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「がっちりマンデー!!」毎週日曜あさ7時30分から

がっちりマンデー!!

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2017年10月22日放送

特集

ジーユー儲かるウラ側にテレビ初潜入!ユニクロとはちょっと違う!安さの秘密とは!?

ゲスト

株式会社ジーユー代表取締役社長 柚木 治さん

番組内容

今回のテーマは、GU!
GUは、ユニクロを運営する会社が新しく作った、もう1つのアパレルブランド。
今や店舗数は374。ユニクロよりも、さらに安いファストファッションを売って、年間売上げはなんと1,900億円!その成長速度はなんとユニクロ以上!
今日はそんなジーユーの儲かるヒミツを徹底取材します!

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GUの儲かりの現場にテレビ初潜入!

ユニクロから生まれたけど、全く違うやり方でがっちり儲かっているGU。
そのヒミツを探るべくやって来たのは、ファッションのまち銀座。

平日の昼間だっていうのにお客さんでいっぱい!
女性が多くて意外と幅広い年代の方々が来店!
売っているのは、花柄のブラウス1,990円や、ニットセーターは、なんと990円!

GUの大きな特徴のひとつが、なんといってもその、お値段の安さ!
例えば、ユニクロでは、女性用のスキニージーンズが3,990円。
一方、GUのジーンズは…

半額以下の1,490円。たしかに安い!

さらに、もう一つの特徴が、その品揃えの中身!
GU広報の木村さんにも、ユニクロとの違いを聞いてみると…

広報・木村さん:ユニクロでは高品質・高機能でベーシックファッションを中心に展開しておりますが、GUではトレンドを踏まえたファッションアイテムを提供しています。

コートにカジュアルパンツ、Tシャツやセーターと、奇をてらわない、ベーシックなアイテムが並ぶユニクロに比べて、
GUは、最新トレンド重視!花柄の「刺繍」をあしらったセーターや、大人女子を演出するレースのスカートなど、流行りの商品が置いてある!
でも、この品揃えにこそ、安さの一因があった!

ユニクロは、高品質の商品をどっさり並べ、品切れしないようにたくさん在庫しているのでコストがけっこうかかる。
一方、GUは…

トレンドアイテムを、短期間で売り切っていくから、コストの節約につながるんです。

さらに、お店での売り方にも…

広報・木村さん:GUでは徹底的にコストを削減できるような作業効率をアップする仕組みがたくさんあります。

ユニクロの場合、キレイに畳んで、棚に並べられている商品が多いんですが、GUは…

圧倒的にハンガー掛けが多い。
これは畳む手間を省くためなんだとか。

さらに、国内店舗のおよそ半分、175のお店にセルフレジを導入!
お客さんが商品をレジ下のボックスに入れて扉を閉めれば、

自動でお値段が表示され、お金を入れれば精算完了。
お会計は、お客さん任せだから、店員さんの手間も3分の1ほどに!
こうして、流行のファッションを、とにかくたくさん、しかも安く売ってるGU。
しかしどうやってこの先の「流行」をつかんで商品にしているのか?

東京六本木ミッドタウンタワーにあるGU本社へ。
商品開発の極秘現場にテレビ初潜入!
早速、中に入ってみると…

張り詰めた雰囲気の中、英語でTV会議中。
これは一体何をしているのでしょうか?
商品本部部長さんの矢治さんに話を伺いしました。

矢治さん:来年の春夏用の意見交換をしています。ロンドンのトレンドを見ながら東京で見えているトレンドと何が違うのかを確認しています。

GUが、次に何を作るかを決めるために大きな役割を担うのが、このロンドンとのテレビ会議。
現地にスタッフを派遣し、ヨーロッパにおける今の流行や、来年に何が流行るのかをオールラウンドでリサーチ。
トレンドのチェックに余念がない!
しかも…
たくさん商品を作るから、会議の数もものすごく多い!
少人数で打ち合わせを重ねながら、多くのデザインを考えるため、春夏、秋冬シーズンそれぞれ1シーズンに100回を超えるんだとか。

会議を重ね、商品のアイデアが決まり、デザインが固まったら「試作品づくり」に移る!
これももちろん相当な数に!それをどんどん、「試着」する!

どんなにデザインがオシャレでも、日本人が着にくかったら、意味がない!
なので、何度も試着しながら、海外のデザインを日本人仕様に合わせていくのです。

またこれが「ししゅう位置 0.5cmずつ中心へ」「袖口幅 マイナス2cm」など、とにかく細かい部分まで手直しする、気の遠くなるような作業。
この日は、なんと100着の試作品をフィッティング。
モデルさんも大変!

こうして、商品開発を進めるGUには、最後に、とっても大切な会議が控えている!

100人以上が一堂に会する会場には、各部署の責任者はもちろん、GUの役員も顔をそろえている。

そしてそこに柚木社長が颯爽と登場!
一体、何が始まるのか?

担当:本日は18年の夏の各色検討会になります。

そう、この各色検討会、各アイテムの責任者が、次のシーズンにこんな商品をコレくらいの数作りたい!と訴えるプレゼンの場。

社長及び役員たちが承認すれば晴れてラインナップに決まる。
GU最重要会議なのです。

担当:今年売り込んでいきたいのは、◯◯スカートになります。
柚木社長:スカートの中でもそれが中心になるの?どれくらい作ってるの?じゃあその売れる理由は?
          
柚木社長自ら、質問攻め!
さらに重要な質問が!

柚木社長:トレンドでその数量で足りる?

そう、GUの商品開発で、最も慎重に話し合われるのが、作る数。
トレンド商品を作る会社なので、流行っている間は飛ぶように売れるけど、ブームが去ったら急激に売れ行きが落ち込んでしまう。
なので、作り過ぎると、一気に大量の在庫を抱えてしまうという諸刃の剣との戦いなのです。

矢治さん:需要と供給が限りなくイコールになるように、というところが非常に難しいのですが、極めて大事なことだと思ってます。

GUにとっては、作り過ぎずぴったり売り切るのがベスト。  
難しいさじ加減を、トップを含めた全員で話し合っているということなのです。 

この「各色検討会」、年2回開かれるのですが、あまりにたくさんの案件をあつかうので1日ではまず終わらないんだとか。
柚木社長も気合いが入ります!


▼スタジオでお話を伺いました。
加藤さん:数量が大事?
柚木社長:一番大事で一番難しいです。
加藤さん:うまく需要と供給は合うものですか?
柚木社長:なかなか合わないです。どうするかというと、実際売りながらどんどん調整していくんですよ。これは売れた、足りないとなると生地だけは取っておいて慌てて追加で作るんですよ。で、できるだけ合うように追いかけるんです。
加藤さん:デザイナーさんなどのコストが上がってきたら商品価格はどうするんですか?
柚木社長:それは先に値段を決めちゃいます。それでどこまでいけるかということですね。
加藤さん:イケアの社長さんも同じこと言ってました。

ユニクロに負けないGU柚木社長のお仕事に密着!

最新のトレンド商品をたくさん扱っているGUの最前線にはこんな方も!

従業員さん:おしゃリスタです。

おしゃリスタ??

従業員さん:お客さまに合ったコーディネートを提案するスタッフです。

次々と新しい商品が出てくるGU。
「クラッシュベロアプリーツスカート」や「ループヤーンコンパクトカーディガン」など、パッと見ただけではよくわからない、どう組み合わせれば良いの?って名前のアイテムがあとをたたない。
そのへんをちゃんと教えてくれて、コーディネートまで手伝いましょうか?というのがおしゃリスタさんなのです。
このおしゃリスタさんにかかれば…

黒一色の地味な装いが、今っぽい雰囲気に!
これでお値段、しめて7,960円!
恐れ入りました!

年間売上げ1,900億円のGU。
続いては社長さんのお仕事を拝見させて頂くことに。
早速、本社ビルの中に…

とにかく広い!
3300m²、1000坪のオフィスは、どーんとワンフロア!
他の部署ともすぐに話せるよう、間仕切りのないつくりになってるんだとか。
なので柚木社長も…

仕切りなしの同じフロアに!
でも、社長室ではなく、ここにいると社員さんが遠慮なくどんどん相談などにやって来る!
その時はいつも聞き役という社長。
自分が話すより、まず「聞く」ってのが、柚木社長のスタイルらしい!

実は社長、かつては世界をまたにかけ、油田などを飛び回る商社マンだった!
つまり、ファッションのプロじゃない。
「だったら、おしゃれなみんなの意見をまず聞こう!」
色んな人から情報を集めてそれをもとに考える作戦を思いついたのです。

そんな柚木社長、この日の午後は外出するというので同行すると…
やってきたのは新宿駅

スタッフ:どこ行くんですか?
柚木社長:GUのお店ですね。1人でぷらっと。

そう、現場視察はお店に連絡することなく、ぷらっと足を運ぶスタイル。
そして、新宿のGUへ入っていき何やら通路をウロウロ。
一体、何を?

柚木社長:おしゃれなお客さんが集まってる場所があるので、その辺に鉱脈がある可能性があります。

キョロキョロとチェックしてるのは、商品レイアウトでもスタッフの仕事っぷりでもなく、お客さんの集まっている場所!
おしゃれな人たちが、今、気になっているアイテムは何か?
どんな表情で選んでいるのか?自らチェック!

柚木社長:本社で考えてることと、現場で起こってることって結構違うので、どんどん軌道修正していく。

こうやって、週に一度はお店へぷらっと立ち寄り、勉強とリサーチを繰り返している柚木社長。
売上データだけでは分からない、現場の温度を、じかに感じているんです。


▼スタジオでお話を伺いました。
加藤さん:柳井(ユニクロ社長)さんは哲学的なことはどんなこと言うんですか?
柚木社長:世の中のお客さんを幸せにしないと事業は成り立たないと真剣に言いますね。
加藤さん:この番組で色んな社長さんに会いますけど皆さんそう言いますね。
柚木社長:チームワークって必要じゃないですか?社員が1万6000人いますので、全員がチームワーク発揮しようと思ったら、全員がお客さんのためを思っているっていう、まとまりしかないんですよね。

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