過去の放送内容

「がっちりマンデー!!」毎週日曜あさ7時30分から

がっちりマンデー!!

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2017年3月19日放送

特集

儲かる雑用ビジネス!〜ロボットvs人間〜

ゲスト

森永卓郎さん、綾部裕二さん

番組内容

今後10年から20年で、日本で働く人の49%のお仕事を、機械やコンピューターがやっちゃう。そんな時代に入ってること知っていましたか?
そんなロボットや人工知能が、今、わんさか進出しているのが“雑用”!
ハンコが押せるロボなど、周りでは様々なロボットが雑用として活躍しています!
ですが、人間も負けていない!きめ細かい雑用で儲けてる会社が!
ロボットvs人間、勝つのはどっちだ!?

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人間よりも優れてる!限りなく人間に近いロボット、「YuMi」!

儲かる雑用ビジネス!ロボットVS人間。
これまでがっちりマンデー!でも工場のスゴ技ロボットは何度か紹介してきましたが、わざわざ、ロボットに雑用をさせるって、いったいどういう事なのか?

未来のロボット社会なんてどうにも想像できないスタッフがまず向かったのは…

「ABBジャパン」という会社。
中に入ってみると、迎えてくれたのは…

ロボット開発者の中島秀一郎さん。

スタッフ:儲かってますか?
中島さん:儲かってます!

なんでもこのABBって会社、本社はスイスにあり、世界4大ロボットメーカーのひとつだとか。
グループ年商は338億ドル!日本円にして、約3兆8,000億円というから驚き!

スタッフ:どれだけすごいロボットなんですか?
中島さん:今までのイメージを超えたロボットです。今の時代、人間に限りなく近いロボットです。

限りなく人間に近いロボットとは一体!?
会社の中の、ある扉の向こうで待っていたのは…

中島さん:こちらが限りなく人間に近いYuMiです。

これが、中島さんのご自慢、世界初の協働型双腕ロボット、その名も「YuMi」!

スタッフ:どんなロボットなんですか?
中島さん:人とロボットYOU&ME一緒に働けるロボット。柵もなく一緒に働けるロボットです。

これまで、働くロボットというと、「産業用ロボット」がほとんど。
大きくて危ない、ということで、人が近くで作業することは法律で禁止されていました。

でも「YuMi」なら、樹脂製で安全。
しかも小型軽量で、人がすぐ隣にいるような場所も大丈夫!
つまり、普通のオフィスとかでも作業ができるんです!

中島さん:今までと違うのは誰でも、どこでも、いつでも、使えるロボットという点で、家庭用電源さえあれば、使えます。

ロボットがかなり身近な存在になったんですね!
そんな「YuMi」の一番の特徴は、作業を簡単に教えられるということ!

今までのロボットは、緻密で難しい作業をすることが多かったため、専門家が動作を細かくプログラミングする必要がありました。

でも「YuMi」は、誰でも動かせる!
一つ一つの動作を手取り足取り、タブレットからインプットしていくと、ちゃんと動いてくれます!

中島さん:工場でも単純な作業は人間は飽きちゃうんで、それを繰り返し繰り返し疲れることなくやれます。

事務的なハンコを押すなんて作業も、一回教えると…

人間と比べても、見劣りしない、むしろそれ以上の正確さを誇っています!
これは、いろいろな単純作業に活躍の場がありそう!

すっかりロボットに魅了されたスタッフは、すでに「YuMi」を現場で使っているという、リンガーハットさんへ!
こちらのお店では…

包んだ餃子をケースに移す、という雑用を任されていました!
その仕事ぶりはいかがなものか…

木村弘幸店長にその仕事ぶりを聞くと、

木村店長:YuMiはロボットなので疲れないし、ずっと同じ作業を続けても安定した仕事をしてくれる所がいいですね。

人間は1時間連続で500個詰めたら限界!
でも「YuMi」ならば1000個でも2000個でも、休みなく続けられる!しかも丁寧かつ正確!

でも、こんなにすごいんじゃ、従業員がリストラなんてことになるのでは?

木村店長:YuMiがやってるのは簡単な雑用の仕事なので、人間はもっと複雑なサービスの仕事などを力を入れてやっています。

そう、YuMiのおかげで従業員は、心をこめたサービス業に打ち込めるんです。
人間とロボットのスマートな分担作業が実現しています!

大活躍のYuMiですが、さらにこんなタイプも…

中島さん:さらにすごい進化をさせると、こちらの外観けんた君になります。外観検査をするロボットシステムです!

「YuMi」のお腹にでっかい、眼をつけたコチラ!
製品の表面や傷や不具合がないか?
休まずチェックしてくれる優れもの!

中島さん:働く人が高年齢になることもあり、なかなか集められないというのが今の工場の現実。だから人を置き換えるというよりは人がいなくてできない仕事をロボットがやるっていうのがこれからのモノづくりの現場になると思います。

そんな「YuMi」の気になるお値段は、ベーシックなもので、1体なんと…700万円!
それでも、食品加工や機械製造といった現場から今問い合わせが殺到してるんだとか!

これは、かなり儲かっているみたいですね!

▼スタジオでお話を伺いました。
加藤さん:あのハンコ、全くズレないのスゴイですよね。
綾部さん:工場に勤めていた頃に、油まみれの鉄パイプを拭くって雑用をしてたんですけど、1時間くらいで飽きるんです。なので、ずっとやってくれるのはいいですね。
森永さん:人工知能があそこに入ってくると、もっとすごいことができますよね。
進藤さん:人工知能について今日は開発の中島さんにお越し頂いています。
加藤さん:人工知能をつけることによって、(リンガーハットの)餃子を入れるという作業はどの辺が改善されるんですか?
中島さん:ちょっと傾けたらたくさん入れられるとか、置く作業や、お弁当とかで、こうした方が見た目が良くなるとか、というのを学習し始めると、ロボットの機能はかなり広がっていきますよね。
加藤さん:ちょっと…待ってよ〜!
綾部さん:パートの熟女の方がいなくなっちゃいますよ…!

人間が絶対勝てない速度で雑用をしてくれるロボット、「BizRobo」!

儲かる雑用ビジネス ロボットVS人間
続いて向かったのは…

港区赤坂、高層ビルにオフィスをかまえる「RPAテクノロジーズ」!

なんでも、新しいタイプのロボットで話題の会社だとか。
中に入ってみると…

話題のロボットでがっちりの大角暢之社長が!

スタッフ:年商はどれくらいですか?
大角社長:ロボットは10億円くらい。(笑)

ニンマリ顔、絶好調がにじみでてます!
10億にもなるロボットは一体どんなものなのかというと…

大角社長:BizRobo(ビズロボ)というロボットです!こんなんやりたくない!という雑用・事務処理をキレイにミスなくやってくれます!

やりたくない雑用をやってくれるロボットらしく、早速見せていただくと…

大角社長:あそこ!PC、サーバの中にビズロボはいます!

ビズロボは、パソコンの中にいた!
つまり…

人間が面倒くさいと思う、パソコンを使った雑用をサクサクこなしてくれる、ソフトウェアロボットなんです!

例えば、経理の雑用は、社員から交通費の申請があった時、どこからどこまで乗ってその金額があってるか?
ネットで一つ一つ検索して確かめなくちゃならない。
それをまた表にまとめたり…地味だけど大変!

大角社長:こういったルーティンワークを社員が100人いたらとんでもない量ですが、これをビズロボはあっという間に代行してくれます!

一体、その実力はどれほどのものなのか?
スタッフがビズロボと対決してみました!

対決内容は「20件の交通費申請をどちらが早く調べられるか」というもので、結果は…

スタッフ…3分で3件
ビズロボ…10秒以内で3件
30秒以内で20件

ビズロボの圧勝!
データを読み取り…
料金を調べ合ってるかどうかもしっかりチェックしてくれます!
さらに…

大角社長:報告書まで作ってるんです。
スタッフ:えっ!?今の間に?
大角社長:これを永遠、24時間365日やめずにやってくれるんです。

なんと、ビズロボがパソコンのワードやエクセルなどを操作し、今まで人間がやっていた計算したり、情報を検索したり、資料にまとめるなどの雑用をあっという間にこなしちゃうんです!

どういう雑用を、どんな風に処理してほしいかを、大住社長の会社に発注すれば、それ用のビズロボを1日あれば設定してくれるんだとか。

交通費計算のビズロボは月額10万円で導入可能!
雑用にかかる時間が減ると思えばかなり安いですね!

大角社長:だから皆さんハッピーなんです!

そんな、会社がハッピーになるビズロボを実際に使っている「ビズリーチ」さんへ。
ここでは人事部で大活躍だそう。
一体どの場面で使っているのか、会社の清家良太さんにお話を聞いてみると…

清家さん:一月に一度社員からアンケートを取っており、全社員700名のその集計に使ってます。

「ビズリーチ」では全社員からエクセルの書類で送られてくる、人事に関するアンケートにビズロボを使っているんだとか。

700もある一つ一つに目を通し、各部署ごとに分けて整理してまとめ、えらい人に見せる、報告書を作らなきゃいけない。
デリケートな内容も含まれるため…今まで「ビズリーチ」では松島なつきさんがたった一人でやってたとか!

スタッフ:どれくらいかかってたんですか?
松島さん:丸2日ほど…。

しかし!この丸2日かかった雑用、ビズロボだとなんとたったの10分で完了!!
そんな「ビズリーチ」では…

清家さん:今、ロボレボリューションという取り組みをやってまして、生産性の向上のためにルーティンの業務などはロボに置き換えていく。

今後は細かい雑用だけでなく、繰り返しが多い作業などは、けっこう大事な内容でもどんどんビズロボを導入する予定だとか!

ビズロボを導入するメリットについて販売する側の大角社長は…

大角社長:単純作業というのはロボットに任せて時間が浮きますよね。本来やらなければいけない事に集中できる。個人の価値も上がるし、会社の全体の付加価値も上がるんですよ。

と語っています!

現在ビズロボは日本の会社で4000体も活躍!
今後は日本だけでなく世界進出も視野にいれてるそうで、がっちりです!

▼スタジオでお話を伺いました。
加藤さん:スゴイですね!
森永さん:事務の仕事っていうのは、あのパターンの仕事っていうのが多かったんです。それを全部、コンピューターが置き換えてくれる事で、生産性がめちゃめちゃ上がるんですよね。
加藤さん:今後は、会社に一つは置かれるようになってくるのかな。
森永さん:ソフトだけでなく、実際に動くロボットも入ってくるでしょうね。

人間だって負けていない!細かいサービスが人気の「レンタル社員」!

儲かる雑用ビジネス、ロボットVS人間。
もはや、雑用のお仕事はロボットの独壇場になってしまうのでしょうか?
ちょっと危機感に襲われたスタッフが向かったのは…

名古屋にある、「タスクール」という会社。
中に入ってみると、そこには…

渡邉智浩社長が。
社長にどんな会社なのか聞いてみると…

渡邉社長:主にレンタルオフィスの運営をやってます!
スタッフ:一体どこがすごいんですか?
渡邉社長:場所のオフィスを貸すだけでなく、社員も貸して、レンタル社員サービスをしてます。

貸事務所が基本なんですが、そこに、細かい雑用をやってくれる、レンタル社員と呼ばれるスタッフがスタンバイしているという画期的なシステムが売りなんです!

渡邉社長:例えばお客さんが請求書を作って欲しいとか、急に会議の資料を作って欲しいとコピーを100部お願いしたいとか、そういった雑用をしています。

そこで、実際に見せてもらいました!
行ってみるとそこには、薄い壁で仕切られた小部屋にぽつねんと一人の男性が…

その男性、タスクールの辻陽介さんにお話を聞くと、

スタッフ:レンタル社員さんですよね、今何されているんですか!?
辻さん:営業代行の会社さんで、請求書を代わりに作成しております。

今回、辻さんに雑用を頼んだのは、営業で外を飛び回ってる個人事業主さんとのこと。
今は、請求書や領収書を作り…書類のコピーなど雑用をこなしていました。
と、そこへ…

オーナーの中尾誠さんがお帰りに。
お話を伺ってみると…

中尾さん:基本でっぱなしなので、明日の準備など自分ができないことをやってもらっていて、僕一人じゃなんともならないんですよ。

とのことで、様々なクライアントさんから絶大な信頼を得ているみたいです!

一坪ほどのレンタルオフィス…

場所代は、光熱費含めて月4万1千円で、レンタル社員さんに雑用を頼むと、お値段は1時間2,000円とリーズナブル!

長期で人を雇うと人件費がばかにならない!
かといって自分で雑用をやってると本業がおろそかに。
でも、レンタル社員さんなら正確さが要求される領収証や発注書の作成といった雑用も確実に!
困った時だけ頼めると大好評なんです!
さらに…

渡邉社長:例えばあそこ(社内の一角)の二人もレンタル社員なんです。
スタッフ:場所を選ばないという事ですか?
渡邉社長:はい!
スタッフ:お二人はレンタル社員さん?
社員さん:そうです。

面倒な雑用だけお願いって人は、オフィスを借りずに社員さんだけレンタルっていうのもできるんです!

そんな、雑用をこなしてくれる細やかなサービスが売りとなってお得意様も急増中なんだとか!

渡邉社長:ロボットだと決まったことしかできないという事がありますので、うちの社員は機転をきかせて面倒くさいところもできるところがメリットになります。

人間ならではのサービスが売りの「タスクール」は細かいサービスでがっちりみたいです!

▼スタジオでお話を伺いました。
加藤さん:細かいことというか、色々な事ができるという事だね。
綾部さん:臨機応変にってことですね。
森永さん:小さな企業が、ちょっとこれやってねっていうのは、やっぱり、今はもうコンピューターのプログラムをいちいち作ってられないですよね。だからそこに、人間が活躍する場があったってことですよね。
加藤さん:社長さんいらっしゃってますよ!
(渡邉社長を紹介して)
加藤さん:最初から起業されてたんですか?まだ若いですけど。
渡邉社長:起業したのは最近ですね。
加藤さん:それまでは、会社で働いてたんですか?
渡邉社長:それまではプログラムを作ったりしていたんですが、痒いところに手が届かない部分を今はやってますね。
加藤さん:なるほど!
綾部さん:ロボットがいるからこそ、見えたんでしょうね。人間がやれるという部分が!

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