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「がっちりマンデー!!」毎週日曜あさ7時30分から

がっちりマンデー!!

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2018年4月15日放送

特集

日本最大のアイスクリーム専門チェーン サーティワンアイスクリーム
年間売上げ444億円!そのヒミツは「回る」アイス工場にあった!?

ゲスト

B-R サーティワン アイスクリーム株式会社 代表取締役社長 渡辺裕明さん

番組内容

今回のテーマは、日本最大のアイスクリーム専門チェーンのサーティワンアイスクリーム!
全国1161店舗を展開し、その年間売上げ444億円!
その儲かりのヒミツは「回る」アイス工場にあった…!?
今回は渡辺裕明代表取締役社長をスタジオゲストに招き、儲かりの裏側に迫る30分です!

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サーティワンアイスクリームで一番大事なのは…スクープ!?

国内1161店舗、年間売上げ444億円を誇る、サーティワンアイスクリーム。

まず最初に気になったのはロゴ。
サーティワンアイスクリームの名前の上には
”バスキン・ロビンス”と書いてありますがこれは一体どういう意味なのでしょうか?
広報の三橋さんに話を伺いしました。

広報・三橋さん:全世界では名前がバスキンロビンスなんです。日本だけ「サーティワンアイスクリーム」という名称でやっております。バスキン・ロビンスは創始者の名前です。

実はサーティワン、アメリカ生まれのアイスクリーム専門店。

創業者二人の名前を取って、バスキンロビンスという名前で世界中に7800店舗を展開する世界No.1アイスクリームチェーンなんです。
でも日本では、バスキンロビンスでは何の店だかわかんないということで、「サーティワンアイスクリーム」と名付けられたんだとか。
だから海外では、サーティワンといっても全く通じないらしい…
では、なんでサーティワンという名前なのでしょうか?

広報・三橋さん:1か月、毎日31日間、違う味のアイスクリームをお楽しみ頂きたいということでサーティワンというネーミングにしております。

ということで…31種類のアイスがあるのか数えてみると、2列×8のアイスケースが2つで全部で32種類…
1種類多い…一体なぜでしょうか?

広報・三橋さん:ケースの関係でサーティワンと言いながら32フレーバーあります。

このアイスの種類の多さがサーティワン最大のウリなのです。

では32種類の中で売上げNo.1のフレーバーは何でしょうか?
ベスト3を発表します!

第3位…

ベリーベリーストロベリー!
レギュラーコーン換算で年間530万個売れる女性に人気の一品。

第2位…

キャラメルリボン!
バニラとキャラメルのコラボレーション。
年間541万個の売上げ。

そしてサーティワンの売上げNo.1フレーバーが…

ポッピングシャワー!
年間1118万個とダントツ!
アイスに練りこまれたキャンディが口の中でぱちぱちっと弾ける、10年以上不動の売上げNo.1なんです。

では反対に、ここだけの話、一番人気のないフレーバーも教えてもらいました。
それが…

大納言あずき。
若い女性客はほとんどオーダーしないらしい。
でも年配のお客さんには手堅い人気があって、メニューから外せないフレーバーなんだとか。

ところで、注文すると見られる、

サーティワンでアイスをくるくるっと丸めるテクニック。
これをサーティワンでは「スクープ」というらしく、このスクープのテクニックが、サーティワンスタッフには絶対に欠かせないという。

この日、目黒にあるサーティワン本社のアイスクリームカレッジという場所に集まっていたのは…

北海道から九州まで、全国のフランチャイズチェーンからやってきた店長候補生の皆さん。

なんでも全国1161店舗のうち、直営店は9店舗だけで、サーティワンの運営はほぼフランチャイズに委ねられてるので、各お店の人材教育がなによりも大事なのです。
そして、ここで徹底的に叩き込まれるのがスクープの特訓!

石井マネージャー:スクープをこれからやっていただくんですけど、スクープは目の前の人に作るところを見せるパフォーマンスです。

意外とアイスが固くて、上手に体重をかけないとうまくできないのです。

ということで研修では…

まずアイス無しのシャドースクープで立ち方と姿勢を学びます。

その後は、販売されていないスクープ練習用のアイスを使って実践。

スクープには、S字とラウンドという二つの技があって、2色以上のアイスを作るときに欠かせない技らしい。
S字スクープは、文字通りS字にすくう。
ラウンドスクープは、周りをそぐようにすくう。
長い距離をスムーズにスクープすることで、2色がバランスよく入った、美しいアイスが出来るというわけです。

そして、さらに重要なのが、このS字とラウンドスクープを使えば、残ったアイスの表面が均等に減っていくということ。
もちろん見栄えもいいということもあるのですが、高さが変わってしまうと温度が変わってムラができ、固いところと柔らかいところが出来て食感が悪くなってしまうんです。

奥深いスクープの世界…。
なんでも、サーティワンではこの店長研修を、営業だろうが経理だろうが全社員が受けているのです。

▼スタジオでお話を伺いました。
スタジオで加藤さんもスクープに挑戦!

加藤さん: ちょっといびつになっちゃったな。やっぱこうなっちゃうんだよ。結構、難しいもんですね。
渡辺社長:そうですね。

加藤さん:一番最初からバスキンロビンスってやればそれが定着したと思うんですけど、サーティワンにしたっていう理由は何なんですか?
渡辺社長:実は日本に進出したのはアメリカに次いで2番目だったんです。ですから勝手なことしました。今は世界でバスキンロビンだらけですから。今だと無理ですね。
加藤さん:世界で2番目だったから名前変えられたんですね。

サーティワンアイスクリームの新商品開発の現場に潜入!

サーティワンがこれまでに発売してきたアイスのフレーバーは、なんと1300種類以上。
お店に並ぶ32種類の内、21種は固定の定番ですが、残りの11種はどんどん入れ替わっているんです。
アメリカ本社だけでなく日本でもオリジナルの味を開発していて、「抹茶」や「大納言あずき」は海外でも人気の日本発のフレーバーなんだとか。

そんな新しい味を開発しているのが…

本社内にあるラボ。
この日、フレーバー担当の二方さんたちが何をしているのかというと…

製品開発部・二方さん:今開発中のアイスクリームなんですけども、こちらに使用しますお菓子を選んでるところですね。

抹茶とミルクのアイスクリームに、混ぜ込むお菓子を検討中。
悩んでいるのは、その「色」なんだそうです。

チョコ味のお菓子の色は、薄いピンクと濃いピンク、薄い黄色と濃い黄色、それに白の5種類から選ぶんだとか。

製品開発部・鷹箸さん:組み合わせによって色味が違うので商品の見え方が違ってきます。色選びはスゴく大事な工程になります。

そう、女性がアイスを選ぶときは、その色味で決めたりするのです。
ちょっとした色の違いで売上げが変わることもあるので、かなり慎重に吟味するのだそうです。

そんな色選び、この3種類のうちだとどれが適してるのかというと…

選ばれたのは「C」

製品開発部・二方さん:アイスクリームの2色とのバランスがとれているのかなというのと、色は遠目に見ても濃い方が見た目にキレイかなというのがあります。

こうして完成した新作の「アイスクリームハント」
売れるといいですね。

他にも、ちょっと変わったアイスもこのラボから生まれていて…

製品開発部・二方さん:光るアイスというのを開発しました。

暗いところにおいて…ブラックライトを当てると光るというアイス。
なんでも、アイスに混ぜ込んだビタミンB2がブラックライトに反応して光るんだとか。

お店では、光るアイス専用ボックスを用意していて、のぞき穴から見れるようにしたんだとか。

これは、2016年のハロウィンに発売して大ヒットしました。

そして、もちろん失敗作も。
一番の失敗作が…

3年前の夏に発売したトマッティレモン。
トマトの匂いがきつすぎて、全然売れなかったんだそう。

ところで、お店に並ぶ「タブ」という容器に入った32種類のアイスクリームはどうやって作られているのでしょうか?

やってきたのは…

兵庫県三木市にあるサーティワン神戸三木工場。

アイスクリーム工場の中はというと、いくつものタンクがあり生クリーム、水あめ、液糖などに分かれ、それを混ぜてアイスクリームが作られているんです。

工場内を見渡してもまったくアイスが見えないのですが…

永田工場長:全部パイプの中に入ってますから、充填口のところでちょっと見えるだけです。

タンクからパイプを通り、お店にあるタブに直接充填されるのです。

よく見ると、タブの方が上に動いて、下がりながらアイスを受け止めてるような…
一体なぜでしょうか?

普通にアイスを上から落とすと、タブの隅やアイス自体に空気が入って、食感が悪くなってしまうんです。

だからタブの方からアイスに近づけて、下に降ろした方が、中に空気が入りづらいといわけなんです。

ここで出来上がったのは、まだ固まっていない状態のアイス。
これをマイナス30度まで冷やすと完成です。
では、一番人気のポッピングはどのように作られているのでしょうか?

ポッピングシャワーは、2色のアイス、ミントとホワイトチョコにポップロックキャンディが混ぜ込まれたフレーバー。

どうやら、先ほどのバニラと、同じところで別の時間帯に作ってるってことでみせてもらうと、バニラの充填と比べて…

パイプが2本に。
まずはホワイトチョコアイスにキャンディを混ぜてから、ミントとホワイトチョコが別々のパイプを通って合流。
そしてタブに充填されるのですが…
タブがくるくる回転しながら下がってさっきのバニラと全然違う動きが。
どういうことなのでしょうか?

永田工場長:2色が渦巻き状にこの中に入っていくように。これで均等にミントとホワイトチョコレートが入るように制御しています。

タブを降ろすときにくるくる回しながら充填することで、二色アイスの渦巻きを作っているのです。きれいな2色にするには、タブの回転数や下ろすスピードをうまく調整するのが重要なんだとか。

神戸三木工場だけで、年間116万タブ 、25メートルプールで換算すると35個分のアイスクリームが作られてるっていうから驚きです。

サーティワンは日本一のアイスクリームでがっちり!

▼スタジオでお話を伺いました。
加藤さん:工場のアイスは、ほとんど空気に触れないようになってるんですね
渡辺社長:そうですね。そこを一番に気を付けています。

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