過去の放送内容

「がっちりマンデー!!」毎週日曜あさ7時30分から

がっちりマンデー!!

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2017年10月8日放送

特集

建設ラッシュで儲かる!?「ガテン系でがっちり!」青いシートを強くする「謎の糸」… 職人さんの安全を守る「スゴい赤ランプ」って?

ゲスト

森永卓郎さん、土田晃之さん

番組内容

今回のテーマは「ガテン系でがっちり!」
東京オリンピックを控えて、道路やビルの建設ラッシュでどこの現場も大忙し!という事はそこにきっと、儲かりの種が転がっているはず。
重機が行き交う現場で、なぜか赤く光る、謎のヘルメット!これは一体?
建設中のどでかいビルで発見!職人さんたちの憩いの楽園?
未来を作るガテンな現場から日本を支えるがっちりな30分です!

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建設中のどでかいビルで発見!職人さんたちの憩いの楽園で大成功!?

最初のガテン系でがっちり!な会社は、東京・五反田のアサヒコーポレーション。
オフィスにお邪魔すると、がっちり儲けている会社という割に人数も少なく、ずいぶん狭いんですが…

永山会長:そうですね。ウチは現場に皆行ってるので!

お話を伺ったのはアサヒコーポレーションの永山会長と井上社長。
この会社、オフィスは小さいですが、なんと年商は7億円!
一体、何でがっちりな会社なのでしょうか?

永山会長:それは現場に行って見て頂ければ!

という事で、永山会長と井上社長と共に、渋谷駅前にある建設工事中のビルへ。
まさにガテンな現場のド真ん中に、アサヒコーポレーションのビジネスがあるらしいのですが…。
奥に進むとそこにあったのは…?!

永山会長:ウチは工事現場に職人さんのための食堂を提供しています。

そう!アサヒコーポレーションのがっちりビジネスとは、工事現場の中に食堂を作って運営するというもので、その名も「アサヒ食堂」。
現在、全国に15箇所ありガテン系の現場でチェーン展開するほど大成功中!

取材したこの日もお昼時のアサヒ食堂の中は職人さんで大混雑!

実は、工事現場で働く人の一番の悩みが「ごはん」。
わざわざ、お弁当を持参するか、時間がないのに外へ食べに行くかは結構、切実な問題。

でもアサヒ食堂なら、作りたてのお弁当や熱々のうどんやお蕎麦が現場に居ながらにして食べられると大好評なんです!

かきあげうどんやカレーライスなどメニューも豊富で、600円もあればお腹いっぱい食べられるリーズナブルな価格設定。
人気メニューのからあげ棒は1日で150本ほども売れるのだとか。
しかもメニューはすべて手作り!そばつゆは毎朝取った昆布だしに、一晩寝かせた醤油ダレの"かえし"を合わせるという、味へのこだわりっぷり!

食堂では他にも、出来たてのパンやアイス、カップラーメンやお菓子もずらり。
食べ物の他にも、職人さんが使う乾電池や軍手やカッパなどの雑貨まで置いてある、まさに工事現場のコンビニなんです!

永山会長:現場の中で皆さんが利用しやすいように、食堂にちょっとしたミニコンビニを作って色々なものを置かせてもらってます。外に出ず、現場内で完結できると職人さんにとっても便利ですから!

実際、この食堂を利用する職人さんたちにもお話を伺うと、

職人さん:工事現場に食堂があった方が便利!外に出ずにここで食べてすぐ寝れるのでたっぷり休憩ができる!

職人さん:外に行く時に汚れた作業着のままで街を歩くのが恥ずかしいので、中で済むのはありがたい!

まさに職人さんの心を掴んで離さないサービスで、現在、全国の工事現場から依頼が殺到中!

アサヒコーポレーションは現場に食堂を作って、がっちり!


▼スタジオでお話を伺いました。
森永さん:建設会社にとっても福利厚生の一環なんですよね。やっぱりずっと一生懸命働こうと思うと、現場内で食事とかちょっとした買い物が済むとスゴく嬉しいですよね。
進藤さん:現場のニーズにこたえて、メニューはもちろん、食堂そのものも変えたりするんです。女性が多い現場では女性向けのオシャレな感じにも対応してるみたいです。

ガテン系の現場になくてはならない青いアレ!その青さに隠されたヒミツとは!?

続いての会社は岡山県倉敷市の萩原(はぎはら)工業株式会社。
この会社、年商230億円の大企業。
誰しもガテン系の現場で一度は見たことのあるアレを作ってるらしいんですが…。
一体、何を作っている会社なのでしょうか?

その製造現場を見せてもらう為、工場の中へお邪魔するとものすごい音を立てながら動いていたのは…

何やら巨大な織物機のような機械。
まさにここで作られているものこそが、がっちり儲かっている商品らしいのですが…

近くで見ても、一体、これが何なのかよくわかりません。
そこで萩原興業の難波工場長にお話を伺うと…

難波工場長:先程、織ったものをここでコーティングします。そうして出来上がったのがこちらのブルーシートです!

そう、こちらの工場で作られていたのは工事現場にはなくてはならない、ブルーシートなんです!

萩原工業は、国内シェア9割を誇るブルーシートのトップメーカー。
元々は倉敷で生産が盛んだった、畳や茣蓙(ござ)の素材メーカーだったのですが、その技術を生かして1966年に樹脂製シートの製造をスタート。
そして今や、ブルーシートを作るための機械から材料となる糸までをこの会社で全部一貫製造で作っているんです。
      
難波工場長曰く、そんな頑丈なブルーシート作りに欠かせないのが…

工場内の巨大な機械で織られていたフラットヤーンという平らな糸。
この糸は加工して伸ばすと力を入れても切れないほど強い糸に変化する特殊な素材なんです。
その強靭な糸で織った布に紫外線カットや防水機能を持ったフィルムをコーティングすれば、よく見るあのブルーシートの完成!

ちなみに、現在では青い色でおなじみのブルーシートですが、

元々は『万能シート』という名前で、発売された当時はオレンジ色!
主にトラックの幌などに使われていたんです。 

ところがある時、「オレンジの顔料は重金属が入っていて体に悪い」という根も葉もない噂が立ち、それに対処する為に業界で会議が行われ、色を変更することに!

そこで白羽の矢がたったのが、現在の「青色」!
なぜなら青色の顔料は、陽ざしに強くて屋外でも長持ち!
しかも当時、青色はバケツやホースで既にたくさん使われていたのでコストも安く済む。
さらに、見た目のイメージもとても爽やかという事で、1974年、現在の様なブルーシートが誕生し、それ以来、ずっと青が使われているのだとか!

そんな歴史を持つブルーシートも今では用途に合わせ、紫外線で劣化しにくい屋外で長時間使う現場用、通気性のいいメッシュタイプで塗料や接着剤を使う現場用など、色も種類もどんどん増えているんです!

そこで今度は、萩原工業の浅野社長に、現在、新たに開発している商品についてもお話を伺うと、

最近ではこんな物も作っているそうで…

メイドインジャパンをアピールする和柄のシート、その名も「和みシート」!

浅野社長:今、非常に好評で、これで輸入品と差別化しています。

そしてこの商品には、ブルーシート=工事現場という強いイメージを脱却したいという狙いも!
「工事現場だけでブルーシートが使われるのではなく、色々な用途に使われるようにしていきたい」という浅野社長が力を入れているのが、丈夫なフラットヤーンを使った多種多様な製品開発!

浅野社長:ここにあるレジャーシートもフラットヤーンで作った糸が使われています。

他にも、カバンや人工芝など、様々な場所で活躍するフラットヤーンを使ったアイテムを販売中!

そんな萩原工業はブルーシートでがっちり!

▼スタジオでお話を伺いました。
森永さん:岡山県って例えばジーンズだとか学生服とか繊維産業が盛んで、ものすごい強い技術を持ってるんですよね。
進藤さん:ブルーシートもクオリティーとしては日本製品が上質なんですか?
森永さん:今は安い海外製品も入ってきてはいるんですけど、使ってるとドンドン穴が空いたり水が漏れたりという事があって、やっぱり日本製は世界でブッチギリのトップですよね。

工事現場の安全を守るアレが大進化!赤く光る謎のヘルメットとは?!

続いてのガテン系でがっちりな会社は、長野県長野市にある株式会社ティオック。
お話を伺ったのは、ティオックの金澤社長。

この会社、社員は20名程ながら年商は4億2,000万円!
一体どんなモノでがっちりなんでしょうか?!

金澤社長:ウチは業界用語でいう保安用品専門のメーカーをやってます。

ティオックは、ガテン系現場の安全を守る「保安用品」を数多く作ってる会社。保安用品とは例えば…

工事現場用の信号や、

工事現場内の騒音・振動などの環境を数字で示す環境表示器や、

道路工事現場でよく見かける、人が動く表示器もティオックの発明!
       
そして更に金澤社長のイチオシの、その名も「ヘリマシステム」という保安用品があるそうで、

金澤社長:ヘルメットにつける器具でこれがスゴいシステムになってるんです。

一見すると、ヘルメットにLEDライトのようなものがただ巻かれているだけのようなんですが…
でも実はこれ、今、ガテンな現場で大注目されているものなんです!
では一体どのように使われているものなんでしょうか?!

そこで番組スタッフが工事現場で実際にヘリマシステムを試してみる事に。

ヘルメットを被って工事現場を歩いてみると…

重機に近づいて行ったところで、ヘルメットが赤く点滅!

と同時に、ひさしの裏についてるライトも点滅!

そう!このヘリマシステム、重機のそばに近づきすぎた作業員に危険を知らせるという最新鋭の装置なんです!

大型の重機に磁界を発生する装置を取り付けると、ヘルメットのICタグが重機との距離を感知。作業員が危険範囲に立ち入ったら光と音で知らせるという仕組みで、お話を伺ったティオックの販売促進部の渡辺課長曰く、

渡辺課長:これまでは運転手に対してだけ知らせるものが多かったんですけど、今回は作業員自ら分かるというのと、周りの人間もそれを周知して危険を知らせる事が出来るという所が、このへリマシステムが3段階の安全構えで素晴らしいところなんです。

工事現場で絶大な信頼を集め、どんどん活躍の場を増やしているヘリマシステム!
フォークリフトを使う工場や倉庫などからも問い合わせが殺到中!

そんなティオックはヘリマシステムでがっちり!


▼スタジオでお話を伺いました。
加藤さん:もうハイテクだね。
土田さん:倉庫の中でフォークリフトだと、死角が多いからありがたいですよね。
森永さん:色んな現場に応用できますよね。サービス業とかにも。

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