過去の放送内容

「がっちりマンデー!!」毎週日曜あさ7時30分から

がっちりマンデー!!

過去の放送内容

2017年11月12日放送

特集

あなたの知らない「お店」ネットワーク!街の小さなお店が加入!出前が激増する謎の組織…?

ゲスト

森永卓郎さん、劇団ひとりさん

番組内容

世の中には、チェーン、フランチャイズなど、大きな会社の超有名なネットワークがたくさん!
でも今、私たちの知らないところで、小さなお店が全く新しいネットワークでつながって、儲かり始めているんです!
そんな知られざる"お店ネットワーク"に迫ります!

■放送内容をシェアする

大人気!インターネットを使った出前サービス「出前館」

まず最初にやってきたのは…

東京丸の内のオフィスビル内にある夢の街創造委員会という会社!
この会社が今、あるお店ネットワークを運営して儲かっているという。

そのネットワークが…
「出前館」!
全国1万5000店舗以上のお店をネットワークして、出前・デリバリーに特化したサイト!

そんな出前館は…

出前してほしい場所の郵便番号を打ち込むと、そこになら出前できますよ、というお店がずらりと表示される。
特徴は、みんなが知っている大手のデリバリーチェーンでなく、全く聞いたことのない、街の小さなお店が続々と出てくる点で、そんなお店にも電話しないで、簡単にネットで注文が可能!

広報・藤本さん:チェーン店以外にも地元に密着した個人の飲食店が入っているので、ここも出前してるんだ!って驚きがある。

その人気を裏付けるかのように…
出前館は今や、年間なんと1700万件の注文があり、トータル470億円が取引されるサイトにまで成長!

でも、ネットで注文するということは、お店の方も、パソコンだのシステムだの、準備が大変そう…

そんな疑問を晴らしに訪れたのが…

5年前から出前館のネットワークに入った、そば処まつやさん。
お店に入っても、パソコンらしきものは、見当たらない。
すると、突然、電話が鳴り、FAXが流れ始め、出前館から注文が!

その仕組は…

出前館がネットで注文を受けると、その内容を基本FAXでお店に送信。
そして店は料理を作って従来通りお客さんに届けるというもの。
つまりお店サイドは、新しいパソコンもネット回線も、入れなくていいという仕組みになっているんです!

さらに、まつやさんでは電話が鳴り響くが、今度は電話を切ってしまった…一体なぜ?

店員さん:忙しくなったら次の出前から時間延ばしたり、時間設定をこちらでやることができます。

そこには出前館のよく出来たシステムがあったのです!

出前館には最大のウリとして、各お店の、届けてくれるまでの待ち時間がわかる、というのがあるんですが、お店への「注文FAXちゃんと受け取りました?」という確認の電話に、60の#とプッシュボタンを押せば…

まつやの次のお届け時間が、60分に変更!

このように、届けてもらえる時間をユーザーが知ることができるため、出前館は人気をさらに拡大している。
まつやさんは、出前館に入ってから3割以上、出前の注文が増えたんだとか!

お店側からも愛されているのが、この出前館というサービスなんです!

人気サイトとなった出前館ですが、実は、鹿児島県にネットワークを支える大事な部署が…

それが、出前館カスタマーセンター!

この部署では…
注文のFAXを受信しない、確認の電話に出ない、といったお店のスタッフに直接電話をかけているそう!
個人店が多い、FAXと電話を使ったネットワークだからこそ、こうした細かいサポートが欠かせないんです。

で、気になるのは、出前館の取り分ですが…

広報・藤本さん:出前のオーダー1件につき5%の手数料をいただいています。

一件に付き5%。しかも注文数は増えており、ここ最近の売上げは右肩上がりで、現在35億円!
しかし、右肩上がりに満足せず、さらにウナギのぼりにするため、出前館の新儲かり戦略が動き出しているらしいのです。

中村利江(りえ)社長に直接聞いてみると…

中村社長:今まではそのお店がバイクを持って配達員を雇われていたんですが、今まで出前してなかった飲食店さんの出前を、私たちが代行してやります。という新しいビジネスモデルです!

これまで出前をしていなかったお店を引き込むというもの!
例えば、吉野家では一部の店舗でデリバリーサービスがスタートしているんですが…

スタッフ:吉野家のスタッフの方ですか?
配達員:違います。朝日新聞の配達員です。

牛丼を運ぶのは、その地域にある新聞販売店のスタッフ!?
これは一体?

中村社長:全国に拠点、バイクを持っていて、最近売上が伸び悩んでる新聞販売店さんと提携することを思いつきました。

地域の道路事情やお家にも詳しい新聞販売店と提携を実現!
このアイデアに乗って、これまで出前をしていなかったお店も続々と出前館のネットワークに入ってきており、さらに人気は拡大中!

出前館は飲食店のネットワークでがっちり!


▼スタジオでお話を伺いました。
森永さん:出前をすでにやっているお店にも大きなメリットがあるのは、お客さん集めようと思うと、チラシとか配らないといけないじゃないですか。チラシのコストって大体、売上の1割とか15%かかるんですよ。でも、出前館のサイトに載っけちゃえば、広告宣伝いらなくなっちゃうんですよね。
加藤さん:15%の宣伝料を考えると、手数料5%でも全然いいって事ですよね。

運送業界で夢のマッチングサービス「トラボックス」

お店ネットワーク!続いては…

足立区西新井にあるトラボックスという会社。
ここが、我々一般人はぜんぜん知らないけど、その業界では知らないものはいないというあるネットワークで儲かっているんだとか!

吉岡泰一郎(たいいちろう)社長にお話を伺うと…

吉岡社長:物流に困った荷主さんと運送会社のネットワークを構築しました。荷主さんと運送会社の出会い系サイトです。

この業界では「求荷求車サービス」と呼ばれるもので、全国の運送会社1万3000社がネットワークされており、空いているトラックと運んで欲しい荷物をマッチングしているんです!

これまで中小の運送会社は、出発地のA地点からB地点に荷物を運んで、荷物を降ろしたら、空の荷台でA地点まで戻る、なんてことも多かった。
さらに、小さい会社だと、お客さんから荷物を受けても、トラックや人手が足りず、運びきれないってことがけっこうあるのです。
そこに目をつけたのがトラボックス。
具体的にサイトの中を見てみると…

いついつまでに、ここからここまで荷物を運んで!という情報が山のように掲載されていて、例えば、愛知県春日井市から神奈川県小田原市にセメントを運んでほしい、料金は要相談という様な形で書かれているのです。
これは、すべて運送会社が荷物を持っている荷主さんで、空いている同業者のトラックを探してるってことなんだとか!

これを利用することで、空のトラックで戻るなんてことが、少なくなるという仕組みになったんです!
それまでは、運送会社の配車係の人が「荷物があるんだけど、トラック空いてない?」とか、電話をかけていたのが、その人件費まで節約できて、まさに一石二鳥!

実際にトラボックスのネットワークを使っている清水運輸さんでは…

配車係の岡安さんがトラボックスを使っており、良いところは、いろんな運送会社さんがこのサイトを見ているので、いっぱい電話を掛けなくても良いという所なんだとか。
その結果、清水運輸さんの年間売り上げは40億円!
そのうち約2割が、トラボックスを介した取引となっているんです。

清水英次社長は…

清水社長:自分の得意じゃない地域にもインターネットを通じて依頼を出せるので、地方に営業マンを置くようなそれくらいの効力があります。

そんな企業からも信頼を置かれているトラボックスの代金は…

荷主の方は完全無料で、運送会社でトラボックスを利用する方から、使い放題で月々6,480円を頂いているとのこと。
トラボックスに加盟する運送会社の数は、年々順調に増え、2017年で13300社を突破!

トラボックスは荷主さんとトラックのネットワークでがっちり!

予約のできる画期的な医療検索サイト「エストドック」

お店ネットワーク!次にやってきたのは…

東京都千代田区にあるオシャレなオフィスのエストコーポレーション。

どんな会社なのか清水史浩創業社長にお話を聞くと…

清水社長:日本全国の診療所・クリニック・病院の16万のネットワークを構築してます。他社にはないと思いますね。

具体的にどんなネットワークなのかというと…

エストコーポレーションではエストドックというサイトを運営しており、ここに全国の診療所などがネットワークされている。
例えば、帰りに夜間診察の歯医者に行きたいと思い検索すると、すぐに近くの歯医者さんを教えてくれたりするんだとか。
でも、このような検索サイトは他にもいくつかあったような…

しかし、そこにはエストドックだけの強みが!

清水社長:最後まで予約ができるプラットフォームを持っているんです。

そう、エストドックがすごいのは、電話せずにネット上で診療所の予約までできてしまうところ!

もちろん診療所の方にもメリットがあり、患者さんの数が大幅に増えた所もあるんだとか。

では、なぜエストドックだけが、このシステムを作れたのか…

実はもともと、清水社長が始めたのが、メタボ健診の受診者情報を電子化するビジネス。9年前に始まったメタボ健診では、診療所がお役所に「こんな健診結果でした」というデータをコンピューターで送らなくてはいけなくなった。
その電子化を代行しますというのが清水社長のビジネス。
このビジネスのネットワークがあったから、病院予約システムを売り込みやすかったそう。

そんなエストドックの儲かりの仕組みは…

初診の人が入った場合、診療所が健康保険と患者さんから受取る初診料がだいたい3,000円位なので、そのままそれをいただきます、という仕組み!
現在、エストドックに掲載されている16万の病院、診療所の内、予約システムを導入しているのは7400軒!まだまだ開拓の余地あり!
現在、一軒一軒営業に回っているとのこと。

そんなエストドックの売上げは…
年間で数千万円!

だが、社長は更なる高みを目指しており…

清水社長:実は、初診と呼ばれるものは年間で5億回行われており、それの×3,000円なので市場規模は1兆5000億円!目標として、その1%の150億円は目指していきたいと思ってます。

エストコーポレーションはお医者さんをネットワークしてがっちり!!


▼スタジオでお話を伺いました。
森永さん:元々、メタボ検診の電子申請から仕事を始めたので、何をやったらセーフで、何をやったらアウトか、分かってるんですね。
加藤さん:お金どのくらい取れるのか、どこから取るのがいいかとか。
森永さん:病院にとって、初診料ってのは全部払っちゃっても痛くはないってのも
分かってるんです。もっとスゴイのは、口コミを物凄く充実させようとしてるんです。病院って原則、広告を打てないんですよ。ところが、口コミっていう形にすれば、法律に触れないんです。
加藤さん:本当にその病院に行った人のクチコミってことになるわけですね。

■放送内容をシェアする

このページの先頭へ戻る

Copyright© 1995-2024, Tokyo Broadcasting System Television, Inc. All Rights Reserved.