過去の放送内容
2018年8月12日放送

特集
「リフォームウォーズ」! 群雄割拠の戦国時代!
お風呂を!幼稚園を!仏壇店をホテルに!?驚きのリフォーム術とは!
ゲスト
森永卓郎さん、ヒロミさん
番組内容
今回のテーマは「がッちり!リフォームウォーズ2018!」
今、おうちは新しく建てるよりも、古いものを直すリフォームやリノベーションの方が大流行!
新築の数はそれほど増えていないのに、この業界の市場規模は、数年前よりも1兆円以上アップ!と儲かっている!
そんな激アツのリフォームビジネスの世界は、まさに群雄割拠の戦国時代!
さまざまな儲かり会社が、独自のビジネスで激しく競い合っているのです!
2割3割安いのは当たり前!?とにかく激安のリフォーム工務店、安さの秘密は黄色い紙!?
全国の幼稚園を変身させる福井のリノベ会社!
注文殺到のコツは…トイレ?
あなたのお家の内装も、ちょっと直したくなるかも?な30分です!
年商306億円!人気No.1激安リフォーム!その秘密は黄色い紙!?
最初にやってきたのは、名古屋にある、

ニッカホーム株式会社。
早速、本社の中に入っていくと…
お世辞にも儲かってるようには見えない感じ…
建物も小さいしとっても古い!
歩いてても…ギシギシと音が鳴る始末…
本当にそんなに儲かっているのでしょうか?
榎戸会長に年間どれくらい稼いでいるのか伺いしました。
榎戸会長:年商306億円!
なんとこう見えて年商306億円!
榎戸会長:この事務所は借り物です。家賃30万円の借家です。
スタッフ:ビルとかは使わないんですか?
榎戸会長:他に使いたいことがたくさんあるから使わないです。
正直な会長!
本社の家賃は30万円で年商300億円超え!
一体どんなリフォームビジネスをしているのでしょうか?
榎戸会長:水回り専門でがっちり!
そう!ニッカホームの得意分野は、キッチンやお風呂、トイレなど水回りの設備を新しくする「取り替えリフォーム」!

年間5万4,400件もの施工を行っていて、リフォーム専門業者としてはその売り上げは全国No.1!なんだとか!
一体何がそんなに人気なのでしょうか?
そのヒミツのひとつが「とにかく明朗会計!」
榎戸会長:秘密はこのチラシなんですよ!

スタッフ:スーパーみたいなチラシ?
榎戸会長:そうです、スーパーのようなチラシがうちの秘密ですね。
スーパーの安売りチラシのような色使い。
でもこれも、会長のあえての狙いなんだとか。
榎戸会長:思った以上に温かみがあるということで受けがいいということと、あと、メニュー型にしてあるんですよ。金額が明確に1個ずつわかるようになってるから、お客さんがコレとコレをやりたいなと思ったら値段が出るんです。

確かに、本体価格16万8千円工事費12万6千円と、値段がはっきり書いてある!
見積もりを取るまで、値段がはっきり分からない事が多いリフォーム業界では、かなり画期的なんだとか。
榎戸会長:お客さまが安心して頂けます。
スタッフ:信用を得てるんですね。他社が真似してきたらどうしますか?
榎戸会長:全然対丈夫だと思います!
会長絶対の自信!
そう、人気の最大のヒミツは…他が真似できない「安さ」にあり!
実際にニッカホームで、

お風呂を最新型にリフォームしてもらったという相澤さんにお伺いすると…
相沢さん:他社は1件見積もったけど、高かったです。
今回、ニッカホームで頼んだら設備やタイルの張り替えまで全てコミコミで110万円ほど!
これは、一般的な価格と比べても2割ほど安い価格設定なんだとか!
でも気になるのは、どうしてそんなに安く出来るのか?ってこと。
会長曰く、まずなにより、仕入れの費用が安い。
全国No.1の受注数だからパーツをまとめて大量に仕入れられる。
当然、コストダウンができるんです!
そしてもうひとつの大きなヒミツ、それは…
榎戸会長:安さの秘密は「多能工」です!
そう、リフォーム業者さんの中には、外注で別会社に委託したりする所も多いですが、ニッカホームは、全部、自社の社員職人がやるのです。
しかもこの職人たちが「多能工」らしいのですが、「多能工」というのは…?
榎戸会長:今だとテレビでDIYのコーナーでヒロミさんがやってるみたいに、あの方も全部一人でやりますよね?うちも全部一人でやるから、当然人件費が安くなる。だから他より安くできるんです。

そう、普通は壁のクロス張りに始まり、電気工事、配管とたくさんの職人さんが入れ替わる所を、すべて、ひとりでやっちゃうのが「多能工」。
時間のムダなく、スムーズに作業できるから、結果的にコストダウンにつながるというわけ。
さらに営業さんのスタイルも独特…
社員さん:他の会社さんは、営業マンは営業だけ、現場の人は現場のことだけ、アフターフォローはアフターフォローだけという形で別々で担当がいると思うんですけど、僕らはすべて一人で行います。
工事の受注から完成まで、ずっと現場に立ち会うのが、ニッカ式。
最初の相談から最後まで1人こなすことで、お客さんと仲良くなり、リピーターも多いんだそうです!
それにしても、会長…本社をもう少しリフォームしてもいいのでは?
榎戸会長:もう少し儲かったらビルにします。
余計な所にお金はかけない。
その分値段の安さや職人さんの育成に使いたいというのが会長のポリシー。
これがニッカホーム売り上げNo.1最大のヒミツかもしれません!
ニッカホームは水回りに特化したリフォームでがっちり!
▼スタジオでお話を伺いました。
加藤さん:最初の頃は他社から「価格破壊しすぎだろ?」みたいなことはありましたか?
榎戸会長:うちは1番安いという風には思ってなくて、いつも2番目でいいよと思っているんですよ。安いと会社は長く続かないんですね。お金が残らないから。お客様は安いのも求めてないんですね。2番目戦略が一番と思ってるんです。
福井発!◯◯専門のリフォーム!ポイントはトイレ?
続いてやってきたのは、福井県。

株式会社ジャクエツ。
リフォーム事業でどのくらいがっちりなのか?
ジャクエツの田村さんに話を伺いしました。
田村さん:リノベーションで41億円です。
年商41億円!
どんなリノベーションをしているのでしょうか?
田村さん:我社は特定の施設のリフォームでがっちりです。
どうやらこの会社、ある「特定の」建物だけをリノベーションする会社らしい。
ということで、連れてこられたのは、大阪。

田村さん:わが社ががっちり仕掛けてるビジネスは「幼稚園」です。遊具関係・テント・プールなど全体的にリノベーションしております。
そう、ジャクエツがてがける特定の施設とは「幼稚園」!

創立47年の白ばら幼稚園が…

ジャクエツでキレイにリノベーション!
一見するとわかリませんが、実はあちこちにこだわりが。

中庭を砂から芝生にしたり、

園内の床材にはクッション性の高いモノを使ったり、

なんと、大型スタジアムのような、可動式の日よけまで!
これなら、熱中症も防げて、涼しいと園児たちにも大好評!
ジャクエツはこうした幼稚園・保育園のリノベーションを、すでに全国で1,045件も手掛けてる、幼稚園のプロ!
実は最近、待機児童の問題で、保育園のように子どもを預かれる「子ども園」に変身させる幼稚園が急増。
リノベーションの平均費用も4,000万円から5,000万円と決して安くないのに、ジャクエツに依頼が殺到中なんだとか!
そんなジャクエツが、幼稚園リフォームに乗り出したのは、30年前。
もともとは、幼稚園などに子供用の遊具を納めていたのですが、幼稚園の先生たちから、「幼稚園のトイレって、汚いイメージで、子供が行きたがらないんです…」との声が。
これをなんとかしてみよう!と、トイレを手がけたのが、幼稚園リノベーションの始まり、とのこと。
実際に今年リノベーションした白バラ幼稚園のトイレはというと、以前は…

タイル張りのトイレでしたが…

森の中をイメージしたとてもメルヘンな空間に様変わり!
白バラ幼稚園の森田園長に話を聞きました。
森田園長:昔はタイルで毎日先生が水で流しても、臭いが取れないのでデッキブラシで何回もこすってました。でも今は乾式で水は一切使いません!

多機能抗菌・塩ビシートで、雑巾で拭くだけでお掃除できるんです。
これが今や幼稚園の主流に!
森田園長:トイレを綺麗に保つと子供達もキレイに使ってくれますね。汚いと子供も流さないでいいってなりますので。

間仕切りも、子供が閉鎖感を感じないように、低め。
男の子用の便器も…

田村さん:子供の年齢によって適切な高さを計測して決めています。年少さんと年長さんで高さを変えてます。
さらに!子供用の暖かくなる温暖便座は、

今までなかったため、ジャクエツが自ら開発しました!
千葉県にある「しんまつど幼稚園」も…

ジャクエツでリノベーション!

教室を木目調で一新!
もちろんキレイになっただけではなく…
寺田園長:この部屋は立体的に装飾ができるようになったんですよ。今までは平面だけの装飾しかできなかったんです。
今までは壁につけるしか出来なかった装飾も、

天井にレールがついたことで…

フックを使って立体装飾ができるように。
寺田園長:ヨーロッパの幼児教育では、よく立体を活かして装飾しているんですけど、日本ではなかなか出来なかったんですよね。
さらに!
壁は全部マグネット対応で画鋲いらず!
こうした細かな工夫が喜ばれ、全国7割の幼稚園・保育園がジャクエツのお得意様!
おかげで元々やっていた遊具の売り上げよりも…

今ではリノベーションの売り上げの方が大きくなったんだとか!
ジャクエツは幼稚園をリノベーションしてがっちり!
▼スタジオでお話を伺いました。
森永さん:リフォームというのは古いものを新しくすることですけど、リノベーションというのは新たな機能を付け加えることなんです。
ヒロミさん:子供目線と先生目線があったり、デザインが立体で飾れるとかああいうのが大事なんだよね。壁に画鋲で貼ると画鋲が落ちたら子供が怪我するので、それを磁石にしようとかそういうのがすごいですよね。
金沢に出現!古い雑居ビルを◯◯に変身させて大繁盛!
続いては東京・恵比寿にある、

株式会社リビタ。
中はというと…

なんだかこれまたお洒落な空間…。
なんでも今年の3月に、自社のオフィスもリフォームしたんだとか。
リビタは年商194億円のリフォーム・リノベーションを手がける会社。
実は最近新しくがっちりなビジネスを始めたという!
それは一体、何なのかリビタで働く中瀬さんに話を伺いしました。
中瀬さん:古い建物をコンバージョンにするビジネスです。
古い建物をコンバージョン?
中瀬さん:オフィスとか商業施設を違う用途に変更するということですね。
スタッフ:どんな古いビルをコンバージョンしたんですか?
中瀬さん:元仏壇センターでした。
ということでスタッフは、仏壇センターがあったという金沢へ。
話によると仏壇センターが、かなり今っぽい建物に変身してるらしい!
早速、目の前まで行ってみると…

外観はモダンな雰囲気

1階にはお洒落なカフェレストランがあり、なぜか外国人の姿も…。
一体ここは何なんでしょうか?
リビタの北島さん話を伺いしました。
北島さん:ここは上が宿泊施設、ホテルになってます!

「仏壇センター」として昭和41年に建てられた雑居ビルが…

地上4階、地下1階のかなり今どきなホテルに大変身!
お部屋の方はどんな感じなのか。
客室フロアにあがって、覗いてみると…

部屋にはいくつもベッドがあって、トイレやシャワーなどは、共同で使う、カプセルホテルのような「シェアホテル」という形式。
家族連れや恋人と泊まれるお部屋もあり、お値段は、1泊3,500円くらいから。
リーズナブルで快適ということで、外国の観光客や家族連れにも今、大人気のタイプのホテルなんです。

実はリビタさん、元々あった古い雑居ビルを買い取ったり借りたりしてホテルにコンバージョン!
そのホテルを運営する、というビジネスをしているんです。
中瀬さん:オーナーが使えないだろうとそのままになったビルがありますので、そこをコンバージョンしてやり直せることをご提案してます。
北海道や京都、金沢など、観光に人気の4カ所で5つのホテルを営業!
でも古い雑居ビルをホテルに変えるって、お金かかりません? と思いきや、そこにはさまざまな工夫が。

北島さん:なるべく既存建物の良さを生かしながらコストを抑えていこうと考えていまして、ここは元々地下は飲食店街だったんですね。カウンターだけの小さな店が並んでいたんです。こういったものも、デザイン的に残してます。
元々の建物の構造はなるべく活かすデザインに。
天井の配管もあえて丸見え、床のタイルもそのままでコストを節約!
しかもシェアホテルなら、各部屋に水周りもいらないので、間仕切りやベッドを入れれば大丈夫。
これまた、ぐっとコストが抑えられるんだとか。
宿泊客用のシェアキッチンは…

地元の人にイベント会場として貸出しを行い収入と集客のダブル効果も!!
かつては、ただの古い雑居ビルだった場所を、地元の人も集まる人気スポットにコンバージョン!
リビタの運営するホテルの売上の伸び率は、なんと400%!
今後も全国の古いビルを変換していく予定だそうです。
リビタは古い建物をホテルに変えて、がっちり!
▼スタジオでお話を伺いました。
加藤さん:お洒落だから観光客も増える、自治体も喜ぶというこういう構造ですよね。
森永さん:全国どこでもできるかというとそういうわけでもなくて、やっぱり観光地で便のいいところの使ってないビルを狙ってるんですよね。
加藤さん:今にあってますよね。