェアしてくれるんですか?
勝部さん:ミガキイチゴを拡大していきたいのでオープンにしています。

なんと、普通ならトップシークレットのミガキイチゴづくりのノウハウをあえてオープンに!
なんてお人好しな…と思ったら、これこそが一番の儲かりノウハウ!

勝部さん:ミガキイチゴブランドのイチゴを、もっともっと増やしていくために、フランチャイズのような形で生産をお願いする農家さんというのを、研修を含め行なっています。ミガキイチゴとして買い取ったイチゴをマージンをいただいて販売しています。

作り方を教えて、よその農家さんが作ったイチゴは、GRAが買い取って、同じ「ミガキイチゴ」ブランドで販売!
まさに、巨大なイチゴ農園チェーンのような状態というわけなんです!

さらに、ミガキイチゴの農家さんが増えれば増えるほど、栽培データがたくさん集まる!そうなれば、より安定して、美味しいイチゴを作れるのです。

現在、外部の農家さんは順調に増え、そのイチゴ出荷量は、GRAとほぼ同じ、年120トンにまでなる見込み。

GRAは最先端のイチゴ栽培でがっちり!

年間100社以上が視察!現金と◯◯が無いレストラン!

続いて、やってきたのは東京馬喰町にある

「ギャザリングテーブルパントリー」

年間、どのくらい視察の方が来るのでしょうか?
常務取締役の野々村さんに伺いました。

野々村さん:研究開発に特化したお店ということで、おそらく百数十社。

年間100社以上も視察がやって来るこのお店、

実は「ロイヤルホスト」や「てんや」を手がけているロイヤルグループの研究開発店舗。
この日は、ある大手メーカーさんが40人ほど、お店の料理を食べながら視察に!
すると…

視察の方:すごい!

実はこのお店、ふつう飲食店にあるべき「2つのもの」が、ないんです。

普段の営業の様子を見てみると…
会計時、お客さんは、Suicaでお支払い。
別のお客さんは、QRコード。
何がないかというと…

野々村さん:現金を使わない完全なキャッシュレスにチャレンジしているお店なんです。

そう、ギャザリングテーブルパントリーには、「現金」がない!支払いが現金でできない、完全キャッシュレスのお店なんです。

でもそれだと、ただ不便になるだけ…とも思えますが、実は、結構いいことがあるんです。

野々村さん:お店を見ていただいたらわかりますけども、レジというコーナーがないですし、バックヤードで言いますと金庫がないんです。

レジや金庫を置く必要がないから、スペースの節約になる!
そして、現金がない最大のメリットが…

野々村さん:閉店後の「レジ締め」という作業がキャッシュレスの場合一切なくなるわけですね。

普通の飲食店では、閉店後、その日の売り上げが、レジの中にある現金と合っているかチェックするのですが、その作業に30分以上かかることも。しかも悲惨なのが、売り上げとレジの金額が合っていない時…

厄介なレジ締めが、完全キャッシュレスだと、一切いらない!そう、完全キャッシュレスは、お客さんのためというよりはスタッフの負担を減らすためのアイデア!

今、とにかく人手不足に悩む外食産業にとっては、それに対応しているお店ということで視察が殺到しているんです!

そして、もう1つ、このおの店にはあるものがない!
人手不足を解消するため、キッチンから、アレをなくしたんです!

野々村さん:火や油を使わないので、ガス台がありません。

そう、キッチンに、調理用のガス台が一切ない!
火や油を使わず、料理はどうしているのかと言うと…

野々村さん:こちらで作っています。「マイクロウェーブコンベクションオーブン」というものです。

見た目は、普通のオーブンですが、その内部には、SDカードが!
これに、1つ1つ料理の調理方法が記録されているんだとか。

例えば、チキンのハーブグリル
セントラルキッチンで作られた半冷凍のものを、オーブンに入れて…

料理番号を入力するだけ!
その出来栄えは…フライパンで調理したかのよう!

他にも、フレンチトーストや煮込みハンバーグだってできちゃう!
もちろん味も…

視察の方:最高です。美味しい!

このオーブンで作った料理は、味も格別!
普通のコンベクションオーブンは一度、温度を設定したら、ずっとその状態なのですが、こちらのオーブンは…

野々村さん:こういう設定が入っているんです。4つの項目があって調理中に自動的に変わるんです。

熱の入れ方が、自動で変わる!
実はこれ、プロの調理を再現したもの。
実際に、シェフが強火にしたり、弱火にしたりする、火加減や時間をその都度、計測し、データ化したんです。

このオーブンなら、誰でも簡単に料理が作れる!
研修にも時間がかからない!
しかも、油汚れが無いから、掃除が楽チン。
ニオイもつかない!
さらに、キッチンもコンパクトになるし、業務用の大きい換気扇もいらないから…

野々村さん:飲食物件じゃないところでも出店が可能になるんです。

本来、飲食店では借りられなかった火気厳禁の場所にだって、お店を出せる。だから、視察には、自社のお店の中に、飲食店やカフェを作りたいっていうアパレルや鉄道など、色んな業界の関係者が来るんだとか。

ロイヤルホールディングスは、食のイノベーションでがっちり!


▼スタジオでお話を伺いました。
加藤さん:すごい時代ですね。
森永さん:キャッシュレスにすると、その分の時間がいらなくなる。そして、調理の時間も効率ができる。すると、スタッフが接客に集中できるんです。だからお客さんの満足度も上がるんです。

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